更新日時:2022/11/17
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。最終戦鈴鹿に向けて86レースマシンのメンテナンスが順調に進んでいきましたので、ブログで何回かに分けてご紹介します。まず1回目はエンドレスキャリパーのオーバーホールと車高調のセット長見直しです。
前回のもてぎ戦にてブレーキに違和感を感じながらの戦いを強いられていた#216の86。もてぎ前にオーバーホールするべきだったのですが、鈴鹿戦に向けてはきっちりとオーバーホールを施します。主にシール交換と清掃という感じで、キャリパー本体、ピストンに傷がなければそのまま使用します。まずはフロントキャリパーからです。
ローターから取り外したキャリパー、いきなりバラさずに現状でのピストンの動きと稼働量をチェックしておきます。こうすることで、正常値との誤差がチェックでき、OH時期を見定める一つのポイントになります。チェックが終わったらキャリパー取り外します。続いてピストン、シールを取り外します。シールはやはり結構劣化していました。ゴムがギザギザになっています。ピストンとキャリパー本体は綺麗な状態でした。このまま綺麗に清掃してシールだけ交換して組み付けていきます。反対側も同じように作業していきます。 OH作業が終わったので車両にキャリパーを戻していきます。 続いてリアキャリパーです。 リアキャリパーも同じくシールの劣化は見受けられましたが、キャリパー本体とピストンは綺麗な感じでした。 綺麗に清掃して組み付けます。 キャリパーを車両に戻して前後のキャリパーOHは作業終了です。
続いて車高調のバネのセット長の見直しをします。前回の鈴鹿テスト時にフロントは行っていたのですが、今回はリアもしっかりとプリロードがかかっていない状態のチェックです。プリロードをかけていないつもりがかかっているとか、スプリングシートの間にゴミが詰まって少しだけバネの動きを邪魔しているなどが実はあるのです。レースカーなのでしっかりとこの点も清掃と調整をしてマシンセットをしていきます。まずは取り外した車高調をバラします。各部品を綺麗に清掃していきます。そして、プリロードがかからないように組んでいきます。これを左右行って同じセット長に合わせて車体に戻します。たったこれだけの作業なのですが、結構走りには違いが出て来るのでS耐マシンでは必ず行っている作業です。
次は大物のメンテナンス作業を書こうと思います。エンジン、ミッション、デフ、ドラシャなどの原動機、駆動系のリフレッシュです。ではまた!!
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