HMR HONDA(エイチエムアール ホンダ)のイシケンです。8月1日に筑波サーキットで開催されたHIX FORMULAに参戦してきました。フォーミュラ乗り始めてちょうど1年で、初のフォーミュラレースです。参戦マシンは練習してきたF4マシン。ハンマーレーシングさんにFCJマシンをベースにJAF F4化してもらったオリジナルマシン、疾風(はやて)です。JAF F4では常にトップ争いをする疾風なので、ドライバー次第でいい闘いができるはずです。
とは言ってもこのレースはガチガチな公式戦ではなく、筑波サーキット周辺のフォーミュラガレージ3社が集まって、ホビー的な感じのレースを開催しようというレースです。それなりに競争意識も高く、ホビー的な要素もありつつという、フォーミュラレースを楽しめるイベントをハンマーレーシング代表の伊澤さんが旗振りをして立ち上げてくれました。今回が初開催になり、来年には年3開催くらい行う予定のレースです。
HMRハンマーR☆ハヤテ
さて、まず参戦マシンの紹介から。今回のレースに合わせて真っ白だったボディにカラーリングを入れてきました。HMRロゴがよく見えるようにベースは白にレーシングな赤ラインを入れたシンプルなデザインです。でもとてもかっこよくて気に入っています。フロントウィングにもロゴをバッチリ入れてもらいました。ゼッケンはBRZのレースと同じ16番です。うちの会社の設立が2月16日なので16番にしています。3桁がOKなら216にしたいところなんですけどね。
30日、31日の練習走行ではそれなりにいいフィーリングもアクシデントあり
レース開催の2日前から現地に入って練習走行をしていました。30日は雨が振りそうな天気でしたがギリギリもってドライで走ることができました。新品タイヤを入れて走り出し、57秒前半のタイムでした。予選では56秒台に入れるかどうかがポール争いだと思うので、新品タイヤで56秒台に入れたかったですがダメでしたね。
それと、シグナルスタートをフォーミュラでは経験したことがないので、スタート練習もこの日から行いました。よくF1とかでピットロード出口の右側でスタート練習していると思いますが、筑波サーキットにもそれと同じようにスタート練習枠があってそこで練習しました。フォーミュラはサイドブレーキがないので、右足でブレーキを踏みながらアクセルを踏んで、クラッチミートと同時にアクセルに足をずらすようなイメージです。最初の1回目はストールしましたが、その後はストールするくことなく、ちょっと空転が多くなったりもしましたが、なんとなくこの練習走行で感覚をつかめました。
31日の練習走行では、フロント車高を少し上げてブレーキパッドを新品投入して走行しました。ブレーキパッドが半分を切ってきているくらいでしたが、新品は全く効きが違いましたね。周回を重ねても熱ダレしないのも大きな違いで、サーキット走行ではパッドは半分使ったらもう使えないのだなと実感しました。
それと、フロント車高を上げてリアのトラクションのかかりはよくなったのですが、やはりノーズの入りが少し悪いなという印象でした。それでも走り方でこのセットをもっと活かせるのではないかといろいろと試していましたが、この日はスーパーFJが多くてうまく走ることができず、焦ってフロントウィングをスーパーFJのリアタイヤにぶつけてしまいました。幸い少しウィングが曲がった程度すみましたが、スーパーFJの方にはご迷惑をおかけしました。
そんな練習走行の様子はこちらの動画にてご覧ください。
8月1日、レース日。予選
ついに迎えた8月1日。朝の7時から車検があったり8時からドライバーズブリーフィングがあったりととても早くから動いていました。そして、予選は8時半から15分間です。コースインする時に前に数台マシンがいて、練習走行までのタイムを見ると自分よりは遅いマシンだったのでまずはそのマシンたちを抜くことからスタートしました。そして、前が空いた3周目からアタックを開始しました。最初の5周くらいは58秒台前半のタイムで、ようやくタイヤのグリップがでてきたくらいから57秒台後半に入りました。この時の順位は5番手。このままアタックを続けてタイヤのグリップを更に引き出そうと思いましたが、周回遅れに引っかかってしまいました。その後、スペースを空けるためにゆっくりと走行して再度アタック。57.357というタイムが予選でのベストタイムとなりました。最後の最後にアタックしていた際はとてもよかったのですが、最終コーナー手前で前のマシンに引っかかり少しロスをしてしまいました。戻ってロガーを確認してみると、この周がセクターベストをつなげていた周で、最終コーナーまでアタックできていたらもう少しポジションを上げれたなという感じでした。で、予選の順位はこんな感じでした。4番手ですね。ポールは56秒台。やはり56秒に入らないとポール争いはできませんでした。
ただ、2番手3番手のタイムを見るとコンマ数秒の差しかない僅差の争いでした。最後のアタックが最終コーナーまでできていたら2番手だったかもしれませんね。タラレバですけど(笑)この予選の様子は下記の動画からご覧いただけます。
HIX FORMULA 決勝
いよいよ決勝です。決勝は午前11時半くらいからスタートでした。この日はとても気温が高くて34度近くまで上がっていました。とても暑かったです。そんな中グリッドへ向けて出発。まずはAパドックに整列しました。と、そこへハンマーレーシングスポンサーさんの令和雪合戦レースクイーンが登場!!まさかの傘さしてもらえるといういい記念になりました。この時、防止を持ってくるの忘れたのでどうしようと思っていて、本当にこの傘は日よけに助かりました。令和雪合戦クイーンの方ありがとうございました。コースインしてグリッドへ向かったのですが、そこでトラブルが発生しました。グリッドについてエンジンを止めようとしたらボタンを押しても切れない・・・。ギア入れてクラッチをつないでエンストでエンジンを停止。スタート前にちょっとバタバタとしてしまいましたが、なぜかとても落ち着いていてスタートが楽しみで仕方ありませんでした。フォーメーションラップをしてきていよいよスタートです。スタート練習のかいもあってストールすることなく、空転することなくとてもスムーズにスタートを切ることができました。レースは最初に8周あって、その後SCが入って隊列を整えて第2レースの8周という感じのフォーマットです。走り出しからいまいちフロントタイヤのグリップ不足に苦しみうまくクリップにつくことができませんでした。また、ブレーキングでリアが滑る感じがあったりと、最終コーナーとダンロップ、80R以外のタイトなコーナーはどうもうまく走れませんでした。そのため、前を走る#9のKAMIKAZE選手に全くついて行くこともできずにズルズルと離される展開でした。後ろとの差は周回を重ねるごとに広がっていったので、前だけ見て走ればよかったのはある意味楽な展開ではありました。第1レースが終わってSCが入り、SCラン中にブレーキバランスを少し調整しました。リアがロック気味だったので確かフロントよりにしたような気がしますが、レース中の記憶で定かではありません。第2レースではこのブレーキバランスの調整が良かったのか、各ヘアピンをスムーズに立ち上がれるようになってとても運転しやすくなりました。ただ、それでも前の走るKAMIKAZE選手には追いつくこともついていくこともできずでした・・・。見ていると立ち上がりやバックストレートの伸びが明らかに違うなと言う印象でした。ヘアピンの立ち上がり方をもっとうまく立ち上がらないと行けない点もあるのですが、もしかしたらエンジンが微妙に遅いのかも。バックストレートでは192kmや3kmが限界で、たぶんあと数キロは速いはずなんです。そんなこんなで予選の順位からは変わることなくチェッカーを受けました。このレースはJAF F4に出場して表彰台経験のある方は賞典外になっています。トップを走っていた#55河野選手と#9KAMIKAZE選手は賞典外になります。なので、総合では2位という結果でした。メインストレート前にマシンをとめて、表彰台にも立たせてもらいました。そしてここにも令和雪合戦のレースクイーンが来てくれて傘さしてくれました(笑)そしてインタビューまで!もう気分は最高でしたね。表彰台に上がったのでダンロップさんから帽子ももらいました。決勝の結果はこんな感じです。トップからは4秒遅れ。前のKAMIKAZEさんからは2秒ほどのギャップでのチェッカーでした。JAF戦の方々にもう少しは割って入りたいと思っていましたが、やはりそう簡単にはいかないですね。でも、総合1位だった#22の高橋選手は実はクラス2で、私はクラス1だったので、クラス1の優勝ということでトロフィーもらいました。下のクラスの高橋選手(2014年のスーパーFJ筑波シリーズチャンピオン)がかなり速かったので全然勝った気はしないのですが、トロフィーだけ見たらわからないですから優勝気分を味わいたいと思います♪
こんな感じで初のフォーミュラレースを無事に終えることができました。終わったら冷却水がドバドバ漏れて来ていて、あと1周あったらブローしていたんじゃないかという状況でした。Aパドックからトンネル抜けて入口側のピットまでレース後にマシンを押してくるのはかなり疲れましたね(笑)
次はいよいよ本番のJAF戦にエントリーします。9月4日、5日にもてぎでJAF戦デビューとなります。常連組に迷惑をかけないように走りたいと思います。
この決勝の様子は下記の動画から、オンボード映像やスタートシーンなどもご覧いただけます。
※予選、決勝のオンボード映像はオーガナイザー、主催者の使用許可をいただいて使わせてもらっております。
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