HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)の栗原です。今回はWedsスポーツ17AW クスコ車高調を装着したアコードユーロR(CL7)の納車前点検整備を行いました。担当メカニックはワタナベです。
アコードユーロR(CL7)納車前点検
まず最初にエンジンルーム内の点検をしていきます。バッテリーの健全性を点検しましたが特に問題なく良好な状態でした。健全性が低くなっていくとしっかり充電されなくなったり、本来の電力を発揮出来無くなり走行に支障をきたす場合があります。バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。 エアフィルターの点検を行います。社外品が装着されていました。特に汚れもなくキレイな状態でした。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的にケースを開けて目視で確認してみましょう。写真を取り忘れてしまいましたが、インテークホースの点検も行いました。こちらも問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化で蛇腹部分に亀裂が入ると、そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 次に冷却系廻りを点検していきます。ラジエーター本体およびラジエーターホースに漏れなど損傷はありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビはありませんでした。 ブレーキ廻りの点検をしていきます。まずブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。 キャリパーシールが劣化することでピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。それをそのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されてしまい、ブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント9mm・リア5mmでした。まだしばらくは交換しなくても大丈夫ですね。 ブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。 ダンパーはクスコ製が装着されています。 チェックしたところ、フロントのナックルロアアームブーツにヒビが見つかりましたので後ほど交換させていただきました。
アコードユーロR(CL7)の油脂類交換
HMR HONDAでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッションオイル、クーラント液など(お車のコンディションによって交換項目が変わる場合もあります)を新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。エンジンオイルは使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。オイルフィルターも交換していきます。交換のタイミングはオイル交換2回ごとが目安です。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。 クーラント液を抜いていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。 ラジエタークーラント液も入れていきます。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。 タイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント3mm・リア4mmでした。まだ交換しなくても大丈夫ではありますが、向こう1年以内でのタイヤ交換のご検討をおススメします。スペアタイヤを含む各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 サンフレアは有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。 エアコンフィルターを交換していきます。エアコンフィルターは取り込んだ外気に含まれるチリやゴミを受け止めてくれます。交換せずに使用を続けていくとエアコンの性能が発揮できないだけでなく、車内の不快な匂いの原因に繋がってしまいます。取り出してみるとかなり汚れが目立っていましたので交換させていただきました。新品を並べると一目瞭然ですね。リモコンキーの電池を交換させていただきました。ワイパーブレードゴムが切れていましたので交換させていただきました。
アコードユーロR(CL7)の部品交換作業〜クラッチ編〜
ご用命いただいたクラッチ一式と定番のFD2用フライホイールを交換するのでサブフレームを降ろしていきます。大作業ですが、購入時に一式リフレッシュしてしまえばCL7はトラブル少ない車種なのでより安心して快適にドライブができますのでおススメです。この時に左右のドライブシャフトも取り外していきます。この時に取り外した部品の状態もチェックします。ミッションケースをジャッキで支えて降ろしていきます。クラッチカバー、クラッチディスクを取り外していきます。クラッチを取り外していくとフライホイールに。こちらも取り外していきます。フライホイールを取り外すとクランクケースのオイルシールにアクセスできるようになります。ここは劣化するとオイル漏れが発生します。クラッチ交換の際はオイル漏れが起こっていなくても同時交換していきます。フライホイールはシビックタイプR(FD2)用に交換します。見た目でもわかるように軽量化されており、より鋭い吹け上がりが期待できます。取り外されたフライホイールの表面は、焼けてしまっています。クラッチが摩耗したことで滑ったまま、あるいは半クラッチを不必要に使い続けるとフライホイールも高温になって焼けてしまいます。写真右が交換する新しいクラッチディスクとディスクカバーです。ディスクカバーの表面は、クラッチディスクが摩耗したことで波打ってしまっています。取り外されたクラッチディスクは、溝は確認できますがかなり摩耗しているのがわかると思います。クランクオイルシールを交換していきます。 あとはフライホイール、クラッチディスク、カバーと逆の手順で組み付けていきます。 次にミッションカバー側の部品交換に移っていきます。カバー内側はススで真っ黒ですのでキレイにしておきます。写真はレリーズベアリングを取り外しています、奥はレリーズフォークです。これらを交換していきます。レリーズ系は消耗すると異音が発生したり、クラッチペダルをしっかり踏んでいるにもかかわらずクラッチが完全に切れなくなる症状が発生します。年式的にクラッチ交換と同時に交換するのをおススメします。写真上半分が交換品です。四角いブーツはレリーズフォークのブーツです。ドライブシャフトの左右のオイルシールも交換していきます。
アコードユーロR(CL7)の部品交換作業〜マウント編〜
年式的にエンジン・ミッションといった重量物を支えるゴムマウントも交換していきます。これらが劣化するとエンジン・ミッションが発する振動を吸収できなくなり、シフト操作はしづらくなるなどの症状が発生します。マウント交換も部品そのものは安価であるものの、大作業となりますので、購入時やクラッチ系の交換時にリフレッシュをしておきたい箇所です。下の写真は交換品 こちらはミッションのアッパーマウントゴムです。右が交換品です。こちらはエンジンマウントのリアマウントゴムです。汚れや錆以外は特にヘタっているようにみえないですが、年式的にまだ症状がはっきりと出る前にリフレッシュしてしまうのがおススメです! エンジンマウントのフロント側も交換していきます。 ミッション前後のロアーブッシュを交換します。 エンジンマウントのサイドのマウントゴムも交換します。
アコードユーロR(CL7)の部品交換作業〜足回りetc編〜
次に足回りの左右フロントナックルロアアームのブーツを交換します。写真中央がブーツですが、右側から黄色いグリスがブーツ中心から漏れ出しているのがわかると思います。 取り外してみるとぱっくりと割れていました・・・右が交換ブーツです。 こちらはエンジンの冷却系の部品交換です。クーラント液は、サーモスタットという弁で一定の温度以上で開閉してエンジン内部を循環をし冷却していきます。サーキットなど高負荷走行になるとエンジン温度は通常より上がりやすくオーバーヒートのリスクも高まるのでそのサーモスタットを低い温度で開閉できるローテンプサーモという部品があります。今回、ホンダ車チューニングで定評のあるJ’s Racing製のローテンプサーモに交換しました。
写真を撮り忘れたのですが既存ナビの撤去に併せてカロッツェリアオーディオの取付を行わせていただきました。以上で作業は終了となります。O様、この度はアコードユーロRご契約いただきありがとうございました。自然吸気VTECをお楽しみください。あとJ’Sレーシングマフラー&エキマニは納期が長いため、来年に交換となりますが気長にお待ちください。
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