HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。アコードユーロRの納車前点検を行いました。CL7型のユーロRも年式がそこそこ経過している車両なので、劣化している箇所が多数ありました。色々とリフレッシュ作業をさせていただきましたので、納車前点検と合わせてご紹介します。作業はメカニックのワタナベです。
アコードユーロR(CL7)納車前点検整備
まず納車前の点検から行います。エンジンルームからチェックしていきます。こちらはラジエターホースです。ゴムの弾力があって特に問題ありませんでした。劣化すると冷却水漏れが発生する可能性があるので要注意です。エアクリーナーは社外品のむき出しタイプに変わっています。汚れはそこまで酷くなくこのまま使えます。汚れが多くなってきたら交換しましょう。インテークパイプは純正のゴムホースからアルミに変更されているので、バンド部分の緩みや亀裂などがないかチェックをしました。特に問題ありませんでした。続いて補機ベルトです。ささくれやヒビなどはなく、状態は良好です。点火プラグは4本とも取り外して焼け具合などをチェックしました。4本とも特に問題ありませんが、そこそこ使用年数が経過していそうなので、どこかのタイミングで交換おすすめです。バッテリーは専用テスターにて診断します。良好との表示でしたが、少し充電が少なかったので充電しました。リフトアップしてハブベアリングのガタ、ボールジョイントのガタをチェックしました。タイヤを前後左右に4本とも揺らしてガタをチェックしましたが、特に問題ありませんでした。続いて下回りの点検に入ります。 マフラーは社外品が入っていますね。音量測定しましたが車検対応の範囲内で特に問題ありませんでした。サスペンションも社外品です。車高調タイプですね。ダンパーからのオイル漏れがないかを4本ともチェックしましたが、こちらも特に問題ありませんでした。 車高調のシートに緩みがないか増し締めしてチェックもしました。各ブーツ類やブッシュ類の劣化をチェックしましたが、こちらは経年での劣化がいくつか確認できました。まずこちらはスタビリンクです。ブーツに亀裂が入って割れています。フロントのロアアームボールジョイントブーツも左右とも割れがありました。これらは車検NGで要交換なので、後ほど新品に交換します。フロントのロアアームブッシュはヒビが入ってきていました。タイロッドのエンドブーツもヒビが入ってきています。そしてフロントアッパーアームのボールジョイントブーツもヒビです。これらは近いうちに交換おすすめなブッシュ、ブーツ類になります。
続いてブレーキ回りの点検に入ります。フロントのブレーキパッドは残り6.0mmでした。まだ半分以上残っていますね。リアは少し少なくて、残り3~4mmという感じです。リアはほとんどブレーキパッド減らないので前後で言うといいバランスで減っている感じです。ブレーキキャリパーは特に固着などはありませんが、ボルトに少し錆が出ていたのでグリスアップして動きをよくしておきました。 気になったのはブレーキローターです。減りが多くなってきているので、次回ブレーキパッド交換の際には同時にブレーキローターの交換もおすすめです。最後にスペアタイヤの空気圧をチェックして納車前の点検は終了です。
アコードユーロR(CL7)油脂類交換
一通りの点検が終わったので油脂類の交換に入ります。エンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイル、クーラント、ブレーキフルードの交換をします。リフトアップしてエンジンオイルとミッションオイルを抜きます。このタイミングでオイルフィルターも交換します。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を入れます。エンジンオイルはワコーズのプロステージSです。100%化学合成油になります。続いて冷却水の交換です。冷却水は純正同等品にて全量交換しました。最後にブレーキフルードを交換して油脂類の交換は終了です。
アコードユーロR(CL7)劣化部品の交換
納車前点検で要交換となっていた箇所のリフレッシュをしていきます。まずは下回りのブーツ類からです。こちらはスタビリンクです。右側が取り外したリンクで、ブーツのところがパックリと割れています。左が新品ですね。右リアのスタビリンクのみこのような状態だったので新品にリフレッシュしました。続いてフロントのロアボールジョイントブーツです。こちらもブーツが破れてグリスが出てきてしまっていました。左が取り外したブーツで右が新品です。その差は歴然です。新品をフロント左右とも取り付けました。続いてナンバー灯が片側切れていたのでバルブを交換しました。 切れている方のバルブを新品に交換しました。発煙筒も期限切れだったので新品に交換しています。ワイパーブレードは劣化していて拭き取れていなかったので、こちらも新品に交換しました。左のドアミラーは開閉時に異音が大きくなっていたので、中のモーターを新品に交換しました。特に車検には関係ない箇所ですが、もう少しで開閉しなくなる可能性もあるため交換しました。 続いて、電装関連です。グローブボックス内のETCが固定されていなかったので、しっかりと固定しました。そして、社外のオーディオが全く固定されていなくグラグラだったので、アタッチメントを取り付けて固定しました。 ただ、このタイプのオーディオは音量調節ダイヤルが大きくて、蓋が閉まらなくなりました。。。仕方ないですね。
続いて、アコードユーロRあるあるですが、ルーフライニングが垂れ下がってきていたので、こちらも新品に交換しました。 取り外したらこんな感じでお疲れな状態です。新品のルーフライニングは張りが違います。取付け完了しました。見た目にもかなり印象は変わりますね。走りには全く関係のないパーツですが、綺麗なルーフライニングは気持ち的にリフレッシュできていいです。
アコードユーロR(CL7)タイヤ組み換えとエアコンコンプレッサー交換
続いてオーダーいただいておりましたタイヤの組み換えです。タイヤはATR SPORT123Sです。古いタイヤはもう溝がありませんでした。新品を組み付けてバランス取りをしていきます。 タイヤの組み換えが終わりましたので、最後に大きな修理をしました。エアコンです。コンプレッサーが故障していてエアコンが効きませんでした。ベルトやファンなどを取り外してコンプレッサーへアクセスできるようにします。こちらが取り外したエアコンコンプレッサーです。 リビルト品との比較です。見た目には綺麗になっているくらいしかわかりませんね。配管のOリングも交換します。組み付けが完了したら、エアコンガスを入れて終了です。 最後に車高を調整していたのでアライメント調整を行いました。以上で納車前の点検整備は終了です。K様この度は遠方からのご購入ありがとうございました。アコードの楽しい走りを満喫していただければと思います。
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