HMR HONDA(エイチエムアール ホンダ)のヤナギです。今回はS2000(AP2)の納車前点検整備を行いました。北米で59台のみ発売されたS2000CR(クラブレーサー)の日本モデルとして発売されたのがタイプSで、カラーもタイプS限定色のアペックスブルーパールです。専用装備多数でエクステリアはレーシーに仕上がっています♪作業はメカニックのムラシタです。
S2000(AP2)納車前点検整備
エンジンルームの点検から行います。ラジエーター廻りの点検作業です。こちらのラジエーターホースはゴムの劣化などなく問題ありませんでした。ラジエーターホースは劣化してしまうと圧力に耐え切れず破裂してしまう恐れがあります。オーバーヒートの原因にもなるので定期的に点検したい部分ですね。点火プラグは端子の減りと焼け具合は問題ないですが、使用感はあるので定期的にチェックして交換時期になったら交換をおススメします。バッテリの劣化はなく問題ありませんでした。バッテリーが劣化してしまうと、エンジンがかけられなくなってしまうことがあります。当店では診断機を使った点検ができるので、気になる方はお声掛けください♪続いて油脂類の交換です。エンジンオイルは3000キロ前後で交換をおススメしています。S2000はエンジンの構造上オイルを消費しやすくなっています。レベルゲージなどで定期的にオイル量をチェックしたいですね。続いてはトランスミッションオイルとデフオイルの交換です。トランスミッションオイルとデフオイルはエンジンオイルより容量が少なく、酷使される部分です。こちらはエンジンオイル交換2回に1回くらいの頻度で交換することをおススメします。エンジンオイルはワコーズのプロステージSを使用しています。100%化学合成油のオイルなので安心です♪下廻りのブーツに破れがないかチェックを行います。当店では車検に通らないブーツの破れは、すべて交換させていただきご納車します。交換するレベルの破れはなく問題有りませんでした。ただ、劣化しているので半年後の定期点検の際に交換をおススメします。ブレーキパッドは前後8mm残っており問題有りませんでした。ブレーキフルードの交換とエア抜きの作業です。ブレーキフルードは他の油脂類と同様に劣化してしまうので、1年に1回の交換をおススメしています。
S2000(AP2)エアクリーナー交換
点検の際にエアクリーナーが汚れているのを発見しました。吸気効率が悪くなり、パワーダウンや燃費の悪化につながるので交換を行います。純正形状のエアクリーナーは洗って再使用できないので交換となります。S2000は純正でキノコタイプのエアクリーナーが装着されているのが特徴です。エアクリーナーボックスはチャンバー効果があり、より多くの空気を取り込むことができます♪
S2000(AP2)エンジンヘッドカバーパッキン交換
スプールバルブからのオイル漏れはなかったのですが、ヘッドカバーからオイルが漏れていました。ゴム製のパッキンは熱で硬くなってしまい、隙間ができてしまい漏れてきます。。。密着していればこの部分にオイルは付着しませんが、劣化したパッキンはこのようにオイルが表面に付着しています。ヘッドカバーの中は綺麗な状態ですね。オイル管理をしっかりしてればきれいなのですが、オイル管理が悪いとスラッジなどが溜まってしまいます。。。プラグホールのパッキンなど一式交換して元に戻します。オイル漏れは最悪の場合燃えて火災につながり危険です。定期的に車両状態をチェックしておきたいですね。以上で作業は終了です。O様、この度はご依頼いただきありがとうございました。納車までもう少々楽しみにお待ちください♪
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