HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)の栗原です。今回は純正16AW 純正エアロ 赤レカロ HIDを装着したインテグラタイプR 4ドア(DB8)の納車前点検整備を行いました。
インテグラタイプR 4ドア(DB8)納車前点検
まずエンジンルームをチェックしていきます。バッテリーの健全性をチェックしていきます。健全性とはコンディションを指します。この値が計測できなかったり、低い場合はいくら充電をしても十分な電気を溜めて置けないということになります。今回計測できなかったので、後ほど新品に交換させていただきました。 続いてインテークホースの点検を行いました。特に問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化で蛇腹部分に亀裂が入ると、そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてエアフィルターの点検を行います。汚れもなく特に問題ありませんでした。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。 ラジエターホースの点検を行いました。特に問題ありませんでした。経年劣化していくと固くパンパンに張ってしまいます。そのまま使用を続けていくと最悪亀裂が入ってしまい冷却水が漏れてエンジンがオーバーヒートしてしまう恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 ラジエターコアをチェックしましたらヒビが見つかりました。後ほど交換させていただきました。パワステタンクのチェックをしていきます。特に問題ありませんでした。また隣接しているウォッシャータンクのキャップはヒビが見つかりましたので後ほど交換させていただきました。
ブレーキマスターもオイル滲みもなく問題ありませんでした。この写真からは見えないですが、クラッチマスターにオイル滲みが発見されましたのでお客様からのオーダーで後ほど交換させていただきました。 続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 リフトアップをして下廻りをチェックしていきます。特に目立つような傷やサビはありませんでした。 ブレーキ廻りの点検をしていきます。ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きをチェックしました。特に問題ありませんでした。キャリパーやピストンに発生する汚れとサビで動きが渋くなってしまい引きずりの症状が発生します。定期的な点検をおススメします。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント4.5mm・リア5.2mmでした。フロントブレーキパッドの残量がやや少なくなってきていましたのでお早めの交換をおススメさせていただきます。 足廻り下廻りのブッシュおよびブーツをチェックしていきます。ブッシュおよびブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、グリスが漏れ出したり異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。 写真ではわからないのですが、フロントロアアームのブーツに小さなヒビ、スタビリンクの右側にブーツ切れ、左側にヒビ、トレーリングアームのブッシュにヒビ、エンジンマウント、ミッションマウントそれぞれのストッパーに大きなヒビ、ダンパーフォーク左右ブッシュにヒビが発見されました。このうち、スタビリンク、エンジンマウント、ミッションマウントは後ほど交換させていただきました。
インテグラタイプR 4ドア(DB8)の油脂類等交換
HMR HONDAでは納車前点検でエンジンオイルやオイルフィルター、ブレーキフルード、ミッションオイル、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずはエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジン不調の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。クーラント液も抜いていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。 オイルフィルターを交換していきます。オイルフィルターの交換タイミングはエンジンオイル交換2回毎の交換をおススメいたします。写真を取り忘れてしまいましたが、当店では、エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。万が一の際のスペアタイヤの空気圧もしっかりとチェックしていきます。 故障または事故でやむを得ず道路上でクルマを停車した場合に後続車に注意を促すサンフレアですが、有効期限が切れていたので交換します。発火筒は有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れた物は交換させていただいております。
インテグラタイプR 4ドア(DB8)の部品交換作業
点検の中で交換が必要と判断した箇所やお客様からのオーダーで交換する部品を順を追ってご紹介していきます。まずはエンジンルーム内の交換作業に入っていきます。まず最初にラジエター廻りを交換していきます。下の写真は純正形状のラジエターになります。 やや色褪せているのが元々装着されていたラジエターホースになります。長い間使われ続けていくとエンジンルームの熱で白っぽく変色してしまいます。 クーラント液を抜いて各ホースを取り外していきます。 ラジエターコアを取り外し、コアに装着されているラジエターファンを新しいコアに装着し直して車体に取りつけていき、新しいホースも接続してからクーラント液を入れていきます。 次に交換したのはディストリビュータ(デスビ)キャップとローターです。デスビは、エンジンの回転と同期して駆動されるディストリビューターシャフト(デスビシャフト)とディストリビューターローター(デスビローター)、回転せずに固定された円筒形のディストリビューターキャップ(デスビキャップ)で構成されています。内部に各点火プラグに繋がる電極があり、そこにデスビローターの端部が通り過ぎることで点火プラグへ電流が流れるようになっています。これらが劣化すると燃費悪化や失火に繋がる恐れがあります。
下の写真が、新しいローター(左)とキャップ(右)になります。 写真左が新しいキャップです。右の取り外されたキャップも一見キレイそうにみえますが、小さなヒビがありましたのでお客様からのオーダーで交換となりました。 キャップを外したデスビの内部です。真ん中下がローターです。これを交換していきます。 エンジンルームの中でも比較的目立つパーツでもありますのでここがキレイになっただけでも印象は変わります。 次にクラッチマスターの交換です。左の取り外されたマスターは全体的にサビやオイルで変色しています。またシリンダー付近にオイル漏れの跡が見られますね。
作業中の写真を取り忘れてしまいましたが、装着した後、クラッチフルードを交換します。ブレーキフルードと一緒でエア抜きを行っていきます。ウィンドウウォッシャータンクのキャップも新しいものに交換しました。こういう細かな部品も交換することでエンジンルームの見栄えがうんと良くなっていきます。バッテリーも写真下の新しいものに交換しました。次にマウント交換をしていきます。エンジンマウントブッシュ、ミッションマウントブッシュがヒビ割れからの切れでその役目を果たさなくなるとエンジン・ミッションが自身の振動で動いてしまい、シフトチェンジがしづらくなったり、それぞれの内部に損傷を与えかねません。 こちらのヒビの入ったマウントではエンジンの振動が吸収しきれないですね。そしてもう片方は完全に千切れてしまっています。これでも意外と普通に乗れてしまうので急いで交換する方が少ないんです。新しいブッシュに交換したことで不要な振動が抑えられ、より気持ちの良いドライブが可能となります。次にタイヤ交換作業を行っていきます。元々装着されていたタイヤの溝は、前後ともに5mmだったので残量としては問題なかったのですが、各所に大きなヒビが見られたので交換をおススメしたところ、お客様からのタイヤお持込で交換することとなりました。 持ち込まれたタイヤは、ミシュランのスポーツプレミアムタイヤであるパイロット・スポーツ3です。 タイヤチェンジャーを使い、新しいタイヤ装着の際は、スムーズに入れるためのビードクリームをタイヤ内側に塗布してから行います。 無事タイヤをホイールに装着しましたら、それぞれをタイヤバランサーという機械で回転させてタイヤのバランスを測定し、必要とあればホイール内側に接着式の重りを装着してバランス取りを行っていきます。これを怠ってしまうと、クルマの安定性、乗り心地を損ねてしまいます。 次に車内に移っていきます。まず最初に、ステアリングの交換です。ステアリングも長い間使われ続けていくと表面が剥げてきたり、ツルツルになってしまいグリップ感がなくなり、スポーツ走行や万が一の事態に不安が否めません。 そこで今回は、定番のMOMO製のスポーツステアリングをお客様が手配されたので交換していきます。 それと同時にラフィックス製クイックリリースボスも装着します。これによって駐車時にステアリングを取り外せるので乗り降りがスムーズになったり、セキュリティの一助けとなります。 ステアリング側にメス側を ステアリングコラム側にオス側のボスを装着していきます。この時にクラクションの配線も行っています。
一気に車内がレーシーな感じになりました。黄色のステッチがとてもカッコいいですね。次にリアカメラビューを装着していきます。こちらはミラー一体型のバックカメラをお客様が手配されているので、当社では配線だけの施工をさせていただきました。 内張りからトランクに映像ケーブルと電源ケーブルを丁寧に埋め込んでいき リアナンバーの右側にカメラユニットを装着、配線を接続します。以上で作業は完了となります。S様、この度はインテグラタイプR 4ドア(DB8)をご契約ありがとうございました。納車まで今しばらくお待ち下さい。
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