HMR HONDA（エイチエムアールホンダ）のイシケンです。走行距離がまだ3万km台の低走行なシビックタイプRの納車前点検をさせていただきました。後期モデルでチャンピオンシップホワイトという一番人気の組み合わせですね。作業はメカニックのイシイです。
シビックタイプR(FD2)納車前点検
それではまずエンジンルームからチェックしていきます。
ラジエターの点検からスタート。この樹脂部分がひび割れしてしまったり、カシメ部分から冷却水が漏れてしまうなどありますが、特に異常はありませんでした。
ラジエターホースも特に問題ありませんでした。劣化するとパンパンに張ってしまって、最悪亀裂が入り冷却水がドバドバと漏れてしまうなんてこともありますので要注意です。
こちらはインテークのホースです。蛇腹部分などに亀裂が入ることがありますが、特に問題ありませんでした。
補機ベルトの状態も問題ありません。補機ベルトは目視でもチェックできるところなので、定期的にチェックしてささくれが出たりヒビが入ってきたりする前に交換しておくと安心ですね。
こちらはヘッドカバー周りのオイル漏れをチェックしているところです。ヘッドカバーパッキンの劣化によってオイル漏れが発生しますが、そのような症状は特に出ていませんでした。
エアフィルターも汚れ少なくまだこのまま使えます。
バッテリーは専用テスターにて確認しましたが、バッテリー自体の性能は良好との診断です。ただ、充電が少なくなっていたのでこの後充電しました。
プラグも外して4本ともチェックしました。どれも特に異常なくこのまま使用できます。プラグは消耗品なので、またどこかのタイミングでリフレッシュすることをおすすめします。
この他、ブレーキマスターやクラッチマスターからのフルード漏れがないかどうかなども点検しました。エンジンルーム内の点検は以上です。続いてリフトアップしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないか点検しました。
タイヤを前後左右に揺すってガタをチェックしましたが特に問題ありませんでした。そのまま空気圧も適正値に調整しました。
タイヤを外して残り溝を測定します。前後とも残り5.0mm残っていたのでまだまだこのまま使えます。
続いてブレーキ回りの点検です。パッドを外して残数チェックです。フロント8.0mmで新品からまだ数ミリしか減っていないです。
リアも同様に8.0mmでした。
キャリパーの状態もチェックします。シールの劣化や固着などがないかチェックしましたが特に問題ありませんでした。
続いて下回りの点検です。下回りは防腐処理がされていますね。このように以前のオーナーが施工してくれていると経年によるサビの心配が少なくなりますね。
まずブッシュやブーツ類の点検をしました。どこも劣化は少なく特に交換が必要な箇所はありませんでした。
ただ、フロントのロアアームブッシュは力がかかるところなので、少しヒビが入り始めているかなという感じです。
以上で納車前の点検は終了です。続いて油脂類の交換に入ります。
シビックタイプR(FD2)油脂類交換
当店ではエンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイル、ブレーキフルードの交換を行い、冷却水はスーパークーラントを使っていなければ全量交換します。まず下回りから抜くものを抜いていきます。こちらはエンジンオイルです。
続いてミッションオイルも抜きます。
ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を入れます。
リフトを下げたらエンジンオイルを入れます。エンジンオイルはワコーズのプロステージSです。
最後にブレーキフルードの交換をしました。
以上で油脂類交換は終了です。
シビックタイプR(FD2)アライメント調整と消耗品の交換
最後に、消耗品類で劣化していたパーツを交換します。まずはワイパーゴムです。劣化して拭きムラができていたので新品に交換しました。
続いてエアコンフィルターの交換です。こちらがまず古いフィルターです。
そしてこちらが新品です。違いがよくわかると思います。フィルターが汚れているとエアコンの効きや臭いに影響するので定期的に交換するのがいいですね。
最後に提携の工場にてアライメント測定と調整をして終了しました。こちらはお客様からオーダーいただいた作業になります。
以上で納車前の整備は終了です。N様、この度はシビックのご契約ありがとうございました。ぜひ、シビックの走りを楽しんでください。
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