HMR HONDA(エイチエムアール ホンダ)のヤナギです。今回はS2000(AP1)の納車前点検整備を行いました。初期型のAP1で生産から20年近く経っている車両なのですが、走行距離が2万キロ台とかなり低走行です。走行距離が少なくエンジンのコンディションは良いのですが、ゴムでできているブーツやパッキンなどは劣化が目立ちました。納車前の点検整備でそれらを交換したのでご覧ください。作業はメカニックのワタナベです。
S2000(AP1)納車前点検整備
エンジンルームの点検から行います。ラジエーター廻りの点検の様子です。ラジエーターホースの劣化、アッパータンクのひび割れはなく問題有りません。冷却水漏れはエンジンのオーバーヒートの原因になるので要注意です。インテークホースも亀裂などなく問題なしですね。劣化してしまうと亀裂などが入ってしまい、そこからエアクリーナーを通さないゴミなどを吸ってしまう可能性があります。バッテリーの固定、端子の締め付けを行います。固定が甘かったり、端子が締め付けられていないと外れてショートしてしまう可能性があり危険です。点火プラグは端子の減りと焼け具合は問題ないですが使用感はあるので定期的にチェックして、交換時期になったら交換をおススメします。補機ベルトは切れなどはなく問題ありません。補機ベルトが切れてしまうとオルタネーターやウォーターポンプなどが作動しなくなるので要注意です。続いて油脂類の交換です。エンジンオイルは定期的に交換することによってエンジンの調子を維持することができます。長く愛車に乗りたい方は油脂類はこまめに交換したいですね。エンジンオイルは3000キロまたは交換から3ヶ月のどちらか早い方で交換することをおススメしています。続いてはトランスミッションオイルとデフオイルの交換です。トランスミッションオイルとデフオイルはエンジンオイルより容量が少なく酷使される部分です。こちらはエンジンオイル交換2回に1回くらいの頻度で交換することをおススメします。トランスミッションオイル、デフオイルはホンダ純正を使用しています。ブレーキ廻りの点検です。ブレーキパッドはフロント6mmリア5mmと残量は問題有りませんでした。定期的にチェックを行って減ってきたら交換をおススメします。ブレーキキャリパーの点検作業です。前後左右問題はありませんでした。S2000のブレーキキャリパーはスチール製で錆びやすくなっています。定期点検を行った際にチェックしておきたい部分です。ブレーキフルードの交換作業です。ブレーキフルードは劣化することにより沸騰しやすくなります。それによって気泡が発生してブレーキにエアーを噛んでしまったり、さらに沸騰した熱により蒸発した水分が混ざり合ってさらに劣化してしまいます。1年に1回の交換、最低でも車検毎の交換をおススメします。
S2000(AP1)新品タイヤ交換
装着されているタイヤが製造から年数が経っていて、性能が悪くなっているのでお客様からのオーダーで新品のタイヤに交換させて頂きました。今回交換するタイヤはナンカンのNS-2で、スポーツ走行もできるスポーティタイヤです♪古いタイヤを剥がします。生産から年数が経っているのでやはり硬くなっています。新しいタイヤを組みます。ビードを切らないようにワックスを塗り、慎重に取り付けます。最後にタイヤのバランスを4本とって作業は終了です。バランスが取れていないと、走行時にハンドルや車体にブレが発生して危険です。
S2000(AP1)ETC取付
お客様のご要望でETCの取付けを行います。もともとETCは装着されている車なのですが、ETC2.0をご希望で手配させていただきました。現在世界的な半導体生産の減少により、ETCもほぼ売り切れ状態でした。量販店をいくつも回ってなんとか1個だけ見つけてきました。取付け位置は純正オプションと同じ位置にします。運転席の足元に取り付けると脚にあたってしまい、邪魔になってしまいます。取付け後はセットアップを行ってETC取付けは終了です。
S2000(AP1)エアクリーナー交換
純正のエアクリーナーが汚れていたので交換を行います。エアクリーナーの汚れは吸気効率の悪化に繋がります。パワーダウンや燃費が悪くなったりといいことがありません。。。2万kmのS2000とは言え年数が経過しているのでかなり汚れていました。下に写っているのは真っ黒ですね。新品のエアクリーナーを取り付けて作業は終了です。空気から直接ゴミを吸い取る部分なので、こまめに点検を行って状況を確認したいですね。
S2000(AP1)クラッチマスターシリンダー交換
クラッチマスターからフルードが滲んでいたので交換を行います。クラッチフルードは塗装を溶かしてしまうので、漏れが発生すると周辺のボディ塗装も痛めてしまいます。漏れやにじみがあれば早めに交換したい部品です。車内の足元を覗くとこんな感じに。滲んでいるのが分かりますね。ではクラッチマスターを取り外します。取り外して確認してみると結構漏れていますね。新品と比べると劣化具合が分かります。年数が経っているので仕方がない部分です。取付終えたらクラッチフルードを入れ、エア抜きを行い作業は終了です。
S2000(AP1)タイロッドエンドブーツ&スタビリンク交換
下廻りの点検時にブーツの破れを発見しました。ブーツの破れは車検に通らないのですべて交換を行います。タイロッドエンドブーツは破れてグリスが出てきています。車検の際にグリス漏れはオイル漏れと判断されてしまい、落とされてしまいます。スタビリンクもこのようにぱっくりと割れています。。。グリス切れは内部のジョイントを痛めてしまうので、発見したら早めに交換をおススメします。以上で納車前の点検整備は終了です。A様、この度はご契約ありがとうございました。納車までもうしばらくお待ちください。
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