HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。先週の話ですが、筑波サーキットコース2000に行ってきました。デモカーS2000の左に引っ張られる症状が改善したので、サーキットではどうなのかというのをチェックするのと、来年JAF-F4マシンへと改造するベース車両であるFCJマシンのシェイクダウンをしました。
デモカーS2000は本来のS2000の動きに戻った
先日コーナーウェイトを調整して街乗りで左に引っ張られる症状が改善しました。ハンドリング的には普通のS2000に戻った感じだったので、早速サーキットでもテストしてみようと思い筑波サーキットへ持ち込みました。このS2000は富士スピードウェイをターゲットにしているので筑波向きではないのですが、まだブレーキトラブルが改善していないので富士はやめておこうと。 当日は12月にしてはとても暖かくて気持ちのいい天気でした。前日までに一通りのメンテナンスは終えているので空気圧の調整とトルクチェックをして、再度油脂類の漏れがないかどうかをチェックしてからコースイン。 ブレーキトラブルが解消していないこともありコーナー手前では早めにアクセルオフしてブレーキはゆっくりと踏む走行にしました。ただ、コーナリング速度は通常通りを目指してバランスをチェック。コーナーウェイトを調整したおかげで、右コーナーのドアンダーが姿を消しました。前はシフトチェンジする瞬間にも左にハンドルが取られるくらい危険でしたが、そんな症状は全くなくなり、普通のS2000に戻ってくれました。車のバランス的にはまだアンダーですが、これはセッティングの問題なのでどうにでもなるくらいのバランスでした。 あとはブレーキトラブルを解消すれば全開で走れます。ブレーキはマスターバックにトラブルを抱えていそうでしたが、走行が終わってみたらキャリパーのブリーダー部分からのフルード漏れまで出てきました。 ブリーダーだけの交換で行けるのか、キャリパーASSY交換になるのかアクレさんに後日チェックしてもらいます。とりあえずは気持ちのいいハンドリングのマシンに戻ったので良かったです。ブレーキを使えなかったので全開ではないですが、1:05.748という比較的いいタイムがでました。ゆっくり走っていたので7秒から8秒くらいの感覚でした。
ベストのインカーです。
この日はスタッフのワタナベとムラシタも遊び車のアコードユーロR(CL7)で走りを楽しんでいました。このアコードは25万kmなんです。ウォーターポンプから異音がしていましたが修理して、ディクセルのブレーキローター、パッドをサーキット用に変更し、ヤフオクで落札中古の車高調を装着したとてもライトな仕様です。ワタナベが1枠、ムラシタが2枠を走行して計3枠元気に走っていました。K20Aエンジン強いですね~♪S2000とCL7のツーショット♪
午後は本日のメインイベントFCJマシンのシェイクダウン
午前中にS2000で2枠走って、そこから約2時間半ほど空けて午後はFCJマシンのシェイクダウンです。フォーミュラカーはハンマーレーシングさんにサービスからメンテナンスを委託して走らせています。改めてこのマシンを紹介すると、FCJ(フォーミュラチャレンジジャパン)で使われていたマシンで、ベースはフォーミュラルノーです。モノコックはカーボンです。FCJ向けに本田技研が卸していたみたいですね。フォーミュラルノーがベースなので、エンジンはルノー製の2.0Lです。ミッションはシーケンシャルです。点火カットが入るので全開のままシフトアップできます。ダウンはブリッピング必要です。シートは先日発砲ウレタンで作ったベースにスウェード調表皮を巻いてもらいました。ステアリングはこれぞフォーミュラマシンという感じ!ステアリング内にAIMのデータロガー内蔵型でとってもやる気にさせてくれる仕様です。サスペンションはザックス製です。高価なダンパーですね。もちろんプッシュロッド式。ブレーキはアルコンです。各パーツがどれもいいメーカーのパーツばかりです。さて、そんなFCJマシンですが、この車体は長く動かされていなかったようで、ボディやアーム類の状態はいいのですが機関系がどうなのかは走らせてみないとわかりません。この日はそのトラブル出しがメインでした。と思っていたら早速トラブル続出(笑)
昨日までかかっていたエンジンが突然かからなくなりました。ハンマーレーシングさんが走行に間に合うようにいろいろとチェックしてくれて、まずはスターターモーターが死亡ということで、予備のスターターに交換。勢いよくクランキングはするけど初爆がない。普段ハコ車を走らせているのでこの症状からして燃料系か点火系だなとすぐに推測はできました。もちろんハンマーレーシングさんもすぐにトラブル箇所を探求し、各プラグに火が飛んでいないことを特定。全部に飛んでいないので点火コイル単体の異常ではなく、コイル全体へ電気を送っている部品の不具合と特定。こちらも予備パーツに交換したら見事にエンジンが始動しました。ここまででそれなりの時間がかかってしまったため、1本目の走行は断念しました。これもシェイクダウンです。エンジンには火が入ったので2本目は本格的なシェイクダウンです。どのようにマシンを操るのか全くわからないのでレクチャーしてもらいました。 操作方法を教えてもらってドライバーの準備は整いました。 ただ、クラッチがやばそうだということで、押しながら1速に入れてスタートすることになりました。初めてのスタートでいきなり難易度の高いスタートですが、2回目くらいでうまく発進できました。 がしかし、まだコースが青になっていなかったぁ・・・。ゆっくりとピットロードを走るも最後尾のマシンはまだ動かずに停止することに。。。 コース2000はストレートが上っているのでここから押して1速に入れてスタートするのがかなり難しく、結局クラッチを使って発進することになりました。 4周ほどはエンジン回転を3000~4000回転までにして各部チェックという感じです。 タイヤが新品スリックなので気を付けてと言われましたが、ビックリするぐらいの軽快なハンドリングで思わずニンマリしてしまいました。シェイクダウンなのでものすごくゆっくり走っているのですが、これがフォーミュラな感覚の動きなのかぁとウキウキしました。 4周ほどしてピットインし、次は6000回転まで回して周回してくださいと言われてコースイン。6000回転まで回すとこれまた気持ちいいエンジンフィーリング♪シフトはスコスコと入るしとても扱いやすいマシンだなという印象でした。ただ、ここでトラブル発生です。コースインした周のダンロップ先で急にアクセルを踏んでもエンジンが何も反応しなくなりました。最初電気が落ちたのかと思ってイグニッション周りをチェックしても何も変わらず、そのまま止まりそうだったのでコースを外れてマシンをストップしました。これでこの日の走行は終了で、いろいろなトラブルを出せた1日でした。レッカーにけん引されて戻ってきました。症状を伝えてまたハンマーレーシングさんにてメンテナンスしてもらいます。エンジンもやばそうかもということで、一度下ろしてエンジン屋にチェックしてもらうことにしました。全開走行できる日が楽しみです♪
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