HMR HONDA（エイチエムアールホンダ）スタッフのモリヤマです。今回は一般整備にてご来店のシビックタイプRのトレーリングアームブッシュの交換をしました。作業はメカニックのムラマツが行いました。
EK9 シビックタイプR トレーリングアーム脱着
こちらが交換するトレーリングアームブッシュです。純正品だとブッシュ単体の部品がないため、トレーリングアーム丸ごと交換になりますが、社外品ではブッシュ単体で交換することができます。今回はスプーンの強化ブッシュをご用意させていただきました。スプーンの強化ブッシュは純正品に比べてゴムの硬度が硬く、構造もより強化したものとなります。
まずはタイヤを外して車両を上げます。今回のトレーリングアームブッシュの不具合は、先日当店で行った6ヶ月点検にて発見されました。HMR HONDAでは、当店でご納車させていただいたお客様には無料で6ヶ月点検を行っております♪
画像中央がブッシュです。劣化して亀裂が入っています。
トレーリングアームを外すため、ブレーキを分解していきます。まずはABSセンサーを外します。こちらのボルト錆ている場合が多く、外すときは注意が必要です。
サイドブレーキワイヤも外します。
続いてブレーキキャリパーを外します。こちらは完全に脱着せず、ブレーキホースは付けたまま、落ちない様に車両に吊るしておきます。
あとはアーム類のボルトを外していき、トレーリングアームとブレーキローターをそのまま外します。
EK9 シビックタイプR トレーリングアームブッシュ脱着、圧入
外したトレーリングアームからブッシュを外します。この作業では油圧プレスを使用します。強いトルクで圧入されているため、手作業では外せません。
専用のカラーを使用して、慎重に作業を進めます。
無事に外れました。ブッシュはひび割れてかなり劣化が進んでいます。
左が交換する強化ブッシュです。新旧比較すると、ゴム部の面積が強化品の方が大きいです。純正品と強化品の違いが分かりますね。
油圧プレスで圧入していきます。マーキングは、ボルト位置がずれないようにするためです。やり直しが出来ない作業の為、慎重に進めていきます。
ブッシュが圧入されました。
あとは逆の手順で元に戻していきます。
今回はアーム類を外いしているので、１G状態での締め付けを行っていきます。これをしないとブッシュが捻じれてしまうため、本来の性能を発揮できません。
次は反対側です。こちらもトレーリングアームを外します。
右もひび割れています。
同じ手順でブッシュを外し、新しいものを圧入します。
最後に車両に戻して、トレーリングアームブッシュの交換は終了です。
EK9 シビックタイプR TE37へ交換
ブッシュ交換と合わせて、ホイール交換も行いました。今回は当店のストック品のTE37と交換します。こちらは中古品となりますが、傷も少ないとてもきれいな状態です。こちらにATRスポーツのタイヤを装着します。このタイヤはHMR HONDAの代車兼サーキット走行車のトルネオにも装着しており、サーキットでも使用しています。価格もリーズナブルで、スポーツ走行の入門にお勧めのタイヤです！
そしてホンダ車で社外ホイールを装着する際に気を付けていただきたいのは、純正のホイールナットは球面座のものを使用しているため、社外ホイールのテーパー座面では使用することができません。きちんとホイールを固定することができず、タイヤ脱落の原因にもなります。
今回はミックのレーシングナットに交換します。
それでは気になるビフォーアフターはこちらになります。
同じホワイトのホイールでも、印象がガラッと変わりますね！カッコいい！！
これにて今回の作業は終了です。ホンダスポーツカーの多くが低年式の車両が増えてきており、メンテナンス時期を迎える部品も増えてきました。日頃のドライブで気になるところがあればぜひ当店にご相談ください。ホンダスポーツに特化したスタッフが貴方のカーライフをサポートします♪O様ご依頼ありがとうございました！
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