HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。1月にエンジンブローでお預かりしたEK9のオーバーホールが完了したので、その載せ替え作業を行いました。EK9はすでに新品エンジンはもちろんのことリビルドエンジンの供給も終わっています。現品オーバーホールのみ受け付けしている状況です。しかも、エンジンヘッドやクランクシャフト、コンロッドなどの部品も製廃となっており、これらのパーツにダメージがある場合はオーバーホールも出来ないという状況です。今回はブローしたエンジンでオーバーホールするのはこれらのことから止めておき、中古エンジンを手に入れてそれをオーバーホールすることにしました。
エンジン降ろし作業
それでは、作業開始です。まずは油脂類を抜きます。エンジンオイルを抜き、 ミッションオイルを抜き、
ミッションオイルを抜き、 クーラントを抜きます。
クーラントを抜きます。 リフトアップしているついでに触媒も外しておきます。
リフトアップしているついでに触媒も外しておきます。 エアクリーナーやチャンバーを取り外します。
エアクリーナーやチャンバーを取り外します。 エキマニを取り外し、
エキマニを取り外し、 冷却水を抜き終えたらラジエター周りをごそっと取り外します。
冷却水を抜き終えたらラジエター周りをごそっと取り外します。 こんな感じでエンジン前はスッキリしました。
こんな感じでエンジン前はスッキリしました。 続いて、スロットルワイヤーを取り外し、
続いて、スロットルワイヤーを取り外し、 インジェクターハーネスを取り外します。
インジェクターハーネスを取り外します。 リフトアップして、ベルト類を取り外していきます。
リフトアップして、ベルト類を取り外していきます。 シフトリンケージをミッションから取り外します。
シフトリンケージをミッションから取り外します。 ロアアームやドラシャなども外していきます。
ロアアームやドラシャなども外していきます。

 エンジンハーネスもエンジン側のカプラーは全て外しておきます。
エンジンハーネスもエンジン側のカプラーは全て外しておきます。 エンジンハンガーにかけ、残っているエンジンマウントを外して吊り上げます。(細かい作業はブログの関係で端折っています)
エンジンハンガーにかけ、残っているエンジンマウントを外して吊り上げます。(細かい作業はブログの関係で端折っています) ミッションも一緒に吊り上げてあとで分離させます。これが効率的です。
ミッションも一緒に吊り上げてあとで分離させます。これが効率的です。 こんな感じでエンジンルームはスッキリです。
こんな感じでエンジンルームはスッキリです。 ミッションを分離させました。
ミッションを分離させました。 吊った状態でクラッチを取り外します。
吊った状態でクラッチを取り外します。 SPOONのノンアスっぽいクラッチが入っていました。残量はほぼ新品くらい残っていますね。
SPOONのノンアスっぽいクラッチが入っていました。残量はほぼ新品くらい残っていますね。
 フライホイールも社外品ですね。
フライホイールも社外品ですね。
 クラッチを取り外したエンジンはこんな感じです。
クラッチを取り外したエンジンはこんな感じです。 この状態でエンジンスタンドに取り付けができるようになります。こんな感じですね。
この状態でエンジンスタンドに取り付けができるようになります。こんな感じですね。 スプールバルブや点火系パーツは最近変えたばかりなのでそのまま移植します。
スプールバルブや点火系パーツは最近変えたばかりなのでそのまま移植します。 インマニはブローした関係で破片が入り込んでいる可能性があります。徹底的に洗浄しないとまた破片が入る可能性もあるので要注意です。
インマニはブローした関係で破片が入り込んでいる可能性があります。徹底的に洗浄しないとまた破片が入る可能性もあるので要注意です。
オーバーホールエンジン載せ替え作業
こちらが中古エンジンをオーバーホールしてもらったエンジンです。ヘッドカバーは綺麗になり、各部分解洗浄して組み付けされてきているのでとても綺麗です。

 そして、ホースやパッキン類など基本は再使用NGなので、新品を発注してあります。ここをケチって使いまわすと後で痛い目に合いますね。
そして、ホースやパッキン類など基本は再使用NGなので、新品を発注してあります。ここをケチって使いまわすと後で痛い目に合いますね。 エンジンスタンド上で取り付けするホースやパーツは組み付けておきます。
エンジンスタンド上で取り付けするホースやパーツは組み付けておきます。 車体側も同じくエンジンがない状態で組み付けできるパーツを組み付けます。
車体側も同じくエンジンがない状態で組み付けできるパーツを組み付けます。
 これら以外にも作業をしていたのですが、写真を撮り忘れたのでエンジン搭載に移ります!
これら以外にも作業をしていたのですが、写真を撮り忘れたのでエンジン搭載に移ります! エンジンハンガーに載せた状態で位置合わせをしていきます。下側からも支えながら取り付けできるマウント類を装着し、クラッチを装着します。
エンジンハンガーに載せた状態で位置合わせをしていきます。下側からも支えながら取り付けできるマウント類を装着し、クラッチを装着します。 エンジン単体で車に載せたらミッションを組み付けます。
エンジン単体で車に載せたらミッションを組み付けます。 ミッションマウントももちろん新品です。
ミッションマウントももちろん新品です。 ここまできたら大物は載った感じですね。あとはベルト類や補機類を戻しつつ、新品のホースを取り付けていきます。
ここまできたら大物は載った感じですね。あとはベルト類や補機類を戻しつつ、新品のホースを取り付けていきます。 
  油脂類を注入します。
油脂類を注入します。 
  いよいよエンジン始動。オーバーホール済みのエンジンを載せる際に一番緊張する瞬間です。無事エンジンに火が入り、点火時期の調整を行います。
いよいよエンジン始動。オーバーホール済みのエンジンを載せる際に一番緊張する瞬間です。無事エンジンに火が入り、点火時期の調整を行います。 最後に各部オイル漏れ、水漏れがないかチェックします。
最後に各部オイル漏れ、水漏れがないかチェックします。 この後、店の周りを1周して各部チェックしたところ、サーモスタットのハウジング部分からわずかな水漏れが発生しました。ハウジングは再利用していたのですが、新品を発注して交換しました。その後、長めの試乗に出かけて各部チェックしました。特に問題ないのでご納車できます。エンジンブローしてから約2ヵ月半、大変お待たせしました。
この後、店の周りを1周して各部チェックしたところ、サーモスタットのハウジング部分からわずかな水漏れが発生しました。ハウジングは再利用していたのですが、新品を発注して交換しました。その後、長めの試乗に出かけて各部チェックしました。特に問題ないのでご納車できます。エンジンブローしてから約2ヵ月半、大変お待たせしました。
B16Bエンジンの慣らしのやり方
オーバーホールをしたら基本慣らしをした方がいいです。慣らしをやらなくても壊れることはありませんが、より長く持たせるためにはやった方がいいです。今回オーバーホールをしてもらったエンジン屋さんのエンジニアの方にB16Bの慣らし運転のやり方を事細かに聞いたので、備忘録としてここに記載しておきます。
300km〜500kmでのオイル交換が重要で、できる限り早めに最初に出てくる金属を流してあげた方が良いとのことです。そのため、ここでは300kmでオイル交換&フィルター交換としています。
| OH後の走行距離 | 使っていい回転数 | 備考 | 
| 0〜300km | 3,000rpm〜3,500rpm | 300km走ったらオイル&フィルター交換 | 
| 300km〜500km | 4,000rpm〜4,500rpm | ー | 
| 500km〜700km | 5,000rpm〜5,500rpm | ー | 
| 700km〜900km | 6,000rpm〜6,500rpm | ー | 
| 900km〜1000km | 7,000rpm〜7,500rpm | 1000km走ったらオイル&フィルター交換 | 
| 1000km〜 | Revまで使ってOK | ー | 
※注意点
加速の時と減速(エンジンブレーキ)両方とも慣らしが必要です。
ゆっくりとアクセルを踏み込み、ゆっくりとアクセルを離す作業を慣らしでは行なってください。アクセルをいきなり多く踏み込む、離すというのはNGです。
EK9エンジンオーバーホールと補記類パーツの交換費用
価格は税抜き表示となり、2018年2月現在の価格です。エンジンOHは分解した後に費用が確定します。こちらに記載のOH料金は追加で部品交換が発生しなかった場合の最低費用となります。また、消耗品・補記類はお車によって交換した方が良い部品が変わってくるので、詳しくはご来店ください。

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