KW車高調を装着した、ミニクーパーSD 5ドア(F55)の納車前点検整備を行いました。
HOT HATCH HMR(ホットハッチエイチエムアール)の栗原です。今回は、ミニ 5ドア(F55)のディーゼルモデルのスポーツグレードの「クーパーSD」の納車前点検整備を行いました。作業はメカニックのワタナベです。
多くの欧州車にはディーゼルエンジンモデルが用意されています。発進時からの低回転域からの力強さを兼ね備えながらの低燃費と軽油で給油代の安さが魅力です。またドイツ・ニュルブルクリンクで鍛えられたKW製の足廻りを装着しています。
ミニクーパーSD 5ドア(F55)の納車前点検整備
まずはエンジンルームをチェックしていきます。最初にバッテリーの健全性をチェックしていきます。チェックを行ないましたが、健全性の値がとても低かったので後ほど交換させていただきました。バッテリーの寿命は、使用状況によりますが3〜5年となっています。エアクリーナーは、表面に汚れが付着していますがまだ交換の必要はありませんでした。フィルターが汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的な点検をおススメします。次に冷却系廻りを点検していきます。ホースに漏れはありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックしていきます。特に問題ありませんでした。消耗が進んでいくとハンドリングが安定しなくなり、最悪ベアリングが焼け付いて走行出来ない恐れもあります。定期的な点検をおススメいたします。 下廻りのチェックをしていきます。目立つキズやサビもなくキレイな状態ですね。 ブレーキ廻りの点検をしていきます。ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント・リアともに10mmでした。しばらくは交換しなくても大丈夫ですね。 足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしましたが問題ありませんでした。ブッシュ・ブーツにヒビが入いりそのままにしておくとグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではありません。車検を通過出来無くなってしまいます。
ミニクーパーSD 5ドア(F55)の油脂類交換
HOT HATCH HMRでは納車前点検でエンジンオイルやオイルフィルター、ブレーキフルードを新品交換(車種によって)しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずはエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジン不調の原因となります。カートリッジ式オイルフィルターを交換していきます。 フィルターのOリングも交換します。当店でのエンジンオイルはWAKO’SのEuroTuring 5W-40になります。 ブレーキフルードを交換させてました。フルードはDOT4を使用しています。タイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント・リアともに約3mmでした。お早めの交換をおススメさせていただきました。 エアコンフィルター交換していきます。エアコンフィルターが汚れたまま使用を続けると車内の不快な匂いの原因になるだけではなく、エアコンの効きが悪くなったりコンプレッサーに掛かる負荷が高くなって燃費悪化に繋がる可能性があります。 ワイパーゴムも交換していきます。次にバッテリーを交換していきます。ミニの小さなエンジンルームのスペースを無駄なく利用するためにバッテリーは奥まった場所に設置してあります。まず樹脂カバーを取り外していきます。これがバッテリーになります。ここから取り外すのに段階が必要です。バッテリー囲っているカバーを取り外し、エアクリーナーも取り外していきます。これでようやくバッテリーを取り外すことができます。ミニに搭載されているバッテリーは、AGM(吸収ガラスマット)バッテリーという種類で今までのバッテリーより長寿命かつメンテナンスフリー、幅広い温度特性が特徴で近年のクルマに採用されています。ここで注意したいのは、OBD2より車内から車載コンピューターにアクセスする端子を専用端末に接続して新しいバッテリーを登録しなければなりません。バッテリー交換はDIYではなく当店での交換をおススメいたします。 以上で作業は完了となります。H様、この度はミニクーパーSD 5ドア(F55)ご契約いただきありがとうございました。納車まで今しばらくお待ち下さい。