HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)の栗原です。今回は社外15AW 社外マフラー CST車高調を装着したインテグラタイプR(DC2)の納車前点検整備を行いました。CST車高調とは、DoALLというメーカーが販売していた車高調でリーズナブルな価格設定ながらハイスペックで人気を得ていました。
インテグラタイプR(DC2)納車前点検
まずエンジンルームをチェックしていきます。真ん中からやや左にある黒いケースは、無限のハイパフォーマンスエアクリーナーボックスです。バッテリーの健全性をチェックしていきます。特に問題ありませんでした。バッテリーの寿命は、使用状況によりますが3〜5年となっています。 次にVTECの切り替えに必要不可欠なスプールバルブを点検していきます。スプールバルブは、VTECカムの切り替え機構で、高い油圧がかかっており、パッキンが劣化したことでオイル漏れが起こりやすい箇所です。写真のオイル汚れは、スプールバルブからではなくヘッドカバーのパッキンが劣化していたことで生じていました。後ほど交換させていただきました。 インテークホースの点検を行いました。特に問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化で蛇腹部分に亀裂が入ると、そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてエアフィルターの点検を行います。汚れがうっすら確認できますが、交換が必要なほどではありませんでした。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。続いてプラグの点検を行いました。汚れがやや見られました。交換をおススメさせていただきました。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 リフトアップして、下廻りをチェックしていきます。足回りや排気系にサビが見受けられますが、ヒビは見受けられませんでした。 しかし、エキゾーストパイプを取り外してみるとオイルパンからオイル漏れが確認できました。 オイルパンパッキンの劣化から引き起こされたものなので、後ほどパッキンを交換させていただきました。ミッションの底面にもオイル滲みが確認できました。こちらはミッションオイルのドレンボルトパッキンが原因だったので、後ほどオイル交換の際に新品ドレンパッキンに交換して解決しました。ブレーキ廻りの点検をしていきます。ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きをチェックしました。特に問題ありませんでした。キャリパーやピストンに発生する汚れとサビで動きが渋くなってしまい引きずりの症状が発生します。定期的な点検をおススメします。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント7mm・リア6mmでした。しばらくは交換しなくても大丈夫ですね。 足廻り下廻りのブッシュおよびブーツをチェックしていきます。ブッシュおよびブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、グリスが漏れ出したり異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。 フロントはロアアーム、スタビリンク、ドライブシャフトブーツにヒビ割れが確認でき、ドライブシャフトブーツにはグリス滲みが確認できました。今すぐの交換は必要ありませんが、お早めの交換をおススメさせていただきました。 リアは、アッパーアームとロアアームにヒビ割れが確認できました。こちらも今すぐの交換は必要ありませんが、お早めの交換をおススメさせていただきました。
インテグラタイプR(DC2)の油脂類交換
HMR HONDAでは納車前点検でエンジンオイルやオイルフィルター、ブレーキフルード、ミッションオイル、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずはエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジン不調の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。
写真を取り忘れてしまいましたが、エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。
下の写真は、ミッションオイルを抜いています。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がりますので定期的な交換をおススメいたします。ラジエータークーラント液も抜いていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。 ラジエタークーラント液も入れていきます。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。 ワイパーゴムを交換していきます。
インテグラタイプR(DC2)の部品交換作業
まずエンジン上部の、ヘッドカバーパッキンとタイミングベルト一式を交換していきます。こちらはお客様からのオーダーいただいた作業です。写真ではすでにヘッドカバー、プラグについては取り外されています。 取り外された補機ベルトです。茶色く変色もして劣化して、表面のややガサついていますね。 カムギアプーリーとタイミングベルトです。 写真真ん中がベルトテンショナー、奥がウォータポンプになります。これらも取り外していきます。 タイミングベルトを取り外していきます。 写真下が新しいウォータポンプとウォータポンプのパッキン、ベルトテンショナーです。 カムギアプーリーを取り外していきます。 プーリーを外した奥にあるオイルシールも取り外して交換していきます。 新しいベルトテンショナー・ウォータポンプを取り付けていきます。 カムギアのプーリーを新しいものに交換し、タイミングベルトを装着していきます。新しい補機ベルトになります。 次にヘッドカバーのパッキンを交換していきます。古いパッキンを取り外して新しいパッキンを装着していきます。 次にリフトアップをしてオイルパンを取り外していきます。
オイルパンに装着されているパッキンを新しいものに交換していきます。
手に持っているのが新しいパッキンになります。 パッキンが装着できたらオイルパンをエンジンに固定し、エキゾーストマニホールドを装着し直して新しいエンジンオイルを入れていきます。作業は以上となります。N様、この度はインテグラタイプR(DC2)をご契約ありがとうございました。納車まで今しばらくお待ち下さい。
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