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Fuji1-GPの時間を使ってS2000とBRZのテストをしてきました。

HMR S2000 Fuji1-GP

HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。先週末はお遊び耐久レースのFuji1-GPに参加してきました。Fuji1-GPは4時間耐久レースで、4時間の間に自由に車とドライバーを入れ替えてOKというレースです。元々は順位狙いでBRZ、DC5で参加予定でしたが、DC5にブレーキフルード漏れが発見されて修理が間に合わず、BRZ1台だけでは難しいため順位狙いは断念しました。そこで、せっかく4時間もあるのでデモカーS2000とBRZのテストをしようとなりました。特にBRZは富士で開催している86BRZチャレンジカップ仕様なので、テスト時間が多くあるのはいろいろなセットが試せるのでとてもありがたい感じです。HMR S2000 Fuji1-GPHMR BRZ Fuji1-GPそして、S2000とBRZの走行の合間にメカニックムラマツのFD2を走らせたら?ということで持ってきてもらいました。
そんなことで、S2000とBRZの2台のテストで1日使うことになりました。

午前中のフリー走行

Fuji1-GPの開催前に走行会が実施されており、そこにも申し込みをしていたので、この走行からテスト開始です。30分枠なので、15分S2000で15分BRZという感じで使いました。HMR S2000 Fuji1-GPS2000は先日の富士テストでブレーキバランスが悪かったので、フロントのアクレキャリパーから純正キャリパーに戻し、ローター径は330パイ仕様にしました。前後とも新品パッドになるので、焼き入れからスタートです。HMR S2000 Fuji1-GP街乗りではブレーキのフィーリングはとても良かったのですが、サーキット走行となるとタッチが柔らかいですね。数周をかけてブレーキに熱を入れていきましたが、思うようなブレーキタッチまではならなかったです。HMR S2000 Fuji1-GPHMR S2000 Fuji1-GPあまり熱を入れ過ぎてもダメなので、ある程度入れたところでピットインしてBRZにチェンジしました。BRZは年末に鈴鹿を走った際に出たブレーキが効かないという症状がタイヤの問題だったのかどうかからチェックです。HMR S2000 Fuji1-GP鈴鹿の際はレースとフリー走行で走りこんだクムホで行ったのですが、今回は12月のレースで使ったRE71RSを履いてきました。ただ、これでも結局はブレーキが思うように効かなく症状としては全く変わらない感じでした。これでタイヤが原因ではないということが発覚したので、残すはブレーキマスターシリンダーです。というのも、12月のレース後にマスターからフルード漏れが発覚して、鈴鹿までに部品が間に合わないのでストックしてあった中古のマスターと入れ替えました。これが原因だと思われます。というのもAT用のマスターだったんですね。形状は全く同じで普通に装着できて、街乗りレベルでも全く問題なかったのですが、どうやら負圧の制御方法がATとMTでは異なり、それによってサーキットレベルではブレーキが効かないという状態だと判明しました。

Fuji1-GPの予選がこの走行会のすぐ後にあったため、BRZでそのまま臨みました。 ブレーキが効かないものの、なんとか2分2秒台は出してRN-Aクラス3番手を確保できました。ブレーキは思うように効かないですが、フロントのサスペンションバネレートを12kgから14kgにアップしたのが効いてフロントのグリップがとてもいい感じ。ブレーキはダメでもグリップ感がアップしてタイム的にはそこそこのタイムを刻むことができました。

予選前の走行会ではムラマツ号FD2も走りを楽しみました。ささっと撮影した1枚がとても綺麗に撮れてビックリ(笑) 白とびしちゃいましたけどいい感じ♪

決勝レースは完全にテスト走行

11時45分からスタートした決勝は、完全にテストに使わせてもらいました。BRZはブレーキマスターシリンダーがあっていないので、予選が終わったタイミングでもう1名のメカニックが店舗にMT用のシリンダーを取りに行きました。決勝スタートはブレーキの熱がしっかりと入ったか微妙なS2000でスタートです。今回はテストなので私とチーフメカニックのムラマツ2名だけという記念撮影。ゼッケンが12番だと思っていたら19番で、急遽その場で12を19に作り直しました。この自作感に気付いた方はなかなかの洞察力!HMR S2000 Fuji1-GPスタート位置は意外と前の方で、シグナルが見える位置でした。でも、この後分かったのですが冬大会はローリングスタートでした。前はターボ勢ばかりです。HMR Fuji1-GP決勝レースがスタートしてから5周くらいは普通に走りましたが、やはりまだブレーキに熱が入っていない感じでした。効きが微妙で1コーナーやダンロップ先で何度か飛び出してしまいました。それでも、Zやロードスターといいバトルができました。スタートの様子はこちらのインカーでご覧ください。ローリングスタートなのに前がかなり空いてしまっている残念なスタートです。そしてブレーキに不安があるのでゆっくりと手前からのブレーキングです。

S2000で5周ほど走ってピットインして、ブレーキをチェックしたらフロントの焼き入れが甘い感じでした。前日にコーナーウェイトでドライバー込みで前後重量バランスを前後50:50に合わせてきており、ブレーキは前後同サイズということから、リアの方が効いてフロントが効いていない状態になっていました。純正で50:50バランスのS2000は、純正ではリアブレーキの方が小さいんですね。それがこのS2000は前後330パイローターでパッドの材質も前後同じなので、リアがフロントを上回っている状態でした。ということで、フロントにもっと仕事をさせるために前後バランスは崩れますがフロントの車高を1ターン落とすことにしました。

レース中ですが車高調整をした後にレストランで昼食をのんびりと食べて、車高調整結果がどうかテスト再開です。結果は想定通りブレーキの効きが良くなりました。フロントがしっかりと仕事してくれた感じですね。ただ、その分多少リアが滑りやすくなったので、戻ってリアのトーをイン方向へ少し振りました。そうしたらとてもいいフィーリングになり、100Rの安定感なんかは結構増した感じでした。レース中なのでこれでどのくらいのタイムがでるかは台数が多すぎて試せませんが、とてもいいフィーリングになったので良かったです。

この走行をしている間にBRZのブレーキマスターが届いたので、ピットでは交換作業に入っていました。HMR S2000 Fuji1-GPほどなくして交換作業が完了したので、次はBRZのテストを開始です。まずはブレーキが効かない原因がマスターシリンダーだったのかどうかからチェックです。HMR S2000 Fuji1-GP結果としては正解でした。やはり原因はブレーキマスターシリンダーでした。ATとMTでは違いましたね。。。ブレーキの効きが戻ったので、ここからフロントのバネレートアップした部分の全体バランスの調整に入りました。バネレートアップしたことで、ブレーキを残しながらコーナーに入ってもフロントが逃げることなく追従してくれるようになりました。HMR S2000 Fuji1-GPこれはとてもプラスになったのですが、その反面で反発も強いためフロント荷重を乗せてあげないとアンダー傾向になります。特に第3セクターは上りながらのコーナーでリアに荷重が乗りやすくアンダーになりやすいです。ということで、静止状態からフロントにもっと荷重をかけようというので、フロントの車高を1ターン下げました。このBRZは過去のデータから1ターンで約2mm車高が下がります。これでコースインしてチェックです。HMR S2000 Fuji1-GP HMR S2000 Fuji1-GPブレーキを踏んで切り込んだ際にはもっとグリップが高くなり、アクセルONでのフロントの浮き上がりが少なくなったので第3セクターがとても曲がりやすくなりました。フロントの車高ダウンは正解でしたね。このテスト中に86N1レース仕様の車と2周ほどいいバトルをさせてもらいました♪ 1コーナーでインを刺して抜いた後もずっとぴったりをくっついてきていましたね。HMR S2000 Fuji1-GP HMR S2000 Fuji1-GPこの仕様でタイム的には2分フラットが見えてきそうな感じでした。タイヤが中古なのでこのセットが正解かはわかりませんが、リアが少し滑りやすい感じではあったので、新品タイヤになった際にそこが解消するのではないかと思っています。これでリアを安定方向に中古タイヤでセットすると、新品時にグリップが高くてアンダーになるのではないかと想定しています。なので、これでテストは終わりにしました。このままの前後バランスを維持して、車高をもっとダウンしてみるというのはどこかでやってみようと思います。車検対応の9cmから 1cm以上はまだ余裕があるんですね。

残りの時間はチーフメカニックのムラマツにもこのBRZを体感してもらうために、30分ほど走りこんでもらいました。HMR S2000 Fuji1-GPレースは出来ませんでしたが、1日通してとてもいいテストになりました。次回はライセンス走行日にBRZで2分フラットが実際に出るのかトライですね。出来たら2分を切りたいですね~。この時期は気温低くてタイム出やすいので、冬の間に2分を切らないとレースでは勝てないです。S2000の方はまずは1秒台を出したいです。では、またブログ更新します。

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