HMR HONDA(エイチエムアール ホンダ)のヤナギダです。純正オプションのBBSホイールを履いたS2000(AP1)の納車前整備を行いました。ホンダが50周年を記念して作られたS2000。現在市場に出回っているホンダのFRはS2000しかなく、唯一無二の存在となっています。今回は今でも人気が絶えないS2000の納車前点検整備を行いました。
S2000(AP1)納車前点検
エンジンルームの点検を行っていきます。こちらはスパークプラグです。少し摩耗し始めていますね。電極が摩耗してしまうとエンジンの調子が悪くなってしまいます。走行距離が多い車両は、点検することをおススメします。続いてはエアクリーナーです。汚れはなく問題ありませんでした。S2000の純正エアクリーナーはボックスの中に入っていて吸気温度を下げる効果と、空気を圧縮して吸い込ませるチャンバー効果がありエンジンのレスポンス向上効果があります。こちらは補機ベルトの点検です。ヒビなどもなく問題ありませんでした。補機ベルトが切れてしまうと、バッテリーの充電をしているオルタネーターが機能しなくなり、エンジンが止まってしまう可能性があるので要チェックです。続いてはラジエーターホースです。劣化などはなく問題なしですね。ラジエーターホースはゴムでできていて、劣化してしまうと圧力に耐え切れず破裂してしまう恐れがあります。オーバーヒートの原因にもなるので定期的に点検したい部分ですね。エンジン回りのオイル漏れなどの確認をします。こちらはスプールバルブです。オイル漏れはなく問題なしですね。続いてバッテリーの点検です。端子の緩みや、バッテリー自体の固定は問題ありませんでした。端子の緩みやバッテリーがしっかり固定されていないとショートしてしまう可能性があります。続いては油脂類の交換です。こちらはエンジンオイルです。黒く汚れていたので交換時期でした。スポーツカーは3000キロ目安で交換するのをおススメします。特にVTECエンジンを積んでいるS2000などは、エンジンオイルを街乗りでも消費しやすくなっています。定期的にオイルレベルゲージでチェックしたいですね。トランスミッションオイルの交換作業です。少し茶色く汚れていたので、丁度交換時期でしたね。オイルはホンダ純正のMTF-3を使用します。精密な部分なので純正オイルが安心できますね。続いてデフオイルです。こちらもミッションオイルと同じサイクルで交換することをおススメします。デフオイルもホンダ純正を使用します。汚れたオイルを抜き終わったら新しいオイルを入れていきます。当店では100%化学合成のワコーズ プロステージSを使用しています。続いては下廻りの点検です。こちらはドライブシャフトブーツです。破れはなく綺麗な状態でした。経年劣化で切れてしまうと車検に通らなくなるので定期的にチェックするのをおススメします。車検に通らないブーツの破れなどは、納車前整備で交換します。こちらはステアリングラックブーツです。こちらも切れていると車検に通らないのですがこちらの車両は切れていませんでした。タイロッドエンドブーツが破れていたのでこちらは交換させていただきました。破けてグリスが出てきてしまっていますね。新品との比較です。全然別物の様です。。。新しいものに交換しました。これで安心ですね♪フロントのロアアームジョイントブーツが破れていました。。。年式的にブーツやブッシュはどうしてもこうなってしまいますね…(泣)新しいブーツに交換します。リアもこの様にぱっくりと。。。見事に破れています。。ブーツが破れてしまうと、異物が混入してしてしまいます。ジョイントの潤滑ができなくなり、そのまま走行を続けるとジョイントが傷んでしまい異音や破損の原因となります。最悪の場合ジョイントが外れハンドル操作ができなくなる可能性もあります。定期点検の際に交換することをお勧めします。スタビライザーリンクブーツも破れていました。こちらも交換していきます。新品との比較です。スタビライザーが劣化していると、車検に通らなくなる他、異音の原因に繋がります。こちらも定期的に点検したいですね。続いてはブレーキの点検です。プレーキパッドは前後とも残量はあり問題ありませんでした。続いてはブレーキフルードの交換をしていきます。ブレーキフルードも劣化して性能が低下しまうので、1年に1回の交換をおススメしています。
S2000(AP1)クラッチスレーブシリンダーの交換
クラッチスレーブシリンダーからオイル漏れがありました。オイルが漏れているとクラッチが切れなくなってしまい、最悪の場合走行できなくなってしまいます。ピストンシールが劣化してしまうとクラッチフルードが漏れだしてしまいます。ダストブーツをめくり中の状態をしっかり確認します。新品のスレーブシリンダーに交換していきます。下に潜り込んで作業をします。リフトがないと相当作業しにくそうな場所ですね。取り付けが完了したクラッチスレーブシリンダーです。クラッチフルードのエア抜きをして作業完了です。これで安心ですね♪
S2000(AP1)ルームランプ ドアスイッチの修理
S2000のあるある一つにルームランプの点灯不良があります。ルームランプの中の基盤が白錆などで接触不良を起こしてしまい、ランプがつかなくなってしまうことがあります。ルームランプのユニットを分解して基盤を磨きます。この作業で復活することがほとんどなので気になる方はチェックすることをお勧めします。接点の修理を行ったのですが、ルームランプが点灯しません、、、確認するとドアスイッチが接触不良を起こしていました。こちらの接触が悪いとドアの開閉検知が出来なくなってしまいまい、ドアを開けてもルームランプが点灯しない原因になる時があります。ドアスイッチの接点も修理して無事点灯するようになりました。以上で納車前の点検整備が終了です。T様この度はご契約ありがとうございました。FRオープンのS2000でのドライブをぜひ楽しんでください♪
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