HMR HONDA（エイチエムアールホンダ）のイシケンです。ピットに余裕があるので毎日のようにデモカーの作業が進められます♪ 今回はSPOONのフロントロアアーム強化ブッシュへの交換です。ハンドルを切った際の初期のレスポンスアップを狙い、力のかかるロアアームブッシュを強化品にすることにしました。
同時にリアのスタビをAP1前期のノーマルに戻し、タイヤを新品のディレッツァZ3に組み換えました。作業はチーフメカニックの邑松です。
S2000(AP1)SPOONフロントロアアーム強化ブッシュ交換
まずはフロントロアアームのブッシュ交換から始めます。SPOONの強化ブッシュはこの2箇所です。
こちらがSPOONの強化ブッシュです。
ロアアームは3点のボルトとダンパー、スタビとくっ付いているので、それぞれ外していきます。
フロントのロアアームが外れました。このロアアームは、7万kmくらい(現在9万km)に新品交換しています。S2000でサーキット走行を繰り返しているとロアアームがポキっと折れるというので、念の為新品に交換したものです。それから約2万kmほどなのでブッシュの劣化はまだ少ないです。
ちなみに、純正のブッシュは単体供給はなく、このようなロアアームアッシーでしか供給されません。そのため、ブッシュ交換となると社外品で打ち替えするか、アッシーで交換かのどちらかです。
ブッシュは圧入されているので、プレス機を使って打ち抜きします。
こんな感じで抜けました。
こちらが純正ブッシュとSPOONブッシュです。ブッシュの面積が違うのがわかると思います。
プレス機を使って圧入していきます。慎重に少しの曲がりもないように入れていきます。
続いてもう一箇所のブッシュを打ち抜きます。ここのブッシュは形状的にどうやって撃ち抜くか悩ませる感じですね。2人がかりでうまく押さえながら打ち抜きました。
こちらが純正ブッシュとSPOONブッシュです。こちらもブッシュの面積が違いますね。
圧入していきます。
こんな感じで2箇所の強化ブッシュを圧入できました。
反対側も同じ感じで打ち抜きしてSPOONブッシュを圧入しました。
取り付けしてSPOONブッッシュの作業終了です。
S2000(AP1)AP1前期のリアスタビライザーに交換
続いてリアのスタビライザーです。デモカーはAP1初期モデルなので純正のスタビは一番レートが高いスタビなのですが、定番チューンであるAP2のリアスタビをこれまでは装着していました。これを純正の初期モデルAP１リアスタビに戻そうということです。良いかどうかはテストしないとですが、スタビブラケットをショート化して適正位置に変更したらスタビの捻れがなくなってかなり柔らかくなってしまいました。マイルドで良いのですが、サーキットでは(特に富士や鈴鹿)では柔らかすぎる印象でした。ボディは前後ワイドになっていますし、265幅のタイヤを履いて良いるということもあるので、スタビのレートを上げてみようと思い交換です。
こちらが取り外したAP2リアスタビとAP1前期のスタビです。
径を測定してみます。AP2の方が細いですね。
取り付けして完了です。
街乗りレベルですとそこまでの違いはわからないので自粛が解除されたらサーキットでテストしてみたいと思います。
S2000(AP1)新品ディレッツァZ3に交換
最後にタイヤの組み換えです。昨年1年間いろいろなサーキットで走り込んで使ってきたタイヤの交換です。キャンバーが4~4.5度ついているのでほぼサーキットしか走りませんが内側が減っています。画像だとそこまでわからないかもしれませんが。
サーキットではかなりの周回数を走り込んでいますが、溝はまだまだたっぷり!!これがディレッツァZ3の良いところです。本当に長持ちするので経済的です。このタイヤはまだ使えるので、スタッフのFD2へ街乗りタイヤとしてあげます（笑）
こちらが新品タイヤです。
先ほどのタイヤと比べると内減り具合がよくわかると思います。
ささっと組み換えしてもらいました。
ロアアームのブッシュを交換して、タイヤも新品になったので、この状態でアライメントを取る予定です。
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