HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のメカニック ムラマツ です。今月、23日は本庄サーキットで社員の走行会を予定していますが、梅雨明けギリギリになりそうですねぇ、、今回はHMRデモカーの86のサーキットシェイクダウンも予定しているので、なんとしても晴れてほしいですね。今回は、お客様よりS2000(AP1)のリアデフマウントの交換のご依頼を頂きましたので作業させていただきました。車検を通すにあたって内部のオイルが漏れているとの事で指摘があり今回、当店に交換依頼を頂きました。
S2000(AP1)のデフマウントの取り外し
早速作業を行っていきます。まずはリフトアップして状態の確認を行います。中央にあるのがリアデフですね。その左右にある丸いパーツがデフマウントです。
左のデフマウントです。下側に茶色い汁が垂れた後がありますね。劣化により内部に封入させているオイルが漏れてしまっています。86など多くの車種はデフマウントがリアメンバーに圧入されている事が多いですが、S2000はボルト止めになっているので、このマウントだけを取り外していきます。 今回、前側のデフマウントも同時交換のご依頼をいただきましたでの、併せて交換作業をしていきます。
デフマウントを交換するには、デフ本体を半降し状態にしますのでミッションジャッキでデフの下側を支えます。
ジャッキで支えて、前後のマウントの取付ボルトを外すと、前側のマウントはサクッと外れますが、
後ろ側のマウントは、、、、外れません!ボディに当たってしまう&スタビライザーが邪魔をしてそのままでは抜けて来ません。
そこで、スタビライザーの取付ボルトを外し、デフ本体を前へ後ろへ、右へ左へ動かして隙間を作ります。うまく隙間が出来るとようやくマウントが外せます。
外したマウントがこちら、まず、前側のマウント。表面は細かいヒビだけですが、内側には切れが発生していますね。 そして、後ろ側のマウントです。こちらは完全にお漏らししています。ちょっと動かしたら大量にオイルが出てきました。これではマウントの役目を果たしていませんね。
S2000(AP1)デフマウントの取付
それでは、新品のマウントを取り付けていきます。後ろ側のマウントは右、左が決まっていますので、注意が必要です。
取付は、取り外しの逆の手順で進めていきます。取付の前には、取付部を清掃してから取付ます。そうしないと、砂埃、小石を噛んでしまって微妙な隙間が発生してしまうかもしれないからです。取り外し同様デフ本体を前へ後ろへ、右へ左へ動かしてマウントを取付けます。
前側も左右取付完了です。
デフマウントを切れたままにしておくと、デフが過剰に揺れてしまいフィーリングの悪化や最悪デフを痛めたり、プロペラシャフトを介してトランスミッションに影響を与えてしまう恐れもあります。今回ご依頼頂きましたM様からはゆくゆくはサーキット走行もしてみたいとの事でしたので、サーキット走行されてる方はトラブルが発生する前に一度マウントの状態の確認をおススメします。
今回、作業時間は約1時間、料金は部品代+工賃で約4万円となりました。気になる方はお気軽にご相談下さいませ。M様ありがとうございました。