HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。結構前に作業させていただいた内容なのですが、なかなかブログにアップできずにズルズルと来てしまっていたCL7の作業をアップしました。当社にていつも多数のメンテナンスをご依頼いただいているお客様です。今回は、TEIN車高調のお取り付けと合わせてシャーシのフルリフレッシュ、ヘッドライト交換、フロントグリルやルーフモールディング、カウルトップの交換などご依頼いただきました。まずはブログ第1段としてTEIN車高調取付けとシャーシリフレッシュです。
アコードユーロR(CL7)フロント周りのリフレッシュ作業
まずはフロント周りから作業開始です。サスペンションの取り外しからスタートします。シャーシリフレッシュで取り外す部品があるので、通常の車高調取付けだけでは取り外さない部位もありますのでご了承ください。まず現状の足回りはノーマルです。この足回りをTEINのFLEX Z車高調に交換します。FLEX Z車高調は乗り心地は悪くならずに快適なままで、適度にローダウンできるリーズナブルな足です。アッパーマウントは強化ゴムマウントです。今回シャーシリフレッシュで各アーム類やハブベアリング、ドライブシャフトなどなどリフレッシュするので、サスペンションの取り外しと合わせてゴッソリと足回りの部品を取り外します。左フロントはハブベアリングとドライブシャフトが固着して切り離すことができなかったので、ナックルASSYで取り外すことになりました。ここが固着して外れないのです。。。右フロントは普通に取り外しできました。取り外したフロント周りの足回りパーツです。取り外したアーム類のブッシュを見ていくとやはりヒビがそこそこ入っていますね。こちらのアコードは走行距離76000kmです。年式を考えると走行距離は少ない方ですが、それでも劣化はしています。 こちらは今回リフレッシュするフロント周りのパーツです。アッパーアーム、ロアアーム、ハブベアリングとハブ、スタビリンク、スタビブッシュ、ロアアームボールジョイントブーツ、左側のみナックルも新品になります。ボルト類も新品にします。そしてドライブシャフトもリビルト品にてASSY交換します。ではハブとロアアームのボールジョイントをプレス機を使って打ち抜いていきます。 こちらが取り外したロアアームのボールジョイントと新品です。見た目には特に何も違いはわからないですね。ただ、ボールジョイントもガタがでるパーツですので、リフレッシュすることで動きがスムーズになります。こちらは新品のハブベアリングを圧入した後の画像です。ガタが出ていなくても経年劣化で回転するパーツは動きが渋くなるので、ハブベアリングのリフレッシュで乗り心地や加速性能が良くなります。 こんな感じでフロント左右ともハブASSYでリフレッシュ完了です。左側だけナックルも新品になっています。続いて、フロント周りが開けている状態でスタビリンクとスタビブッシュをリフレッシュします。スタビブッシュはゴムの硬化によってスタビ自体の動きを渋くさせて、ある意味で突っ張る方向になります。そうすると本来のスムースな動きが制御されてしまうので、地味なパーツですがリフレッシュすると動きがスムースになって乗り心地も良くなります。とは言ってもここだけで劇的な変化はしないですが。。。 こちらが新品との比較です。新品は見た目にもゴムがしっかりとしています。可動部分にグリスアップしてから取付けしてスタビブッシュの交換は完了です。それでは、ドライブシャフトや車高調と合わせてフロント側の部品を取り付けていきます。まずはアッパーアームと車高調です。続いてナックルASSYを戻します。こんな感じでフロント周りの交換作業が終了しました。アームやドライブシャフトもリフレッシュされて見た目にもとてもいいですね。
アコードユーロR(CL7)リア周りのリフレッシュ作業
続いてリア周りのリフレッシュに入ります。リアもごっそりと交換するのでいっきに取り外していきます。ナックルASSYでこんな感じで取り外します。 反対側も同様に取り外します。 こちらがリア周りの取り外したパーツです。リアのアーム類全てとサスペンション、ナックルASSYです。 そしてこちらが新品交換するパーツ達です。これだけのパーツ類をいっきにリフレッシュすると乗り心地やハンドリング改善を確実に体感できます。リアのスタビブッシュもリフレッシュします。そして、こちらがリア周りの装着が終わった画像です。アーム類、ナックル、車高調と新しいパーツが装着されて、下から見たらとても10年以上経過した車両には見えないです。最後にアライメント調整・測定を行ってシャーシリフレッシュ&TEIN車高調取付けは終了しました。次はブレーキ回りのリフレッシュをご紹介します。