HMR HONDA（エイチエムアール ホンダ）のヤナギです。今回インテグラ タイプR(DC5)の納車前整備を行いました。消耗品の経年劣化が多数あったので交換作業を同時に行いました。生産から10年以上たっている車両なので、定期的に点検を行って長く乗れるようにしてあげたいですね。作業はメカニックのイトウです。
インテグラ タイプR(DC5)納車前整備
エンジンルームの点検から行います。オイル漏れがないか、劣化している部品はないかチェックを行います。
エアクリーナーは目立つ汚れ、インテークホースの亀裂はなく問題ありませんでした。エアクリーナーが汚れていると吸入効率が悪くなり、パワーダウンや燃費に影響します。
バッテリーの固定と端子の締め付けも問題ありませんでした。
充電状況も問題なしですね。
補機ベルトは劣化などなく問題ありませんでした。補機ベルトが切れてしまうとエンジンが止まって動かなくなってしまいます。
スパークプラグは綺麗な焼け具合でした。
ラジエーター廻りの点検作業です。ラジエターアッパータンク、ラジエーターホースに劣化はなく問題ありません。冷却水漏れはエンジンオーバーヒートの原因になるので要注意です。
冷却水のリザーバータンクの蓋が割れていたので交換をします。
純正で新品が出るので安心ですね。
続いては油脂類の交換です。エンジンオイルは汚れて劣化していますね。スポーツカーは3000キロ前後で交換することをおススメします。定期的に交換することはエンジンを長持ちさせる秘訣です。
続いてはトランスミッションオイルの交換です。トランスミッションオイルはエンジンオイルより容量が少なく酷使される部分です。こちらはエンジンオイル交換2回に1回くらいの頻度で交換することをおススメします。
トランスミッションオイルはホンダ純正MTF3を使用します。
エンジンオイルはワコーズのプロステージSを使用しています。100％化学合成で、スポーツ走行もできる万能オイルです♪
続いてブレーキパッドの点検です。残量はあり問題ありません。方減りもしていないです。
ブレーキキャリパーはピストンの固着などなく問題ありませんでした。
インテグラ タイプR(DC5)スプールバルブパッキン交換
スプールバルブからのオイル漏れを発見しました。経年劣化でパッキンが薄くなってしまうとオイルが漏れてしまいます。
パッキンが薄くなってしまうと圧着が弱くなってオイルが漏れてしまう原因になります。新品との差は見てわかるくらいです。。。
これでオイル漏れは直ったので一安心ですね。年式的にエンジンヘッドカバーからのオイル漏れも後々考えられるので、定期的にエンジン回りのオイル漏れ点検を行って状態を把握したいですね。
インテグラ タイプR(DC5)ブレーキマスターシリンダーオーバーホール
エンジンルームの点検時にブレーキマスターからフルードが漏れているのを発見しました。
フルードが漏れている部分は腐食しています。
マスターシリンダーを取り外してオーバーホールを行います。
中のピストンシールが劣化してしまうとフルードが漏れてしまう原因になってしまいます。オーバーホールキットを使用して漏れを直していきます。
オーバーホールが終わったら取付を行い、ブレーキフルードの補充、エア抜きを行い作業は終了です。
インテグラ タイプR(DC5)ウォーターアウトレットパイプ交換
ウォーターアウトレットパイプが劣化しているのを発見しました。冷却水漏れの原因になるので交換を行います。
プラスチック部分に穴がありました。。。
新品部品が出るのでAssy交換を行います。
部品を取り付けたら作業は終了です。なかなかこういった故障は珍しいケースでした。。。
あと画像はないのですがエアコンフィルターが汚れていたのでこちらも新品に交換しました。以上で作業は終了です。K様、この度はインテグラのご契約いただきありがとうございました。納車までもう少々お待ちください♪
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