HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。以前販売したS2000がリフレッシュで入庫しました。今回はブレーキキャリパーのオーバーホールとディクセルのブレーキローター、パッドの装着をして、ブレーキホースも純正新品にリフレッシュします。もちろんブレーキマスターシリンダーもOHです。そして、エンジンマウント、ミッションマウントのリフレッシュ、チェーンテンショナーの交換も行いました。作業はメカニックのムラマツです。
S2000(AP1)ブレーキリフレッシュ作業
ブレーキ回りのリフレッシュは年数が経過した車両には必ず訪れる大事なメンテナンスです。しっかりと止まれる車でないと安心して走行できません。今回お預かりしたS2000は初期モデルになるので、すでに20年近く経過しています。このタイミングでしっかりとリフレッシュをされたいということで、キャリパーとマスターシリンダーのOH、ローター、パッド、ホースを新品で交換することになりました。こちらがリフレッシュ前のブレーキです。ローターは見るからに限界を迎えているのがわかります。 キャリパーを前後4つ取り外しました。 ローターも取り外します。 ローターはやはりかなり摩耗している状態です。ローターの端の方はギザギザになってしまっていますし、段付きも出ています。 キャリパーの方はというと、こちらも劣化していました。ピストンを外してみると中は結構さびています。ピストン自体も錆が進行していますね。キャリパー内部の錆を徹底的に除去して綺麗にします。こちらがキャリパーのオーバーホールキットです。ピストンに各種ブーツやOリングです。錆を落として綺麗になったキャリパーに新品のピストンを組み付けます。 キャリパーの押さえつける方のゴムブーツもリフレッシュします。ボルトには新品のグリスを塗って装着します。 こんな感じでキャリパーのOH完了です。 リアのキャリパーも同じようにピストンを抜いて錆を落とし、新しいピストンやブーツを装着します。 リアキャリパーはかなり錆びていましたね。S2000は熱によってリアキャリパーが固着しやすいですので要注意ですね。 こちらも綺麗に錆を落としてリフレッシュです。 新品のピストンを組み付けます。 続いてブレーキホースです。こちらが外したホースですが、小さな亀裂が入りつつあります。かなりの耐久性を考えて作られている部品なので大丈夫ですが、漏れたらかなり危険なのでそうなる前にリフレッシュするのが一番です。 こちらが新品のブレーキホースです。弾力性があって取り外したホースと比較すると明らかに違いますね。 新品のホースを取付けしてホース交換完了です。 続いてブレーキローターとパッドの取付です。今回はディクセルのローターとパッドをご用意させていただきました。 オーナーさんは街乗りメインなので、ローターはスタンダードなタイプの純正同等品です。スリットの入っていないタイプですね。パッドも基本は街乗り向けのESです。ワインディングなどにも対応しています。 ローターを取り付ける前にハブ中心部分の錆が気になるので、シャーシブラックで塗装しました。 新品ローターを取り付けるとこんな感じでかなりリフレッシュされた感じがあります。 オーバーホールしたキャリパーとディクセルのパッドも取り付けました。パッドのシムにディクセルと入っているのでかっこいいですね。 これでキャリパー、ローター、パッドの交換が完了です。続いてブレーキマスターシリンダーのオーバーホールを行います。マスターシリンダーからのフルード漏れというトラブルもS2000ではよく発生します。ブレーキ回りをトータルでリフレッシュするのでしたらマスターシリンダーのオーバーホールも欠かさずにという感じですね。 こちらが取り外したマスターシリンダーです。 こちらはマスターバック側ですね。こちらは後ほど綺麗に清掃しました。 マスターシリンダーの中をバラシてピストンやスプリングをリフレッシュするのがオーバーホールです。こちらがマスターシリンダーのオーバーホールキットの部品です。 マスターシリンダーの中も錆びてくるので、こちらも綺麗に清掃します。 ピストンにしっかりとグリスを塗布します。 清掃したシリンダーにピストンを入れます。 あとはもとに戻すだけです。最後にブレーキフルードを入れてエア抜きをして、ブレーキ回りのリフレッシュは終了です。足元はピカピカになりました♪
S2000(AP1)エンジンミッションマウント交換
続いてマウント類のリフレッシュに入ります。各マウントにヒビが入り始めていたので、このタイミングでリフレッシュすることになりました。エンジンマウントは2か所でとまっています。取り外してみるとやはりヒビが入っています。 重いエンジンを支えているマウントなので、小さなヒビだと思っても揺れを吸収するためにはかなりのマイナスです。このようなヒビが入ってきたらリフレッシュしてあげると乗り心地が改善しますし、シフトミスも減ります。新品はこちらです。 明らかにフレッシュなゴムですね。しっかりと支えてくれそうです。こんな感じでエンジンマウントの交換完了です。 続いてミッションマウントです。ミッションマウントも2か所でとまっていますが、エンジンマウントとは違って中央に集中しています。こちらは明らかなヒビは見当たりませんが、劣化はしている感じでした 新品を装着してリフレッシュ完了です。エンジンとミッションマウントが劣化するとエンジン本体、ミッション本体の揺れが大きくなるため、アクセルONOFFでの車体の揺れが大きくなります。また、コーナー中のシフトアップやダウンでミスをしやすくなります。サーキット走行では致命的ですよね。もちろん街乗りでも気持ちのいいフィーリングを得るにはマウント類のリフレッシュは有効です。全部のブッシュ類をリフレッシュとなると大変ですが、まずはエンジンミッションマウントからというのもありですね。
S2000(AP1)タイミングチェーンテンショナー交換
最後にタイミングチェーンテンショナーの交換です。S2000のF20Cエンジンはタイミングチェーンを使っています。このチェーンの張りを調整するのがチェーンテンショナーです。ここからオイル漏れが発生していたので今回リフレッシュしました。 スプールバルブの下にあるパーツです。オイルが漏れているのがわかるかと思います。 左が取り外したカムチェーンテンショナーです。パッキンが劣化してオイルが漏れて来る感じですね。 ボディ側はこんな感じになっています。 新品に交換して作業は終了です。これでブレーキまわりのリフレッシュ、エンジンミッションマウントのリフレッシュ、タイミングチェーンテンショナーのリフレッシュが完了しました。U様この度は作業のご依頼ありがとうございました。
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