HMR HONDA(エイチエムアール ホンダ)のイシケンです。年に数回販売しているEG6。いつも前オーナーから買取りさせていただいた車両を販売しており、今回もそんな感じのEG6です。レアな無限ホイールを装着し、クスコ車高調でローダウンした仕様です。この年式の車なので納車前の整備はいつも盛り沢山で、いただいている整備費用だけでは正直赤字ですが、今回もきっちりと整備させていただきました。作業はメカニックのムラマツです。
シビック(EG6)納車前点検
納車前の点検では油脂類の交換として、エンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイル、ブレーキフルード、冷却水の交換をしております。まずはリフトアップしてエンジンオイルを抜きます。オイルフィルターを交換します。ミッションオイルと冷却水も抜きます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を入れました。 続いてブレーキ回りの点検です。パッド残量のチェックで、こちらはフロントです。まだ残量はありこのまま使用できます。キャリパーのシール劣化やピストンの動きもフロントは問題ありませんでした。続いてリアキャリパーとパッドです。写真でもわかる通りシールがぐにゅっとなってしまっています。こうなるとピストンが正常に可動しなくなるので要オーバーホールです。 パッドもこんな感じでペラペラです。もうほぼパッドはありませんでした。反対側のキャリパーは問題ありませんでしたが、今回左右ともオーバーホールをしてパッドを新品に交換します。交換様子はまた後程ご紹介します。エンジンルームの点検に入ります。プラグの状態は特に問題ありませんでした。エアフィルターやホース類などもチェックして問題はありませんでした。大きなオイル漏れもなくこの点はとても良好な感じです。ただ、ウォッシャー液が出てこない症状が出ていたので、こちらは修理いたしました。EG6のほとんどがウォッシャー出てこないので要修理状態ですね。抜いていたエンジンオイルを入れてエンジン回りの点検は終了です。続いて下回り、足回りの点検です。まずはクスコ車高調のロックシートの緩みチェック&トルクチェックです。特に問題ありませんでした。車検に必要な車高が足りなかったので少し上げました。フロントのアッパーアームボールジョイントブーツは左右とも切れていました。フロントのスタビリンクブーツも切れていました。右のドライブシャフトブーツも切れていました。あとは切れや破れはありませんでしたが、年式なりの劣化は否めません。後々新オーナーの元でリフレッシュしていただきたいですね。それでは、各部破れていた箇所などのリフレッシュをしていきます。
シビック(EG6)リアキャリパーオーバーホール&リアパッド新品交換
まずはリアキャリパーのリフレッシュからです。キャリパーを分解して中のピストンを取り出しました。結構錆びていました。シールが劣化すると水分が侵入するためこのように錆びてきてしまいます。この錆がピストンのスライドを邪魔するので動きが渋くなってしまうんです。キャリパー側もなかなかの錆具合です。こちらは研磨して錆を除去して、こんな感じで綺麗に清掃いたしました。こちらは今回オーバーホールする新品のシールとピストンです。ピストンは新品と比較するとその綺麗さは一目瞭然です。キャリパーに組み付けてもその綺麗さがわかります。これでキャリパーのリフレッシュ完了です。取り付けする新品パッドはこちらです。EG6のリアパッドは軽自動車と同じサイズなのでとても小さいです。車体にキャリパーを戻します。残っていたブレーキフルードの交換をしてブレーキ回りの整備は終了です。
シビック(EG6)ドライブシャフト交換
続いて右側のドライブシャフトを交換します。ブーツがこんな感じでパックリと破れていました。ここまで破れていると中からグリスが飛び散ってしまって中のボールジョイントが焼き付く原因となります。下の画像はリビルト品との比較です。ブーツはもちろんんこと、スプラインやシャフトなども綺麗な状態でリビルトされています。車体に取り付けてドライブシャフトの交換完了です。
シビック(EG6)フロントアッパーアームブーツ、フロントスタビリンク交換
下回りの点検で破れていたフロントアッパーアームブーツとスタビリンクの交換に入ります。まずはアッパーアームブーツから。こんな感じでパックリと割れていました。このブーツの中にグリスが入っていて、こちらもグリスが全部なくなるとボールジョイントが焼き付いてしまう可能性があります。ブーツの中はこんな感じでボールジョイントになっています。グニグニとグリスで潤滑されながら動く仕組みになっていますが、グリスがなくなったりゴミが入るとその動きが鈍くなってしまいます。もちろん異音もしてきます。新品に交換してフロントアッパーアームのブーツ交換は終了です。交換後の写真を撮りわすれたのでこのままフロントスタビリンクの交換に入ります。こちらがフロントのスタビリンクです。 写真で見てわかる通りブッシュ部分に亀裂が入っています。こうなると要交換です。こちらが新品のブッシュです。こんな感じで車体に取り付けして完了です。 最後に、エアコンの効きが悪かったのでガスを入れて冷えるようにしました。以上で納車前の点検と整備は終了です。古い車なのでこの後200kmほどした道と高速合わせて走りチェックしました。今ではとても希少な車になったのでこれから大事に乗って頂きたいですね。K様、この度はご契約ありがとうございました。
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