HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)スタッフのモリヤマです。今回は納車前整備としてオイル漏れが発生しているオイルパンのパッキン交換、左タイロッドエンドブーツの交換、フルード漏れが発生しているクラッチスレーブシリンダーの交換、右リアのブレーキが固着しているのでブレーキキャリパーのオーバーホールを行いました。作業はメカニックのムラマツです。
インテグラタイプR(DB8)左タイロッドエンドブーツ交換
まずはタイヤを外して左のタイロッドエンドブーツを交換します。見えずらいですが、裂け目があり中のグリスが出てしまっています。この状態を放置すると、やがて水が中に侵入し、錆が発生して固着してしまい、最悪の場合はタイロッドエンドが脱落しハンドル操作ができなくなります。これが走行中に起こってしまうと考えるととても恐ろしいですね。タイロッドエンドは専用のプーラーで外します。タイロッドエンドが外れました。中のグリスはかなり劣化しています。タイロッドエンドブーツは完全に破けています。新旧比較。ブーツの弾性が失われて縮んでしまっています。新しいタイロッドエンドブーツを取り付けます。これで安心ですね。
インテグラタイプR(DB8)右リアブレーキオーバーホール
点検時に右リアのブレーキに固着が見られたので、こちらのブレーキキャリパーのオーバーホールをします。タイヤを回してみると、回転に抵抗を感じます。タイヤを外して、ブレーキキャリパーを外していきます。ブレーキキャリパーのピストンを専用工具で外します。やはりブレーキキャリパー内に水が浸入し、ピストンとブレーキキャリパー内が錆びていました。ブレーキキャリパー内を綺麗にクリーニングします。ピストンやブーツ類は全て新品に交換します。新しいピストンをブレーキキャリパーに取り付けます。ブラケットのスライドピンも点検、グリスアップします。最後にブレーキキャリパーを戻してオーバーホールは終了です。
インテグラタイプR(DB8)オイルパンガスケット交換
続いてオイルパンからオイル漏れが発生しているので、こちらの修理をします。まずはオイルを抜きます。オイルも結構汚れていますね。オイルパンの下を通っているエキマニを外します。さらにトランスミッションのベルハウジングも一部外します。これでオイルパンを外す用意が出来ました。オイルパンを外します。普段はオイルパンに隠れて見えないオイルストレーナーなどの部品が見えますね。ここからオイルパンに溜まったオイルを吸い出して、エンジン内のオイルギャラリへオイルを送り出しています。オイルパンの古いガスケットを取り除きます。オイルパンのガスケットにはワッシャーが埋め込まれており、これがオイルパン側に残ってしまう場合があります。気づかずに新しいパッキンを付けてしまうと、大きな隙間ができてオイルが漏れてきてしまうので、必ず確認します。確認、清掃が終わったら、新品のガスケットを取り付けます。あとは逆の手順で元に戻します。オイルパンのネジは多いので必ずダブルチェックしましょう!
インテグラタイプR(DB8)クラッチスレーブシリンダ交換
最後にクラッチフルードが漏れているクラッチスレーブシリンダを交換します。こちらの部品も不具合が出るとクラッチの操作ができなくなってしまうため、最悪走行不能になってしまいます。点検などで異常が見られたときは早めに替えておきたい部品ですね。ここのシリンダの隙間からクラッチフルードが漏れていたようです。こちらの部品は丸ごと新品に交換します。取り付ける前にレリーズフォークにグリスアップします。クラッチスレーブシリンダーが付きました。ブレーキ、クラッチスレーブシリンダのエア抜きをします。最後にエンジンオイルを入れて試運転を行い、漏れがないかを確認して終了です。A様ご納車までもう少しです。お楽しみにお待ちください。
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