HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。S2000の納車前点検をしました。それなりに走行距離の走っている車なので、点検したら色々と交換しないといけない箇所が出てきました。それぞれきっちりと作業させて頂きました。作業メニューとしては、通常の油脂類交換と点検に加えて、エンジンスターター交換、タイロッドエンドブーツ交換、アッパーアームボールジョイントブーツ交換、デフ交換、マフラー交換、ヘッドカバーパッキン交換、スプールバルブ交換です。
エンジンオイル、ミッションオイルなどの油脂類交換
当社の納車前点検ではエンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイル、デフオイル、冷却水、ブレーキフルードの交換を必須で行います。前オーナーがいつ交換したのか記録があればいいですが、わからないですからね。きっちりとここは交換することを納車前点検でやるようにしています。エンジンオイルはメテオオイルSA5w-40です。そこ以外は純正を使います。社外デフが入っている時にのみメテオのLSD用オイルを入れてます。
ヘッドカバーパッキンとスプールバルブパッキンの交換
続いてヘッドカバーのパッキン交換です。こちらも定番症状ですね。パッキン劣化によってオイル滲みが発生します。
ヘッドカバーをパカっと開けてパッキン交換と同時に、こんな感じでヘッドカバーの内部が古いオイルで汚れているのでクリーニングします。
続いてスプールバルブパッキンの交換です。パッキン劣化によってオイル滲みが発生していました。新しいパッキンに交換して終了です。
クラッチマスターシリンダー交換
続いてクラッチマスターシリンダーの交換です。こちらもS2000の定番症状です。クラッチマスターからフルード漏れが発生し、気付いた時にはフルードがなくなってミッションが入らなくなる症状です。最初はミッションが壊れた！！と思いますが、だいたいクラッチマスターシリンダーかレリーズのどちらかからのフルード漏れでフルードがなくなっているパターンです。そんなことになる前に交換です。
こちらが取り外したクラッチマスターシリンダーと新品の比較です。
新品に交換してクラッチフルード入れてエア抜きして終了です。
エンジンスターター、デフ、マフラー交換
次は重い作業です。エンジン始動時にスターターがオーバーランしていたので、リビルト品に交換しました。S2000はスターターの位置が悪くある程度バラさないと工具が入りません。こんな感じで新品のスターターに交換しました。
次にデフです。純正デフが装着されているのですが、唸り音がするので中古のデフに交換することにしました。
デフの中身を交換するのは大変なので、デフ玉ごと買ってきて入れ替えです。ただ、ガスケットを塗る必要があったので一度パカっと割りました。
取り付けしてオイルを入れて終了です。
次はマフラー交換です。フジツボのマフラーが装着されているのですが、2分割に別れるつなぎ目で割れて排気漏れしていました。
こちらのマフラーはさよならして、ストックの無限マフラーに交換させて頂きました。ちょっとグレードアップしすぎましたかね。
タイロッドエンドブーツとアッパーアームボールジョイントブーツの交換
最後にブーツ類の交換です。タイロッドエンドブーツはこんな感じで切れてグリスが飛び出ていたので、これでは車検には通りません。
新品を装着します。
続いて、アッパーアームのボールジョイントブーツです。こちらも潰れて切れていました。
取り外して新旧比較。
新品を取り付けて終了です。
今回の作業ではその他にも細かく直したり調整したりと多くの作業が入りました。これも納車前点検として安心して乗っていただくために行なっております。私たちが乗って気になること、直しておきたいことは出来る限り直すようにしています。C様ご納車までもう少々お待ちください。
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