HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。最近注目している車がフィットRS(GE8型)です。シビックが大型化していく中、フィットは昔のシビックの役割をホンダ車の中で担っていると言われています。コンパクトな車体で街中を軽快に走ることができるフィットは、大衆車としての魅力だけでなく、これぞホンダスポーツという走りを体感できます。
フィットのスポーツグレードである「RS」が設定されたのは2007年10月から販売された2代目GE型です。初代GD型のスポーツグレードである1.5Sに搭載された1.5Lエンジンと基本は同じですが、10psアップされて120psとなったL15Aエンジンを搭載しています。初代よりかボディ剛性も上がり、よりスポーツベースとして楽しめるモデルになったGE型は、ホンダスポーツカーを取り扱うHMR HONDAとしては着目しないわけには行かないです!各ホンダチューナーもフィットのチューニングをラインナップしていますし、スーパー耐久レースでも活躍しています。見た目はコンパクトカーですが、中身は十分スポーツカーの資質を持ち合わせているのは間違いないです。そのフィットRSでもGE8型はかなりお手頃価格になって来ました。免許取り立てでマニュアル車を買いたい方やセカンドカーでマニュアルを楽しみたい方にはおすすめできる価格帯と性能を持っています。そんなGE8型のフィットってどんな車なの?って方向けにご紹介していきたいと思います。
GE8型にモデルチェンジして性能アップしたポイント
初代GD型フィットは2001年6月に発売開始され、2007年10月までの6年間生産されていました。省燃費で街中を快適に走れるコンパクトカーが人気を集める中、トヨタヴィッツのライバル車種として登場したのがフィットでした。当時のヴィッツと比較するとボディサイズは一回り大きく、リアシートにも大人がゆったりと座れるスペースを確保しているところが特徴でした。それでいながら車重は990kg〜1,090kg(1.5SのMTは1,010kg)と軽量。そんなGD型から進化したGE型は新設計のプラットフォームを採用し、GD型よりか50mmホイールベースを伸ばして、高張力鋼を用いて車体剛性を1.5倍アップして登場しました。GE型になり車重が少しアップしましたが、それでも1,010kg〜1,160kg(RSのMTは1,050kg)と軽量ボディは健在でした。なお、ボディ剛性の話が出て来たので補足ですが、GE型から衝突安全ボディが採用されたことで、フロントは衝突時の衝撃を分散・吸収するように作られており、これが影響してフロント周りは剛性不足を感じます。
GE8型に搭載されたi-vtecエンジン(L15A)
GE8型にモデルチェンジして、エンジンの馬力はGD型1.5SとRSを比較すると10psアップしています。L15Aエンジンと型は同じですが、GD型まで採用していたツインプラグを廃止し、i-vtecを搭載したことが大きなポイントです。GE型からDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用するなど、燃費の向上と出力向上を両立したパワーユニットとして登場したのです。ただ、GD型の1.5Sマニュアル車の燃費はカタログ値でリッター18.8km、GE型RSマニュアル車の燃費はリッター16.2kmとなっており、車重が増えた分と馬力アップによりRSに関しては燃費が悪くなっています。このモデルを購入する人は燃費よりか走りでしょっ!ってことなのでしょう。
GD型よりクロスになったミッションギア比
まずこちらの表をご覧ください。フィットのGD3とGE8のマイナー前と後のギア比と各ギアの理論上の最高速度を比較したものです。(エクセルで自分で計算したのでもしかしたら間違っているかも。。。)まず、ギア比での比較で見ると、GD3よりかGE8の方が最終減速比(ファイナルギア)がローギアード化されているのがわかると思います。特にGE8の後期型は顕著ですね。これによって各ギアは全体的にローギアード化されるため、加速が良くなります。特にGE8の後期型は3速以降のギアもローギアード化されているので、ショートサーキットでの戦闘力は高いですね。そして、純正のタイヤで計算した理論上の最高速度では、6速まであるGE8の後期モデルが一番伸びます。GE8前期はローギアード化されて、GD3と同じ5速のため最高速度は一番伸びないのが分かるかと思います。このマトリクス表を見ると、GE8後期型がショートサーキットから国際格式のサーキットまで幅広く戦闘力が高そうですね。私の計算が合っていればですが。。。
GE8型フィットのマイナーチェンジ前と後の違い
ここからはGE8型にフォーカスしていきます。前期と後期があるGE8型は、先の項目でも触れたように5速ミッションから6速ミッションに変更された点が一番大きなポイントです。ギアがクロスになって加速が良くなっていながら、6速まで使えることで最高速度も伸びています。そして、ギア比だけではなくシフトのストロークがショート化されているのもポイントです。同年代のシビックタイプRであるFD2型よりもショートストロークになっているのです。
エンジンについては特に変更はなく、最大出力は120ps、最大トルク14.8kg・mと変わらずです。ただ、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の制御変更とギア比の関係なのか燃費については後期モデルの方が良く、カタログ値で前期がリッター16.2kmなのに対して後期は17.2kmと1km伸ばしています。そして、大きな変更点の分かりやすいポイントはエクステリアとインテリアです。大まかに言うとRSはよりスポーティなスタイルへとマイナーチェンジしました。フロントとリアバンパーの両サイドにはエアダクトデザインを取り入れ、バンパー中央は少し窪みを持たせることでフロントから受ける風を綺麗にフロア下に受け流してリアへと導くデザインです。まるでレーシングカーのようなエアロデザインとなっています。
イメージカラーが1974年に発売された元祖シビックRSのサンセットオレンジということもあり、インテリアにもオレンジを基調とした意匠が取り入れられました。そして、タイプRのようなアルミペダルや本革ステアリングを採用し、シフノブもスポーティな仕様へとグレードアップ。内外装含めて前期モデルと比較するとよりアグレッシブなデザインとなっています。
GE8型フィットのカスタム
ノーマルで乗るには少し大人しさを感じるフィット。特に前期モデルはRSでも普通のコンパクトカーにしか見えません。後期モデルでかなりスポーティになりましたが、それでもやはりスポーツカーならカスタムしたいものです。個人的にフィットをカスタムしたい、ポイントごとにまとめてみました。
フィット(GE8)のエアロパーツ
GE8型の前期モデルはエアロパーツでのカスタムは個人的に必須だと思ってます。ノーマルはあまりにも寂しいというかスポーティな要素がないです。個人的に好きなのはやはり定番の無限エアロです。
一気にスポーツカーに変身しますよね。続いて私がグッときたのはノブレッセ。前期モデルが後期モデルのように空気の流れを感じるデザインへと変身します。
リアもこんなにスタイリッシュなんです。
このリアディフューザーはまるで後期モデルのようですね。
最後にフィットチューニングの第一人者であるJ’sracingです。もうスポーティとかではなく、レーシングカーのエアロです。サーキットでタイムを出したい方には最適なエアロですね。スーパー耐久の公認エアロになっています。
スポーツカー好きの私としては前期のフィットに似合うエアロはこの3社のみです。他はラグジュアリー方向に行くのが多いので、私の好みからは外れてしまいます。
フィット(GE8)の加速と高回転の伸びをよくする
GE8のフィットに乗ると、最初に感じるのが「意外と速い」という感覚です。アクセルレスポンスが良くてグイグイと加速してくれます。その一方で高回転の伸びがイマイチです。2,000rpm〜4,000rpmはいいのですが、上の方の回りが鈍いのと回してもあまりスピードが伸びません。ここを何とかしたいなと個人的には感じています。デモカーのGE8前期モデルにはこれからその点のパーツを装着して効果検証したいと思っているので、検証ができたらブログの方で更新します。今のところ以下のパーツを入れてみたいと思ってます。
スーパーアクセル2
純正では100%のアクセル開度にはならないらしく、このペダルを入れることで100%になるというスーパーアクセルだそうです。アクセル全開にしたら100%だと思い込んでいましたが、そんなこともないんですね。アクセルペダルだけで変わるならかなりお手軽なチューンです。評判を見ていると試してみる価値はありそうですね。
いっぱい吸っていっぱい排気する
ホンダのVTEC車両はチャンバーから変更する吸気系チューニングは定番です。吸入効率を上げるためのレイアウトが施されているパーツは数多く出ていますが、フィットで発売している中ではやはりJ’sracingのつちのこエアインテークシステムが良くできていそうです。
続いてビッグスロットルです。多くの空気を吸入するためにもスロットル径を大きくするのもNAチューンの定番です。J’sracingのサイトを見たら販売終了となっていたので、SPOON製品がオススメですかね。
HMR HONDAのGE8デモカーには柿本改のマフラーが入っているので、センターパイプを変更するのみかなと思ってます。フロントパイプに第2触媒が付いているので、こちらがレスになることで排気抵抗が減って高回転まで回ると思っています。ただ、うるさくなるのは嫌なのでサイレンサーが付いたJ’sracing製品かなと思ってます。
ECUセッティングで調律
上記のパーツを取り付けしたら、最後にECUのセッティング。オススメのパーツがほとんどJ’sracingなので、ECUもJ’sracingかなと。
水温を安定させる
ここまで手を入れると水温が補正領域(85℃〜)に入るようです。ローテンプサーモとアルミラジエターの投入ですね。ただ、ここまでフィットでチューニングする人が少ないのか、アルミラジエターを販売しているメーカーが少ないです。結果、高いですね。。。J’sracingでは128,000円(税抜き)です。
フィットRS(GE8)の足回りやボディ補強
まだデモカーでサーキットを走らせていないので何とも言えませんが、フロントの剛性がやはり弱い感じがしています。足回りのセッティングとボディ補強のバランスで気持ちよく曲がるポイントを探っていきたいですね。ボディ補強は汎用品で数多くのパーツが出ているので、効果を確かめながらやっていこうと思います。色々とテストしたらこのブログを更新していきたいと思います。
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