86BRZチャレンジカップ第3戦に出場してきました
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。11月15日(日)に開催された86BRZチャレンジカップの第3戦に出場してきました。86BRZチャレンジカップのJP-2Sクラス向けにBRZを作りこんできて、今年初戦から出場するつもりが新型コロナやらマシントラブルやら台風やらでようやく参加できたのが先週でした。JAF公式戦に参加するのは初めてで、会社としてもJAFにエントラント登録して出場しました。この86BRZチャレンジカップは、昨年まで8beatとして開催していた86とBRZのチューニングカーレースです。チューニングカーですがJAF公式戦として富士チャンピオンレースの一つとして開催されています。どのクラスも車検適応のナンバー付きしか参加できません。しっかりと公式車検でチェックされるのでこれくらいは大丈夫だろうは通用しませんし、レギュレーションを守ってルール内でレースを気持ちよくやりたいですから、この点はしっかりと規則書を読み込んで車を作ってきました。参加するJP-2Sクラスはアマチュアレベルで参加するクラスとしてはチューニング内容が豊富なクラスで、その上のクラスになるとチューニングショップが作りこんできた車両などが参加しています。ドライバーもプロドライバーが乗っています。最初はより一般車両に近いもう一つ下のクラスであるJP-3Sクラスに参加しようと思っていましたが、フライホイールを交換してしまって仕方なくJP-2Sクラスに参加することになりました。
朝の公式車検
この日はとてもいい天気で雲はなく気温もそこまで低くなく気持ちい気候でした。 公式車検時の写真ですが、富士山も綺麗に写っています。1日で予選から決勝まであるレースで、普段仕事をしている人にとってはとても参加しやすいレースパッケージになっています。朝6時30分から参加受付があり、8時から公式車検でした。初めての車検でなんかドキドキしながらもついに公式レースに参加しているのだなというワクワクを感じる瞬間でした。車重の測定もあるのですが、なんと1188kgでした。測定した検査員の方もビックリするくらい軽いらしかったです。ちなみに、このクラスの最低重量はドライバー&装備品込みで1255kgなので、なかなかギリギリのところまで詰めれていました。車検ではいろいろとチェックされましたが、特に何事もなくスムーズにクリア!!とりあえず参加できるので安心しました。ピットに戻ってきたらとりあえず記念撮影(笑) 9万kmの中古車をベースに作りこんできて、ここまでたどり着けたことが嬉しいです。当社はKeePer加盟店なのでキーパートムスの帽子を被ってみました。この後9時55分から予選です。少し時間がありますが、緊張して落ち着きませんでした。。。限られた時間でタイムを出せるのか。新品のクムホタイヤは皮むきも何もやっていないおろしたてでグリップするのかなどなど不安な感じでした。
86BRZチャレンジカップ公式予選
このクラス走行前のJAF-F4予選でオイルが巻かれて赤旗中断が長くなり、15分くらい遅れてスタートしました。気合を入れて走行前にパシャリ!!スリップを使いたいので前の車について出ていきたいところですが、タイヤの皮むきが出来ていないのでたぶんついていけないと思い、今回はクリアで走ることにしました。トップ集団はやはりスリップ使って予選アタックしていましたね。 そんな中私は一人自分の走りに集中。。。というかタイヤがなかなか暖まらない感じでした。2周を皮むきと暖めで使い、3周目にアタックしましたが、いまいちグリップが来ていない感じ。 4周目にピットインして空気圧を調整。新品おろしたてで空気圧が上がりやすいので少し調整して再度コースイン。でもガソリンが足りない。。。インラップを走って6周目に再度アタック。でも最終コーナーあたりでガス欠症状がでてそのままピットインして予選は終了しました。結果は、3周目に出した2:02.719でした。新品タイヤなので1秒台は狙いたいと思っていましたが、うまくタイヤを暖められずガス欠にもなり不本意な予選でした。クラス3番手(3台中)、総合7番手で予選を終えました。でもひとまず無事に予選が終わって安心しました。何もかもが初めてなので何をするにしても緊張して思うようには出来なかったですが、この日の一つ目のイベントは終了です。
86BRZチャレンジカップ第3戦 決勝
予選が終わってからかなりの時間が空いて、午後14時25分から決勝がスタートしました。まずはグリッドについてフォーメーションラップまでのまた緊張したひと時を過ごしました。同じクラスの2位の選手は予選でエンジンブローしてしまい決勝はリタイアとなってしまいました。なのでこのクラスは2台だけとなりました。無事に完走すれば2位表彰台です。1位の関選手は予選で2分フラットを出していてとても追いつきません。無理せず自分の走りに徹して頑張ろうという感じです。フォーメーションラップでは入念にタイヤのウォームアップを行いました。このレースで唯一のクムホユーザー。どうやら暖まりが悪いらしい。。。グリッドにつくまでにウェービングしてブレーキに熱を入れてを繰り返して、やることはやってグリッドにつきました。初めてのシグナルスタート。前日に少し練習したので、練習通りの回転数に合わせてクラッチミート。スリップは最小限で蹴りだしはうまく行きました。スタートで抜かれることはなく、1コーナーまで行き1台前の車両をもしかしたらパスできるかもという位置まで来たらブレーキが遅れて少しオーバーラン。インから後ろの車に並ばれてコカ・コーラコーナーまで少し並走しましたがなんとかポジションはキープ。
でもコカ・コーラコーナーをインから入ったので前の車両とは離れてしまいました。そして100R。全然グリップしなくて出口はかなりのアンダーステアでした。100Rからヘアピンまでが物凄く遅くてグイグイと後ろから責め立てられ、もう完全に自分のドライビングはできない状態でした(笑)
1周回ってきたらトップ集団とはかなりの差がついてしまいました。完全に私が壁となってトップ以外の集団を作ってしまう事態に。。。下の画像はトップの1位2位。 そして3位4位と少し空けて5位。 そこからかなり空けて6位に私のBRZです。これ2周目に入るところですが、ずっとこんな感じでビタ付け状態でした。ちなみに、後ろの車はJP-3Sなので下のクラスです。。。 なんとか2周くらいはブロックして持ちこたえましたが全くペースが上がらず抜かれました。その後も後ろから来る車に責め立てられて完全にパニック状態(笑) この時のラップタイムはなんと7秒台や8秒台。そりゃかなり遅いわけです。周りは3秒とか4秒で周回しているわけですからね。これは完全にメンタルの問題で、タイヤや車がどうとかではないレベルです。その後もガンガン責め立てられました。 なんとか頑張るも次々に抜かれていきました。でも抜かれてもまた後ろから来るんですね~。 もうこの時点で完全に意気消沈気味(笑) 常に私がダンゴを作って会場を沸かせていました♪ 「石川選手ペースダウン~」みたいな場内放送も流れていたようです。そんなこんなで5周を過ぎたくらいから5秒台にペースが回復してきて、後ろから迫ってきていた車両は少しずつ離れていきました。ここからはようやく自分のペースで走りに集中できて、前はつまらないですが後ろもついてこない状況。 この時点で総合は9番手。あれ?いっぱい抜かされたと思いましたが、何台かマシントラブルで止まっていたみたいです。そんな中同じクラスの関選手は快調に総合3番手を走行。私から40秒も前にいました。10周レースが終わり無事にチェッカー♪ クラッシュすることもなくスピンすることもなく無事に終えることができました。トップの方はレースラップでも1秒台から2秒台。これはまだまだ腕の差がかなりありますね。とてもいい勉強になり、自分の足りないところがよくわかりました。一応クラス2位なので表彰台下にマシンを置き、表彰台控え室へ。レースはくやしさだらけでしたが、表彰台の眺めは最高でした♪ 次戦は12月12日です。あまり日がないですがレースの感覚を忘れないためにも参加します。たぶん結果は同じ感じでしょうが出続けてレースに慣れることが優先ですね。とても楽しく緊張した1日でした。そして、ここまで何のトラブルもなくいい車を作ってくれたチーフメカニックのムラマツにも感謝です。また次戦頑張ります!!