86BRZチャレンジカップ第3戦 Fuji Speed Way
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。7月24日に開催されました86BRZチャレンジカップ第3戦のレポートをします。第1戦は大雨の中最終ラップのメインストレートで逆転しての優勝でした。第2戦はスーパー耐久レースのテストのために欠場し、この3戦が私としては今シーズンの2レース目となります。ここ数戦はずっと雨だった中、今回はドライでのレースができそうな天気予報でした。
7月23日 練習走行
このレースウィークでは何本かの練習走行枠が設定されていましたが、天気が悪く前日最後の1本のみ晴れたという感じで、参加車両も皆この1本のみ走行していました。我々BRZもこの1本に集中して走行することにしました。がしかし、3周で水温が100度に行ってしまう事態に。。。先日SUGOでのテスト時にも同じような症状が発生していて、2日間の走行の中で2日目は普通に戻っていたので気温のせいかなと思っていました。ただ、この日は夕方でそこまで暑くもない中ですぐに100度に達してしまい、決勝レースは戦えないのではないかという状況でした。
7月24日 予選決勝日
迎えた決勝日。天気は晴れ。気温もいい感じに高いです。8時から始まった予選では、久しぶりのドライの予選にウキウキしていました。今回の目標はプロクラスであるJP-2Rのマシンに肉薄することです。そのためには、プロクラスの車両の真後ろについてスリップをもらうのと、ドライビングレッスン的な感じで引っ張ってもらうことだと思っていました。ピット内では真後ろに陣取りスタートを待ちました。
しかし、予選開始になると一斉に他の車両も出て行くため結局間に多数の車両が入ってしまい目論見通りにはいきませんでした。
プロクラスの後ろにはつけませんでしたが、なんとかN1マシンのスリップをうまく使うことができて予選タイムは2分1秒796で総合3番手。プロクラスの2番手とは0.088秒差という僅差でした。予選順位としては過去最高順位です。そしてプロクラスの方々から1秒以内に肉薄できたのも嬉しかったです。マシンは何も変更はなく、単純にドライバーのスキルアップによるタイムアップなので本当に嬉しい予選結果でした。
86BRZチャレンジカップ第3戦 決勝
予選から1時間後の9時、決勝レース進行がスタートしました。プロクラスのチームやドライバーさんからは何でこんなに速くなったの?!とお褒めの言葉をいただきウキウキしながらも、水温の問題がありたぶん決勝はリタイアだなと。。。
そんなこんなでグリッドへ。これまでで一番前のグリッドなのでシグナルが近いですね。
スタートから1コーナーまでに意識しないといけないのは、総合4番手の別カテゴリーのN1車両である312号車です。埼玉自動車大学校の86で、ドライバーはGT300クラスRE雨宮RX-7で何度も表彰台に上った松本晴彦選手です。これまでもドライだと同じくらいのタイムでいつも競っている感じでした。今回は前からスタートなので1コーナーまでに抜かれないように意識していました。
スタートはうまく決まって1コーナーへ。低速からの加速がいいN1車両はグイグイ追いついてきましたがガッチリとインを締めさせてもらいました。後ろを意識しながらの走行だったのでプロクラスの2台は少しずつ離れて行ってしまいましたが、これまでのような明らかな差ではなくなっていることを感じました。3周目までは総合3番手を死守し走行を続けていましたが、やはりここで水温が100度近くになってしまいました。ここからペースダウンして水温を下げましたが、それでも97度とかでラップタイムは明らかに遅い状態です。N1車両にグイグイと抜かれていきました。これ以上走り続けてもマシントラブルに繋がりそうですし結果にも繋がらないなというので、そのままリタイヤしました。エンジンが問題なく走り続けていれば過去最高の順位でチェッカーを受けていたと思うのでとても残念です。しかも、内圧を後半に合わせていたので4周目くらいからグリップがとてもいい感じになってきていました。一番美味しいところを使うことなく終わってしまったので、次戦の最終戦までに水温トラブルを改善してまたプロクラスの方々に肉薄したいと思います。