STIフルエアロ 18AW マフラーが装着されたBRZ(ZC6) 2.0Sの納車前点検整備を行いました
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の栗原です。今回はSTIフルエアロに18AW マフラー、ストラーダHDDナビが装着されたBRZ(ZC6) 2.0Sの納車前点検整備を行いました。整備担当はメカニックのムラマツとなります。
BRZ(ZC6)の納車前点検
まず最初にバッテリーの健全性をチェックしていきます。テスターが要交換と判断しましたので後ほど交換させていただきました。バッテリーの交換時期は、使用状況にもよりますが3〜5年が目安とされています。定期的な点検をおススメいたします。 次にエアクリーナーのチェックに移っていきます。わずかに汚れが確認できますが、交換は必要なほどではありません。汚れが目立ってくるとそれらが吸気抵抗となってしまい、エンジン性能をフルに発揮できなくなってしまいます。 写真を取り忘れてしまいましたが、インテークパイプのチェックも行いました。亀裂や破損などは無く良好な状態です。もし亀裂や破損が起きるとエアクリーナーを通さない空気がエンジンに送り込まれてしまいエンジン不調の原因となりますので、定期的な点検をおススメいたします。 次にプラグのチェックを行いました。純正のイリジウムプラグが装着されています。4本とも特に問題ありませんでした。イグニッションコイルと合わせて交換するとエンジン出力が戻るぐらい86はプラグとコイルが劣化します。おおよそ10万km前後を交換目安にするのをおススメします。続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態でした。 オイルパン周りもオイル滲みや漏れはありませんでした。 リアデフ周りもオイル滲み・漏れはありませんでした。86/BRZは、リアデフマウントを起因としたオイル滲みトラブルが比較的ポピュラーです。今回チェックしたところ、マウントブッシュにヒビが見つかりました。すぐの交換は必要ありませんがお早めの交換、定期的な点検をおススメさせていただきました。 ブレーキ廻りの点検をしていきます。ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。シールが劣化するとピストンに水が進入して錆びつきブレーキの引きずりなどの症状に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメします ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロントリアともに8mmでした。まだしばらくは交換しなくても大丈夫ですね。 足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいます。そこからグリスが漏れ出したり異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。 左リアのショックアブソーバにオイル漏れが確認できました。試乗にて段差の度にゴトゴト音が聞こえてチェックしたところ発覚しましたので、後ほど交換させていただきました。
フロントロアアームのジョイントブーツにヒビ割れが発見されましたので後ほど交換させていただきました。
BRZ(ZC6)の油脂類交換
8&B HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッション、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車して直ぐに楽しいドライブに行くこともできますね。まずはエンジンオイルから交換していきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却をおこないます。定期的な交換を行わず走り続けると燃費悪化やパワーダウンからのエンジン不調などの重大な故障に繋がります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。一緒にオイルフィルターも交換していきます。オイルフィルター交換はエンジンオイル交換2回毎に1回の交換をおススメいたします。 リアデフオイルも抜いていきます。
デフオイルもWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。 エンジンオイルはWAKO’S プロステージS 0W-30 100%化学合成油を使用します。 ブレーキフルードを交換して同時にエア抜きを行います。ブレーキフルードはDOT4を使用しています。こちらは使用状況によりますが車検毎の交換をおススメいたします。 サンフレアの有効期限が切れていたので交換しました。サンフレアは有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんので、HMRでは有効期限が切れた物は交換させていただいております。 今回、お客様のご用命にてタイヤ交換も行いました。スタッフおススメのハンコックタイヤのヴェンタスV12 EVO2を装着します。タイヤチェンジャーで古いタイヤを外して新しいタイヤを組み込んでいきます。 タイヤバランサーでバランス取りを行ってから装着していきます。各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。
BRZ(ZC6)の部品交換作業
まず左リアのショックアブソーバを交換していきます。交換品は、弊社の状態良ストック品になります。 治具を使ってスプリングをショックアブソーバから取り外していきます。スプリングはそのまま新しいショックアブソーバに装着していきます。 ヒビ割れがあったフロントロアアームのジョイントブーツを交換していきます。 右のフロントフォグランプがバルブ切れになっていましたので交換していきます。
写真を撮り忘れたのですが、スマートキーバッテリー・バッテリー本体・ワイパーラバー・エアコンフィルターの交換およびシートヒーターのスイッチの点検を行いました。シートヒータースイッチは作動しており、点検の結果はスイッチのLED球切れでした。作業は以上となります。H様、この度はBRZ(ZC6)ご契約いただきありがとうございました。現代のFRスポーツの走りを存分に楽しんでください。