SHOWA製のダンパーキットを装着した1オーナーのBRZ(ZC6)の納車前点検整備を行いました
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の栗原です。今回は、なんと2輪車ではポピュラーなダンパー、SHOWA製のダンパーキットを装着した1オーナーのBRZ(ZC6)納車前点検整備を行いました。SHOWAというと国内外のスポーツバイクの純正サスペンションを供給していることで有名ですが、2003年から「SHOWA TUNING」というブランドでクルマ向けサスペンションを開発販売を行っています。
BRZ(ZC6)納車前点検
まず最初にエンジンルームを点検していきます。HKS製のサクションパイプとSTIのフレキシブルタワーバーがさり気ないアクセントになってキレイですね。バッテリーの健全性をチェックしていきます。特に問題ありませんでした。バッテリーの交換時期は、使用状況にもよりますが3〜5年が目安とされています。バッテリーが劣化してしまうと正常に充電されなくなって、車全体の機能に支障をきたす可能性がありますので定期的な点検をおススメいたします。エアフィルターをチェックしていきます。HKS製のエアフィルター・SUPER AIR FILTERに交換されていました。うっすらと汚れが見れますが問題ありませんでした。汚れがより目立ってくると吸気効率が下がり本来のエンジンパワーが発揮しづらくなります。定期的な点検をおススメいたします。続いて水廻りの点検をしていきます。エンジン内部を冷却するクーラント液が通るラジエターホースに亀裂やクーラント漏れはありませんでした。経年劣化してくるとホースの柔軟性がなくなって亀裂などが発生してそこからクーラント漏れが発生する場合があります。定期的な点検をおススメいたします。続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを見ていきます。わかりにくいですが、写真中央あたりに小さなヒビが確認できましたので後ほど交換させていただきました。べルトが切れてしまうとエアコンが効かなくなるだけではなく、充電ができずにバッテリー切れを起こす恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。次にプラグのチェックを行いました。純正のイリジウムプラグが装着されています。4本とも特に問題ありませんでした。イグニッションコイルと合わせて交換するとエンジン出力が戻るぐらい86はプラグとコイルが劣化します。10万kmまでにはプラグとコイルの交換おススメいただいております。 次にクルマをリフトアップして足廻りなどをチェックしていきます。最初にハブベアリングのガタやボールジョイントのガタが無いかチェックを行いましたが、特に問題ありませんでした。ガタが発生していると異音がしたり、まっすぐ走行することが困難になります。当店での定期的な点検をおススメいたします。下廻りをチェックしていきます。キズやサビも少なくキレイな状態でした。 ブレーキ廻りのチェックに移っていきます。ブレーキキャリパーシール状態およびキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。 ブレーキローターも特に問題ありませんでした。ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。前後ともに7mmということで、新品が10mmなのでまだまだしばらくは交換しなくても大丈夫ですね。 続いてブッシュ・ブーツの点検をしていきます。ここが破れや破損があると車検に通らなくなってしまいます。 フロントロアアームの左右ブーツに大きなヒビが確認できましたので後ほど交換させていただきました。デフマウントブッシュにもヒビが確認できましたのでこちらはお早めの交換をおススメさせていただきました。
BRZ(ZC6)の油脂類交換
8&B HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッション、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車して直ぐに楽しいドライブに行くこともできますね。まずはエンジンオイルから交換していきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却をおこないます。定期的な交換を行わず走り続けると燃費悪化やパワーダウンからのエンジン不調などの重大な故障に繋がります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。定期的な点検と早めの交換をおススメします。 リアデフオイルも抜いていきます。 ミッションオイル・リアデフオイルはWAKO’S WT-75 75W-90を入れていきます。 オイルフィルターを交換させていただきました。オイルフィルターの交換の目安はエンジンオイル交換2回毎をおススメいたします。エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’S プロステージS 0W-30 100%化学合成油を使用します。次にタイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント4mm、リア3mmとまだ大丈夫ですが、お早めの交換をおススメいたします。ブレーキフルードを交換して同時にエア抜きを行います。ブレーキフルードはDOT4を使用しています。こちらは使用状況によりますが車検毎の交換をおススメいたします。タイヤの空気圧を4輪すべて適正圧に調整しています。空気圧の調整はガソリンスタンドで自分でも簡単にできるので、1ヶ月に1回はチェックすることをおススメいたします。
BRZ(ZC6)の補機ベルト、ロアアームボールジョイントブーツなどの部品交換作業
まず最初に補機ベルトを交換していきます。手前のサクションパイプやエアフィルターなどを取り外してベルト交換できるスペースを作っていきます。工具を使ってベルト緩めて外していきます。 写真右が新しいベルトになります。逆の手順でベルト装着していきます。装着しましたら正確にベルトが装着されているか、張りが適正かをチェックして完了となります。次にフロントロアアームのボールジョイントブーツを交換していきます。ヒビが一周するように走っていますね。新しいブッシュと比較すると形が潰れてしまっていることが一目瞭然ですね。新しいグリスを適量塗布して装着していきます。 エアコンフィルターも交換していきます。汚れが目立ってくると車内の不快な匂いの原因に繋がります。左が新しいエアコンフィルターです。これで不快な匂いもなくなるばかりかエアコンの効きも改善されます。定期的な点検とお早めの交換をおススメします。ワイパーゴムも交換させていただきました。これで悪天候時の運転でもはっきりと視界確保できるようになります。最後にキーレスエントリーのバッテリーを交換してきます。以上で作業は終了です。I様、この度はBRZご契約いただきありがとうございました。BRZのボクサーサウンドを存分にご堪能下さい。