更新日時:2023/09/14
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回はお客様からのご依頼で行ったシビックタイプR(FD2)のクラッチ周りリフレッシュ作業のレポートになります。担当メカニックはムラマツです。
交換の準備としてエアクリーナー周辺を取り外していきます。ミッションを降ろすので真下にあるサブフレームを取り外していきます。 ミッションオイルを抜いていきます。この後にドライブシャフトも取り外していきます。 ジャッキを使ってミッションを降ろしました。 クラッチカバーが出てきます。 ミッションケース内は、クラッチの削り粉で汚れていますのでキレイにしていきます。 エンジン側のクランクシャフトリアオイルシール周辺はかなり汚れていますね。 取り外したクラッチカバー(右)はかなり汚れているだけではなく、摩耗しているのが交換品と並べてわかると思います。 クラッチディスクも交換品と比較して表面がツルツルになってきています。 フライホイールは使用をし続けます。 クランクシャフトリアオイルシールを交換していきます。取り外してみると表面にヒビが入っていたりボロボロになっていました。同時に交換しておきたい箇所ですね。 オイルシール、フライホイール、クラッチディスクそしてカバーと組み込んでいきます。 レリーズベアリングガイドを取り外していきます。かなり汚れています。レリーズベアリング・ベアリングガイドが劣化していくとクラッチを踏み込んだ時のフィーリングがかなり悪化しますのでクラッチ交換と同時に交換しておきたい箇所ですね。 レリーズフォークの裏にあるノックピンも交換します。 レリーズフォークのブーツは取り外してみると一部切れていました。 写真ん中下がレリーズ周辺の交換品です。 デフサイドオイルシールを交換していきます。 全てのパーツの交換が完了しましたので車体に組み直して、新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルは純正のMTF-3です。 更に「REWITEC G5」というミッションオイル添加剤を注入していきます。
クラッチレリーズシリンダーを交換します。劣化するとクラッチが切れづらくなったりします。今回のクラッチ交換作業と同時にやることでより安心してドライブやスポーツ走行できますね。クラッチホースも交換しました。 クラッチマスターシリンダーも交換しました。経年劣化でオイル漏れが起こりやすい箇所の1つです。写真を取り忘れてしまいましたが、この後にクラッチフルードを交換しました。
お客様から「暖気時にエンジンの振動が気になる」と今回の依頼時にご相談がありました。FD2では補機ベルトの張りを維持するオートテンショナーの摩耗による振動や異音といったトラブルが見受けられます。この補機ベルトテンショナーを交換していきます。右が交換品です。 指を添えているのがプーリーです。内部にはボールベアリングが入っており、それが摩耗したり園周辺にガタがくると振動や異音が発生してしまいます。そのまま乗り続けていくとベアリングが破損し、エンジンに重大なダメージを与えかねません。以上で作業完了となります。Y様、この度は作業のご依頼ありがとうございました。またのご相談・ご依頼お待ちしております。
今回の作業費用ですが
・クラッチ交換:113,000円
・クラッチ油圧系統リフレッシュ:36,300円
・補機ベルトテンショナー交換:20,000円
合計税込みで186,200円でした。