更新日時:2022/11/18
HMR(エイチエムアール)の柏崎です。今回はアドバン17インチ テイン車高調 HIDを装着したインテグラタイプR(DC5)の納車前点検整備を行いました。担当メカニックはホリグチです。
まずエンジンルーム周辺をチェックしていきます。
最初にバッテリーの健全性をチェックしていきます。この健全性が低いとバッテリーが劣化している判断となり交換が必要となります。バッテリーテスターで確認しましたが、問題ありませんでした。
シガーライターソケットからの便利グッズ使用などで負荷が高くなりバッテリー上がりが多くなります。マメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。
インテークホースを点検します。インテークホースは耐久性の高い社外品が取り付けられております。亀裂や割れなどはなく良好な状態です。インテークホースに亀裂や破損が起きるとエアフィルターを通さない空気がエンジンに送り込まれてしまいエンジン不調の原因となります。定期的な点検をおススメいたします。
続いてエアフィルターの点検を行います。汚れもなく問題ありませんでした。フィルターが汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的にケースを開けて目視で確認し、お早めの交換をおススメいたします。
続いて水廻りです。クーラント液はエンジン本体を冷却する役目を担ってます。定期的な点検と交換をおススメいたします。
写真で見えない部分ではありますが、ヒーターホースのウォーターアウトレット部分からクーラント液が漏れていました。ウォーターアウトレットを後で交換していきます。
パワステポンプ、補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やヒビ、ささくれ、ガタのチェックをしていきます。ベルトが切れてしまうとエアコンが効かなくなるだけではなく、バッテリー充電ができなくなりエンジンが停止してしまいます。定期的な点検をおススメいたします。
パワステポンプからオイル漏れが見つかりました。パワステオイルがなくなってしまうと、ステアリングのアシストが効かなくなり、俊敏なハンドル操作が困難になってしまいます。後で交換していきます。
他ベルト類は問題ありませんでした。
VTECの切り替えを行うスプールバルブ周辺です。この箇所はオイル漏れが起こりやすいので要チェックです。オイルが減っていくとVTECが作動しなくなります。スプールバルブから漏れを発見しましたので、後ほどパッキンを交換します。
続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。
続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックしていきます。消耗が進んでいくと、ハンドリングが安定しなくなり、最悪ベアリングが焼け付いて走行できない恐れもありますので定期的な点検をおススメいたします。今回は特に問題はありませんでした。
続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初に下回りをチェックをしていきます。大きな腐食もなく良好な状態です。
足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、そこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。
写真ではわからないですが、フロントのスタビリンクブーツが左右とも切れていましたので後で交換していきます。
次にブレーキ廻りの点検をしていきます。雨など水分や汚れでキャリパーピストンにサビが発生します。そのまま放置してしまうとキャリパーが固着してブレーキの動作不良を引き起こして事故に繋がりますので定期的な点検をおススメいたします。
ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。
ブレーキパッドの残量はフロント9mm・リア7mmでした。
新品のブレーキパッド残量は10mmあり、2mmまで減ると交換となります。こちらは十分残量がありますね。
続いてタイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント4mm・リア4.5mmでした。こちらもまだこのまま大丈夫そうです。 タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。
エアコンフィルターを点検します。エアコンフィルターは花粉やダスト、排気ガス、不快な臭い等を除去します。 フィルターは集塵した微粒子などで汚れますから、定期的な交換をおすすめしています。
ひだをめくってみるとゴミ、汚れが多数あります。後で交換していきます。
続いて、室内を点検していきます。後部座席をリクライニングするためのリクライニングノブが欠損して使用できなくなっていました。後で交換していきます。
助手席足元にあるサンフレヤーの有効期限を確認します。保安基準により自動車に装備を義務付けられた発炎筒で、期限の切れた発炎筒では車検に通りません。 定期的なチェックをおすすめします。有効期限、問題ないですね。
HMRでは納車前点検でエンジンオイルやオイルフィルター、ブレーキフルード、ミッションデフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずはエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジン不調の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。
ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。
クーラント液も抜いていきます。
新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。
エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。
ブレーキフルードを交換していきます。スポーツタイプのDOT4規格を使用しています。
点検で見つかった不具合箇所を直していきます。まずは、スプールバルブ部分でオイル漏れしていましたので、スプールバルブのパッキンを新しいものに交換します。
続いて、スタビリンクブーツがひび割れていましたので、スタビリンクをアッセンブリーで交換しました。
次にパワステポンプの交換です。パワステフルードが漏れていました。ポンプ本体をリビルト品に交換しました。パッキンも新しいものを取り付けます。
パワステポンプのトラブルはDC5定番の一つなので、これで安心して乗れますね。続いて、ヒーターホースからクーラント漏れしていましたので、ウォーターアウトレット部分を新しいものに交換しました。
こちらが新旧比較です。物を見ただけですと汚れくらいの違いですが、パイプ部分のシール劣化が原因で冷却水漏れが発生していました。この部分はASSYでしか部品が出ないため、全部交換となります。
部品交換後は新しいクーラント液を入れて、エア抜きを行います。最後に、室内側です。汚れていたエアコンフィルターを新しいものに交換しました。新しいフィルターは気持ちがいいです。
そして、折損して使用できなくなっていたリアシートのリクライニングノブを新しいものに交換しました。部品が出ないかと思っていましたがまだ製造されていてよかったです。
写真がないのですが、ドアロックアクチュエーターが壊れていてオートロックがかからない状態でした。こちらもアクチュエーターを新品に交換しました。
そして、ワイパーゴムを新しいものに交換しました。ゴムの劣化で水はけが悪くなるのは気持ちのいいものではないですからね。
前後とも交換しました。
最後に、リモコン電池を新しいものに交換しました。
以上で全ての作業は完了です。DC5は年式が古いので点検整備でもいっぱい交換修理箇所が出てきます。U様、この度はインテグラタイプRご契約いただきありがとうございました。インテグラタイプRとの快適なドライブを楽しんでください。
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