更新日時:2022/10/18
HMR(エイチエムアール)の酒匂です。今回は WORK18インチ TRDエアロ&ハイレスポンスマフラーVer.2装着の86(ZN6) 2.0 GT の納車前点検整備を行いました。整備担当はメカニックのワタナベです。
まずはエンジンルーム廻りをチェックしていきます。
バッテリーの健全性をチェックしていきます。テスターで確認したところ健全性に問題ありませんでした。バッテリーの交換時期は、使用状況にもよりますが3〜5年が目安とされています。定期的な点検をおススメいたします。
スマートフォンやタブレットといったガジェット機器を充電するアクセサリーや常時監視するドライブレコーダーなどで知らずしらずの内にバッテリーの消費量が増えてバッテリー上がりがしやすくなってきています。マメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。
次にプラグのチェックを行いました。イリジウムプラグが装着されています。4本とも特に問題ありませんでした。イグニッションコイルと合わせて交換するとエンジン出力が戻るぐらい86はプラグとコイルが経年劣化します。10万kmまでにはプラグとコイルの交換おススメさせていただいております。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。
続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。
エアクリーナーのチェックに移っていきます。汚れが目立ってきているので後ほど交換しました。外から取り込んだ空気の汚れ(チリや枯れ葉などのゴミ)を受け止めて、きれいな空気をエンジンに送っていきます。汚れを溜めたまま使用をし続けると、吸気抵抗となりエンジン性能をフルに発揮できなくなってしまいます。
エンジンオイル交換前にオイルフィルターを交換します。
エンジン内部を冷却するクーラント液が通るラジエターホースに亀裂やクーラント漏れはありませんでした。経年劣化してくるとホースの柔軟性がなくなって亀裂などが発生しそこからクーラント漏れが発生する場合があります。定期的な点検をおススメいたします。
インテークパイプのチェックを行いました。亀裂や破損などは無く良好な状態です。もし亀裂や破損が起きるとエアクリーナーを通さない空気がエンジンに送り込まれてしまいエンジン不調の原因となりますので、定期的な点検をおススメいたします。
アッパーマウントのゴムブッシュにヒビが出ています。今後、車高調や社外ダンパーキットなど交換時にリフレッシュする事をおススメいたします。
続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。
リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態でした。
写真ではわかりにくいですが、マフラーのタイコ(消音器)前にあるリアデフのブッシュの内部にはオイルが封入されており、振動を吸収しています。しかし、このブッシュが劣化するとヒビ割れからオイル漏れを引き起こしてしまいます。86/BRZではポピュラーな劣化箇所なので下を覗き込んだ時にオイル跡やそれらしき跡が見られたら点検することをおススメします。
足廻りなどのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。フロントロアアームブーツにヒビ割れが見つかりました。こちらも今すぐの交換が必要なほどではなかったですが、遅かれ早かれ交換をしなければならない箇所なのでお早めの交換をおススメさせていただきました。
デフブッシュをチェックしてみるとゴムブッシュにヒビが見つかりました。今すぐの交換が必要なほどではありませんが、オイル漏れが起こる前にお早めの交換をおススメさせていただきました。
次にブレーキ廻りの点検をしていきます。まずフロントブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。
フロントブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント7mmあるのでまだ交換しなくても大丈夫ですね。
続いてリアブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。
リアブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント5mmありました。
HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッション(MTのみ)、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車して直ぐに楽しいドライブに行くことも出来ますね。まずはエンジンオイルから交換していきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・清掃および冷却をおこないます。定期的な交換を行わず走り続けると燃費悪化やパワーダウンからのエンジン不調などの重大な故障に繋がります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。定期的な点検と早めの交換をおススメします。
ミッションオイルWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。
リアデフオイルも抜いていきます。
デフオイルWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。
新しいエンジンオイルはWAKO’S プロステージS 0W-30 100%化学合成油を使用します。オイルフィルターはエンジンオイル交換2回に1回に交換することをおススメいたします。
ブレーキフルードを交換して同時にエア抜きを行います。ブレーキフルードはDOT4を使用しています。こちらは使用状況によりますが車検毎の交換をおススメいたします。
タイヤ溝の残量をチェックしていきました。フロント・リアともにおおよそ5mmでした。
各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。
発煙筒の有効期限が切れていましたので交換いたしました。発煙筒は期限が切れていても車検は通りますがいざ使おうとした時に使えるかはわかりませんのでHMRでは交換させていただいております。
スマートキーのバッテリーを交換しました。
以上で作業完了です。写真を撮り忘れていますがエアフィルター・エアコンフィルター・左フォグランプバルブを交換させていただいております。H様、この度は86(ZN6)ご契約いただきありがとうございました。現代のFRスポーツの走りを存分に楽しんでください。
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