更新日時:2022/09/30
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回は純正ブレンボ専用17インチ 純正ナビ装備の86(ZN6) 2.0 GT リミテッド パールホワイトの納車前点検整備を行いました。整備担当はメカニックのホリグチです。
まずはエンジンルーム廻りをチェックしていきます。バッテリーの健全性をチェックしていきます。テスターで確認したところ健全性に問題ありませんでした。バッテリーの交換時期は、使用状況にもよりますが3〜5年が目安とされています。定期的な点検をおススメいたします。 最近ポピュラーな、スマートフォンやタブレットといったガジェット機器を充電するアクセサリーや常時監視するドライブレコーダーなどで知らずしらずの内にバッテリーの消費量が増えてバッテリー上がりがしやすくなってきています。マメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。 インテークパイプのチェックを行いました。亀裂や破損などは無く良好な状態です。もし亀裂や破損が起きるとエアクリーナーを通さない空気がエンジンに送り込まれてしまいエンジン不調の原因となりますので、定期的な点検をおススメいたします。 エアクリーナーのチェックに移っていきます。特に問題ありませんでした。外から取り込んだ空気の汚れ(チリや枯れ葉などのゴミ)を受け止めて、きれいな空気をエンジンに送っていきます。汚れを溜めたまま使用をし続けると、吸気抵抗となりエンジン性能をフルに発揮できなくなってしまいます。 エンジン内部を冷却するクーラント液が通るラジエターホースに亀裂やクーラント漏れはありませんでした。経年劣化してくるとホースの柔軟性がなくなって亀裂などが発生しそこからクーラント漏れが発生する場合があります。定期的な点検をおススメいたします。 次にプラグのチェックを行いました。イリジウムプラグが装着されています。4本とも特に問題ありませんでした。イグニッションコイルと合わせて交換するとエンジン出力が戻るぐらい86はプラグとコイルが劣化します。10万kmまでにはプラグとコイルの交換おススメいただいております。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態でした。 写真ではわかりにくいですが、マフラーのタイコ(消音器)前にあるリアデフのブッシュの内部にはオイルが封入されており、振動を吸収しています。しかし、このブッシュが劣化するとヒビ割れからオイル漏れを引き起こしてしまいます。86/BRZではポピュラーな劣化箇所なので下を覗き込んだ時にオイル跡やそれらしき跡が見られたら点検することをおススメします。ズームした写真を取り忘れてしまいましたが、小さなヒビが見つかりました。まだオイル漏れを起こしてはいませんでしたが、お早めの交換をおススメさせていただきました。 足廻りなどのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。 今回はフロントロアアームブッシュにヒビ割れが見つかりましたのでお早めの交換をおススメさせていただきました。ブレーキ廻りの点検をしていきます。まずブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。 キャリパーシールが劣化することでピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。そのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されてしまい、ブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント・リアともに10mmでした。 まだまだ交換しなくても大丈夫ですね。 ブレーキローターも特に問題ありませんでした。
HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッション(MTのみ)、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車して直ぐに楽しいドライブに行くことも出来ますね。まずはエンジンオイルから交換していきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・清掃および冷却をおこないます。定期的な交換を行わず走り続けると燃費悪化やパワーダウンからのエンジン不調などの重大な故障に繋がります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。定期的な点検と早めの交換をおススメします。 リアデフオイルも抜いていきます。 デフオイルはWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。 ミッションオイルもWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。 新しいエンジンオイルはWAKO’S プロステージS 0W-30 100%化学合成油を使用します。 ブレーキフルードを交換して同時にエア抜きを行います。ブレーキフルードはDOT4を使用しています。こちらは使用状況によりますが車検毎の交換をおススメいたします。 タイヤ溝の残量をチェックしていきました。フロント・リアともに2mm以下しか残っていなかったので早急の交換をおススメさせていただきました。 各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 エアコンフィルターを交換させていただきました。車内の不快な匂いの原因に繋がったり、更に汚れが溜まっていくとエアコンの効きにも悪影響がありますので交換させていただきました。 キーレスエントリーキーの電池を交換しました。 ワイパーゴムを交換させていただきました。 サンフレアのチェックをしました。有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。 お客様のご要望でドライブレコーダーを取付けさせていただきました。オウルテック製の前後カメラ付きタイプになります。 今ではドライブの必須アイテムになっているドライブレコーダー、万が一の時の助けになりますので装着をおススメします。 車検取得した後に純正ナビのロックを解除して作業完了です。Y様、この度は86(ZN6)ご契約いただきありがとうございました。現代のFRスポーツの走りを存分に楽しんでください。
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