更新日時:2023/01/20
HMR(エイチエムアール)の柏崎です。今回はENKEI18インチ SPIRIT車高調を装着した日産 フェアレディZ 3.7 バージョン Sの納車前点検整備を行いました。作業担当はメカニックの渡辺です。
それでは、エンジンルームから見ていきます。バッテリーテスターで健全性を見てみます。健全性でバッテリーの劣化具合がわかります。診断結果は良好で問題ありませんでした。インテークホース、ラジエターホースの点検です。劣化してヒビ割れがないか点検します。インテークホースに亀裂があるとエアクリーナーを通さない空気を吸い込み空燃比が狂ったり、異物を吸い込むとエンジンを壊す可能性があります。点検結果は異常ありませんでした。ラジエターホースも同じく問題ありませんでした。エアクリーナの状態です。汚れ具合や欠損がないか点検します。エアクリーナが汚れているとエンジン本来の性能を発揮できなくなります。破損していると異物を吸い込んでエンジンを壊す可能性があります。点検結果は問題ありませんでした。スパークプラグの状態です。電極の摩耗具合や焼け色を点検します。電極が摩耗すると火花をとばすことができずエンジン不調の原因となります。点検結果は問題ありませんでした。続いて補器ベルトの点検です。ひび割れや摩耗がないか、張り具合が適当かを点検します。ベルトは充電装置や冷却装置、エアコンコンプレッサーを駆動しており、切れてしまうと走行不能につながります。点検結果は問題ありませんでした。これらの他にパワーステアリングオイルの量の点検も行いました。パワーステアリングオイルはパワーステアリングを作動させる作動油です。不足するとパワーステアリングが効かなくなります。点検の結果、オイル量が不足していました。後ほど補充いたします。つづいて、ジャッキアップして足回りを見ていきます。タイヤを掴んで上下左右に動かしてガタつきを点検します。ガタつきがあるとハブベアリングやボールジョイントの不具合が考えられます。点検結果は問題ありませんでした。続いてブーツ・ブッシュの劣化して切れていないかを点検します。ブーツが切れているとブーツ内に封入されているグリスが漏れてボールジョイントがスムーズに動かなくなります。ブッシュが劣化するとサスペンションが正常な動作をしなくなり不安定な乗り心地や挙動となります。点検結果はタイロッドエンドブーツにヒビがありました。後ほど交換していきます。他は問題ありませんでした。ホイールハウス内の状態です。ブレーキローターの摩耗やブレーキキャリパーの状態を点検します。点検結果は問題ありませんでした。ブレーキパッドを外したピストンの状態です。ピストンの腐食やシールの状態を点検します。点検結果は問題ありませんでした。ブレーキパッドの状態です。フロント8.0mm・リア7.0mm残っています。新品のブレーキパッドは10mm程の厚みなのでまだ当分はこのまま使えそうです。タイヤの状態です。溝の深さやゴムの劣化を点検します。フロント5.5mm・リア6.0mm残っています。タイヤ溝1.6mm以上で車検適合となります。点検結果は問題ありませんでした。下廻りは全体的に綺麗な状態で、年式と距離相応の劣化はありますが、良い状態を保っていますね。続いて室内を診て行きます。点検すると助手席側サンバイザーのミラーカバー欠損していました。こちらは車検には関係のない部分になるので、交換おすすめと言う感じでお客様にご提案させていただきました。また、エアコンが作動しない状態でした。診断の結果コンプレッサー故障でしたので、後ほどコンプレッサーを交換していきます。
HMRでは納車前整備でエンジンオイル・オイルフィルター・ブレーキフルード・ミッションオイル(MT車のみ)デフオイル・ラジエタークーラント液(スーパークーラントの場合は量調整)を新品交換しています。油脂類がリフレッシュしていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・洗浄・冷却・防錆の役割があります。劣化したエンジンオイルは性能を発揮できずエンジンを痛める原因になります。エンジンオイルは乗らなくても酸化して劣化しますので、走行5,000kmの半年のサイクルでの交換をおススメします。それではエンジンオイルを抜いていきます。ミッションオイルを抜いていきます。厳しい状態にさらされるトランスミッションギアを保護するオイルです。保護性能が劣化したオイルを使用するとギアを痛めてしまいます。エンジンオイル交換2回に1回はミッションオイルの交換をおススメします。デフオイルを抜いていきます。ミッションオイル同様にデフギアを保護するオイルです。エンジンオイル交換2回に1回の交換をおススメします。クーラント液を抜いていきます。エンジンの冷却・防錆・凍結防止を担う液体です。新しいデフオイルを入れます。オイルはWAKO’S MG90 80w‐90です。新しいミッションオイルを入れます。オイルはWAKO’S MT-75です。新しいミッションオイルフィルターを取付して新しいエンジンオイルを入れます。オイルはWAKO’S PROSTAGE-S 10w-40です。新しいクーラント液を入れます。ブレーキフルードを交換します。ブレーキフルードはDOT4です。タイヤに空気を充填します。空気は徐々に抜けていきます。空気圧が不足したまま走行すると最悪タイヤがホイールから外れたりバーストする危険性があります。ガソリンスタンドなどで簡単に入れられるので月に一回程度は確認しましょう。キーレスリモコンのバッテリーを新しいものに交換しました。キーレスエントリーは気が付かないうちに電池が切れて車内に入れない、、、とならないように気を付けたいですね。サンフレアの有効期限が切れていたので交換します。いざというときに劣化していて使えないと困りますので、HMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。点検時に交換が必要でしたタイロッドエンドブーツを交換します。点検時汚れていましたエアコンフィルタを新しいものに交換します。点検時切れていたワイパーラバーを新しいものに交換します。全長調整式のサスペンションの緩みがないかを確認して増し締めを行います。不動でしたエアコンコンプレッサー交換の写真はないですが、交換して無事涼しい風が出てくるようになりました。パワーステアリングオイルも補充して全ての作業は完了です。
O様、この度は日産 フェアレディZご契約ありがとうございました。日産の伝説”Z”のドライブを楽しんでください。