更新日時:2022/12/04
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。デモカーS2000 2号機のドラシャオーバーホールとフロントのブレーキパッド、ローター交換を行いました。先日の筑波テストで3秒5までタイムアップしていよいよ2秒台が手に届くところまでやってきました。そこで、今回は少しでもフリクションロスを無くすためにドライブシャフトをオーバーホールしてスムーズに回転させていきます。また、フロントパッドを少し仕様変更したのでそのパッドローター交換を行います。作業はメカニックの邑松です。
今回製作してきているデモカーは可能な限りノーマルを活かすというコンセプトで、無駄なものはつけない、タイヤも大きくしないなどなど拘ってやってきました。その中で重要なのが純正部品がスムーズに可動するということです。ブレーキのキャリパーにしても純正でもピストンの動きが悪かったらダメですし、ハブベアリングもスムーズに回転しないと抵抗になります。このようなことから純正部品は可能な限りリフレッシュして取り付けしてきました。
で、今回はドライブシャフトをオーバーホールして中のグリスを新品にしてスムーズに動かして少しでもフリクションロスを無くす方向でと考えています。では、早速作業に入ります。
さくっと左右のドライブシャフトを取り外しました。 ドライブシャフトを左右取り外したら、アウター、インナーボードをシャフトから外していきます。 この時に中からヘドロのようなグリスが出てきます。このグリスを新しくするのと、グリス粘度と量にも拘って注入することで、回転時のフリクションロスを少なくしていきます。
ブーツも取り外してドライブシャフトをバラしたら、古いグリスを綺麗に取り除いていきます。ざっくりとウェスで拭き取った後はガソリンで綺麗に洗っていきます。ベアリング類もガソリンで綺麗に清掃します。こんな感じで清掃完了です。それぞれのボード内をチェックです。特にインナーボードはよく傷が入ります。 少しの傷でも駆動ロスに繋がるため、傷があったら要交換になりますが、綺麗な状態だったのでこのまま再利用します。ここからは拘りのグリス注入です。写真に写っているのはワコーズのレース用グリスですが、これは耐熱性が高い分とても硬いためどちらかというと駆動ロスに繋がります。このグリスと別のグリスをうまく混合しながら塗る量も調整してやっていきますが、ここはスーパー耐久レースにも参戦しているノウハウが活きるところなので企業秘密ですね(笑)さて、そんな感じでドライブシャフトは組みあがりました。これでタイムアタック用のドライブシャフト完成です。次のテストでストレートスピードが伸びるか楽しみですね♪
続いてパッドとローター交換です。フロントパッドが無くなってきていたので、仕様変更でフロントパッドに少し効きが強いタイプを入れてみます。筑波の1コーナーや2ヘアのブレーキが少し甘い感じで、もう少し剛性感と制動力を出したいというのを要望して作ってもらいました。ブレーキローターはディクセルのスタンダードなタイプの焼き入れバージョンです。スリットも入っていません。スリットはパッドの減りが速いので嫌なんですよね(笑)それでは、交換していきます。取り外したパッドはこんな感じで半分以下となっていました。サーキット走行車両はパッドが5mm以下になったら交換です。そして取り外したローターはレコード盤のように線がいっぱい入っていました。これでもサーキット走行は数回なんですけどね。それだけ消耗が激しい感じです。フロント左右のパッドとローターを取付けして交換は終了です。
次回の筑波テストに向けては、新品タイヤを組み付けして油脂類交換して、アライメントチェックしてという感じで進めていきます。では、またブログでテストの様子は紹介していきます!
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