更新日時:2022/11/18
HMR(エイチエムアール)の柏崎です。今回は鈴鹿モデル ノーマルコンディション S2000(AP1) の納車前点検整備を行いました。作業担当はメカニックの渡辺です。
エンジンルーム周辺をチェックしていきます。最初にバッテリーの健全性をチェックしていきます。問題ありませんでした。バッテリーの寿命は使用状況によりますが新品に交換後3〜5年となります。インテークホースをチェックしました。亀裂や破損などは無く良好な状態です。インテークホースに亀裂や破損が起きるとエアフィルターを通さない空気がエンジンに送り込まれてしまいエンジン不調の原因となります。定期的な点検をおススメいたします。 エアフィルターの点検を行います。汚れ少なく問題ありませんでした。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的にケースを開けて目視で確認してみましょう。次に冷却系廻りを点検していきます。ホースに漏れはなくゴムも柔らかく良い状態です。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。特に問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。
続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態でした。 続いて足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。足廻りのブッシュ・ブーツ、ブレーキ廻りの点検をしていきます。ブッシュ・ブーツが劣化してそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。今回は特に問題ありませんでした。
ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きを確認していきます。特に問題ありませんでした。キャリパーシールが劣化しピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。サビをそのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。
ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント9mm・リア7mmでした。 まだまだ大丈夫ですね。
HMRでは納車前点検でエンジンオイルやオイルフィルター、ブレーキフルード、ミッションオイル、デフオイル、ラジエタークーラントを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずはエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的なエンジンオイルの交換を行わず走り続けるとエンジン不調の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。 リアデフオイルも抜いていきます。 クーラント液を抜いていきます。新しいリアデフオイルはMOTULを入れていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。新しいクーラント液を入れていきます。 タイヤ溝の残量を確認しました。フロント6mm、リア5mmでした。
タイヤの溝は残っていたのですが、生産年が2013年と10年近く前ということで、ゴムの経年劣化によるヒビ割れが発生していました。この状態ではタイヤ本来の性能を発揮できないですし、パンクやバーストといった事故につながる恐れもあります。お客様からのオーダーで後ほど新品のポテンザS007aタイヤに4本共交換させていただきました。
スペアタイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 リモコンキーの電池を交換しました。
写真を撮り忘れてしまいましたが、ワイバーゴムも交換しました。またお客様からのご要望に合わせてドライブレコーダーも取り付けさせていただきました。S2000はシガーソケットが後ろにあり、シガーソケットから電源を取ると何かと不便&見栄えが悪いため、シガーソケットを見えないところに増設してドラレコ用としました。これで標準のシガーソケットはそのまま使えるので便利ですね。
以上で作業は終了です。H様、この度はS2000(AP1)ご契約ありがとうございました。ホンダが誇るVTEC FRスポーツカーのドライブを楽しんでください!
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