更新日時:2022/10/09
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。久々に動き出したデモカーS2000 2号機。昨年の4月から作り始め、1号機で得た知見をもとに不要なものは排除し、必要な物だけ投入した仕様です。エンジンはノーマル未開封の状態で、ナローボディ、吸排気、足回り、駆動系のみのチューニングで筑波サーキット1分3秒台を目標に作り始めました。
製作時のブログはこちらをご参照ください。
■SPIRIT車高調取付け&アライメント
https://hm-r.co.jp/hmr-honda/2021/05/21/s2000-maintenance-181/
■シャーシリフレッシュ&チューニング
https://hm-r.co.jp/hmr-honda/2021/07/09/s2000-maintenance-202/
昨年の7月にはほぼ出来上がっていたのですが、油圧がかからないトラブルが発生して原因が特定できず、エンジン本体がかもということでそのままお蔵入りしていました。そして、ようやく先日中古エンジンに載せ替えたので復活!ということで富士でテストしてきました。
がしかし、またしても油圧がかからないトラブルが。。。これはエンジンが原因ではなかった。。。ということで、残された原因はもうサンドイッチブロックしかない。純正の油圧計測箇所からセンサーを取っていて、そこはサンドイッチブロックでオイルが通過した後のところでした。そして、その後にスプールバルブという感じの流れからしても、このサンドイッチブロックでオイル流量が何かしら制限されてしまっているかもしれません。
店に戻ってサンドイッチブロックを外したら解決!ということで、サンドイッチブロックでもオイル流量が少なくなってしまう粗悪品があることを知りました。。。この後しっかりとしたメーカー製に変更してしっかりと油圧がかかるようになりました。ということで、ようやく筑波アタックへ向けて始動開始です!
早速10月4日に筑波サーキットへシェイクダウンに行ってきました。REVSPEED主催のアタックイベントに参加予定で、イベントまで後2か月しかありません。ここからペース上げてセットアップしていかないとです。この日は気温が30度近くまで上がる予報で、午前中の走行枠からなかなかの暑さでした。この気温の中でも4秒台に入ったら間違いなく真冬には3秒台は見えることから、まずは基準となるタイムを出すというのと、今のマシンフィーリングがどんな感じか、そしてどのようなセットアップを施していくかというのをチェックするのが主な目的でした。
一応、セット変更ができるようにリアウィングをロードラッグタイプの物も持って来たので、この日にやれるメニューとしては内圧調整、減衰調整、車高調整、リアウィング交換という感じでした。
1本目の走行では、まず油圧が正常にかかってVTECに入るかどうかのチェックから!この点は特に問題なかったのでそのままアタックへ!先日の富士で1周しただけでしたが、適正な減衰位置がなんとなく掴めていたため、数周して内圧調整とフロントの減衰力を2クリックアップだけして再度コースイン。 最初のアタックでは1分5秒626で、このピットイン後のアタックでは1分5秒120と4秒台が見える感じで終えました。ダンロップと最終コーナーでのアンダーが強い感じだったので、車高はいじらずにリアウィングをロードラッグタイプに変更して2本目へと向かいました。
気温は1本目よりもかなり上がっている状況でしたが、リアウィングを変えたおかげで少しアンダーが消えました。ドライビング的にもアンダー傾向なマシンというのを理解した走らせ方に変更し、フロントタイヤは酷使しますが1本だけのアタックなので、そこは関係なく踏み込むようにしていきました。これがレースだと連続周回でフロントタイヤが摩耗するのでこのセットでは戦えないですけど、一発タイム出しなら良い感じでした。
で、出たタイムはなんと1分4秒554!!この気温でまさか4秒半ばのタイムが出るとは思っていなかったのでビックリしました。しかもタイヤは数本は走らせたUSEDなので、新品一発のグリップではないことも考えると上出来でした。もうこのまま12月のイベントまで特に何もしなくてもいいんじゃないというくらい(笑)
たぶん、気温が下がったら普通に3秒台は入ります。でも、まだ改善したポイントはあるので、そこを12月までに煮詰めて行こうと思います。そして、目標を3秒台ではなく2秒台に変更してチャレンジすることにします!!
では、2秒台を目指そうと思うとやはりダンロップのアンダーを消したい。最終ももう少しアンダーを消したい。ただ、今のトラクションは確保したままにしたい。ヘアピンの旋回性能をもっと上げたい。この点の改善をアライメント、車高、エアロパーツで詰めて行こうと思います。
2本走って結構満足してしまったので3本目は走るつもりなかったのですが、アンダーを消すのにリアの車高を1ターン(数ミリ)上げてどんな挙動になるかテストしてみました。気温は一番高い時間帯で30度近くなのでタイムは望めませんが、フィーリングはチェックできるので走りました。タイヤの熱ダレもあるかもしれませんので一概には言えませんが、80Rと最終は少しトラクションが無くなってしまいました。若干リアの動きがナイーブな感じでアクセルONも遅れるイメージです。ただ、アンダー傾向なのは少し改善しました。タイムは1分5秒215でした。
この3本目の走行から次に向けて考えることは、リアの車高はもとに戻してフロント側でアンダー対策を施す。もしくはリアの車高はそのままにアライメントでトラクション不足対策を施す。このどちらの方向性が良いかのテストを次回やりたいと思います。私としては、リアの車高は一旦もとに戻してフロント側のエアロとアライメントでまずは調整をしてみようと思っています。その対策はまた後日ブログに書きます。
では、デモカーS2000 2号機の筑波アタック企画お楽しみに~♪
今回の様子はHMRチャンネルにて動画公開しておりますのでぜひご覧ください♪