更新日時:2024/06/02
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。スーパー耐久マシンのGR86に装着しているメタルクラッチ、今シーズンはセラメタさんのご協賛をいただいて装着しているのですが、先日の富士24時間レースを戦い終わったタイミングで一度取り外して状態の確認をしました。結論から言うと消耗や焼けなど含めて全く問題なくまだまだ使える状態でした。セラメタクラッチはメタルクラッチにも関わらず純正と同じようなフィーリングで使えるクラッチです。たぶん純正だよと言われて乗ったらもう分からないです。そのくらいのレベルで扱いやすいです。では、詳細を書いていきます。
まずはミッションを降ろしていきます。こちらのミッションは24時間レースを戦ってお疲れなので、この後オーバーホールします。ミッションの状態もまた別ブログで紹介したいと思います。
そして、ミッションが降りたらクラッチが見えてきました。
クラッチカバーとディスクを取り外します。
こちらのフライホイールは純正です。軽量のフライホイールを使うことも多いかと思いますが、適切な重さが必要だと思っており、トルクのことも考えてS耐マシンのフライホイールは純正を使っています。摩耗状態は問題なく純正は優秀ですね。
では、クラッチを見てみましょう。
ディスクの摩耗状態は特に問題なく、このまま全然使えます。
こちらは新品ディスクとの比較です。
厚みを新品と比較してみましたが、その差は2mmです。シェイクダウンからSGUO戦、富士24時間と戦ってきたクラッチディスクですが、消耗は2mmでディスクの状態も良好なのが見てわかります。
クラッチカバーの方も新品と比較してみました。
こちらも綺麗な当り面でまだまだこのまま使えます。シェイクダウンから使っているので、レーシングスピードで使用した距離は6000kmほどになります。ディスクもカバーもまだまだ使えますね。メタルクラッチの耐久性を持ちながらも純正同等の扱いやすさが売りのセラメタクラッチですが、それがレースで使って証明されたかと思います。
当店ではセラメタクラッチの取り扱いもしておりますので、クラッチ交換をご希望の方から部品だけ購入されたい方含めてお気軽にお問合わせください。
最後に新品のクラッチを取付けして作業を終えました。取り外したクラッチはセラメタさんへ発送し、分析して更に良い商品を開発するべくデータ取りされます。
以上、街乗りに向いているスポーツカーにおすすめのセラメタクラッチの紹介でした!