更新日時:2025/06/19
HMR(エイチエムアール)の広報担当の小川です。新卒メカ「たっちー」が製作したGR86 カップカーがついにGR86 /BRZカップに参戦しました。このブログは苦戦しながらもなんとかこなしていくたっちーのレース奮闘記を追って行きます。今回が初戦となるもてぎ戦(シリーズとしては第2戦)、たっちーが製作したGR86カップカーの初戦になります。いったいどんなレースになるのでしょうか!?
製作やシェイクダウンのブログは下記をご覧ください。
製作編はこちら→【GR86 Cupカー#1】GR86&BRZ Cup用ワンメイク車両を新卒メカニックが製作!
シェイクダウン編はこちら→【GR86 Cupカー#2】新卒メカニック製作のGR86カップカーが遂にシェイクダウン‼
5月上旬に行ったシェイクダウンではウェットの走行でした。そしてそれ以降テストをする時間はなくレースウィークに突入したため、レースウィークで初のドライ走行となりました。水曜日と金曜日がプラクティスで土曜日に予選、日曜日に決勝になります。本当は木曜日のスポーツ走行、金曜日、土日という流れが良かったのですが、木曜日のスポーツ走行は枠がいっぱいで走れませんでした。
さて、ワンメイクレースはみんなテント生活です。水曜日だけはピットを使いましたが、金曜日からはテントで作業となりました。5月ですが日が差すと暑いです。初のワンメイクレースで緊張気味のたっちー。
ドライバーはもちろんISHIKEN選手(^_-)-☆
アドバイザーとして石森選手も参加!
水曜日のプラクティスでは初のドライ走行ということで、まずはUSEDタイヤでバランス確認を行いました。この日は3本の走行があり、1本目の走行では石森選手にも乗ってもらってバランスのチェックを行いました。石森選手、ISHIKEN選手共にリアが少し硬く突っ張った感じとのフィードバックがあったため、2本目に向けてはプリロードの調整を行いました。また、シェイクダウンがウェットだったためにブレーキローターがうまく慣らしが出来ておらず、一旦予選、決勝用の新品のローターとパッドを作りに行きました。うまく焼き入れが出来てブレーキのフィーリングは良いとのこと。この焼き入れをしている間にたっちーは外したローターを研磨して次の走行で使えるように整えていました。そして水曜日ラストの走行ではそれまで使っていたUSEDタイヤよりも少し距離の少ないタイヤに交換して走行。タイムは2分22秒132でした。トップ勢は19秒台で走っているので、まだまだ車のバランスはイマイチという感じでしょうか。
忙しくて困惑中のたっちー(;^ω^)
金曜日は午前と午後に2本の走行があり、それぞれGR86BRZクラブマンクラスの専有走行となります。参加台数が多いため、A組とB組に分かれての走行になり、我らが#216はA組枠。ちなみに、予選もこの枠になります。1本目の走行は水曜日のラストで使ったUSEDタイヤで走行しました。水曜日からはリヤの減衰を少し締めて走行。気温が水曜日と比べてそこまで高くなかったのもあり、タイムは2分19秒台に!車のバランスも良かったので1本目の途中で初のニュータイヤを装着しました。タイムは2分18秒510にタイムアップ。ただ、上位勢は16秒台もちらほらという状況。
初のニュータイヤを投入してのフィーリングは、3コーナーまで内圧が足りてない感じで、荷重がかかって曲がる際にアンダーの後にオーバーになるような状態。高速コーナーで高荷重が乗った時にもオーバーが出ているなど、まだニュータイヤでのバランスはイマイチという感じでした。
午前の走行を受けて、午後の2本目ではセットを変更して、冷間内圧を少し上げて走行しました。また、水曜日に焼き入れした新品のブレーキローターとパッドも投入しました。
タイムは2分18秒175とギリギリ17秒台には届きませんでした。オーバーは無くなったがまだアンダーステアが残っているというフィードバック。この日は明日の予選に向けてこのアンダーステアを消すための微調整を行ってサーキットを後にしました。
予選日がやってきました。天気は曇り。気温、路温共に一番タイムが出そうな感じです。目指すは16秒台!?
A組の予選から走行開始です。クラブマンクラスで使われているダンロップのZ3タイヤは、タイムが出るのは1周だけです。この1周をいかにまとめるかがとても重要。
20分の予選が始まりました。#216はすぐにコースインはせずに待機。最初の計測が終わって戻ってくるマシンがいるのを確認してコースがクリアの状態でコースインしました。
うまく他のマシンに引っかかることもなくクリアに1周を走り切ることができ、外から見ている感じでは良い勢いで攻めています。
ただ、予選タイムは2分17秒742。目標の16秒台には届かずでした。Aグループでの順位は8番手。トップは17秒フラットでしたので、コンマ7秒足りない感じでした。Bグループ予選のトップは16秒台に入ったため、決勝のグリッドはBグループが先頭で、そこからABの入れ子になり、グリッドは16番になりました。たっちーも悔しそうな表情。
ISHIKEN選手「この予選でのタイムがレースウィークでのベストタイムになったのでそこは良かった。前日のセット変更も思い通りいったが、そこにドライビングを合わせることができなかった。前日の専有走行でこのセットが出せてたらもう少し上に行けたかもしれないですが、予選でやれることはやれたので決勝で追い上げ頑張ります!」とのこと。
土曜日の予選が終わるとこのレースでは車両保管となり、そこから日曜日の朝まで何もできなくなります。メカ達も特にやることがなく決勝の朝を迎えました。そして、天気は雨・・・。決勝がスタートするまでにはやみそうな天気予報ではあるのですが、とても微妙な雲行きという感じでした。
決勝がスタートする1時間前に路面を見て少しウェットよりのセットに変更。後は内圧をどのあたりに合わせるかはコースインして路面状況を見てグリッドで調整することになりました。ただ、これが後々裏目にでることに・・・。
コースインしてコースを1周回ってくると、ドライバーからは路面はもうほぼドライとのこと。。。とりあえずグリッドで内圧調整を行いスタートに備えました。たっちーは緊張でお腹が痛くなっていたとのこと。
レーススタート!
スタートはうまく決まって1コーナーに飛び込んでいきます!アウト側から1、2台オーバーテイクしました!(*^^*)
そのままアウト側から立ち上がって3コーナーまでに更にオーバーテイクをとアクセルを踏み込んだら、その先に道はなくダートへ…( ;∀;)ここでかなり順位を落としてしまい22番手に。
大きく順位を落としながらもISHIKEN選手は諦めず、2周目の3コーナーで追い上げのチャンスが!前の車両が大きく膨らんだところをイン側から仕掛けていきます!
5コーナーまでに更にもう1台オーバーテイクして20番手に。しかしまだ相手も抜き返しに来るので後ろを抑えつつ前との距離を詰めていきます!
その後は前の集団に追いつくも更なる順位アップはならずでした。
そして10周のレースはチェッカー!
結果は45台中20位に。
ISHIKEN選手「スタートは結構うまくいって、アウト側からこのまま3コーナーまでごぼう抜きじゃ~!って行ったらその先には道はなかった。!(笑)順位を落とした後はウェットセットに変更してしまったのが悪さして全くペースが上がらなかった」とのことでした。
初戦を終えたたっちーは、「スタートして順位見てたらタタタタって順位が下がってどうした!?ってびっくりしちゃったよ。無事でよかった(笑)。今回はワンメイクレースの勉強ということでレースウィークでの動きだったりセットのやり方だったりを学べたので、次戦のSUGO戦ではもう少し余裕をもって動いてタイムを狙っていきたい」とのことでした。
今回はここまで!次戦は第3戦スポーツランドSUGOです!お楽しみに‼
もてぎ戦の動画は下のリンクから!