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更新日時:2024/10/30

【2024年スーパー耐久チャレンジ】Rd6 岡山国際サーキット!今シーズン最短の3時間レース!


HMR(エイチエムアール)のイシケンです。10月26日、27日に岡山国際サーキットにてスーパー耐久第6戦となる3時間耐久レースが開催されました。前戦は9月頭のもてぎで、そこから約1カ月半ほどの期間が空きました。その間に他のクラスは鈴鹿で第5戦を戦っていましたが、ST4クラスはお休みラウンドになるため少し期間が空いてのレースとなりました。
岡山のレースに向けては主にトラクション方向の改善をメインに考えて、新たな仕様のLSDとリアメンバーブッシュを投入して臨みました。新たな仕様のLSDは事前に富士スピードウェイでテストを実施してその効果は確認済みだったので、路面が悪い岡山には良い効果を発揮してくれるであろうという感じでした。

10月24日木曜日のフリープラクティス

いつも通り木曜日の午後からフリープラクティスがスタートしました。この日は佐々木選手がSUBARUのテストで参加できないため、AドライバーのKENBOW選手とCドライバーの妹尾選手にてセットアップの確認を行って行きました。一応私もDドライバーで登録をしておいたので、最初の走り出しだけマシンチェックの意味も含めて私がドライブしてコースインしました。
スーパー耐久 GR86 HMR
ラップすること4~5周ほど。私のラップタイムは1分48秒台。無線で「他は44秒台~45台です」との無線が入り、やる気を無くしたのでホームの妹尾選手にバトンタッチ(笑)
岡国は経験値が少なすぎて去年のレースからと~っても苦手なコースなのですが、やはりそこは今年も一緒だなと感じて、マシンのセットが適切かどうかの判断ができるドライビングではなかったのでさっさと交代しました。スーパー耐久 GR86 HMR

妹尾選手はすぐに46秒台前半をマークし、45秒9がベストタイムとなりました。タイヤはもてぎの決勝で使ったお古なので結構状態は悪いタイヤながらも、バランスはとてもいいとのことでした。1時間セッションの最後にKENBOW選手に交代して数ラップしてもらい1分47秒台で終わりました。

マシンが少し硬い感じもあったため、プラクティス2ではスタビをソフトへ振ってタイヤはキープでスタート。ソフトだとロールオーバーが少し強い感じがするとのことで、フロントのロール剛性を上げる公認パーツを追加して走ると納まりがいいということで、この仕様でNEWタイヤを履いてアタックしてもらいました。
タイムは1分44秒3。安心して攻めれてとてもいい感じとのこと。欲を言うと腰砕けになるところをもう少しカバーしたいかなという感じでした。その後はKENBOW選手にサーキットに慣れてもらうためにロングで走ってもらいました。慣れて来た最後のラップでは1分46秒6までタイムを上げて終わりました。

このプラクティスではクラストップタイムをマークしたまま終わり、S耐に参戦して初めてクラストップでセッションを終えることが出来ました。他チームのメニューがバラバラなのでもちろんこのタイムがそのまま予選順位という訳ではないですが、一度もトップで終えたことがない中でのこの結果にはチーム全員とてもいい気分でした。やってきたことは間違っていなかったなと。

10月25日金曜日のフリープラクティス

金曜日のフリープラクティスでは、NEWであとコンマ5秒タイムアップしたいと思い、良いセットの中でも取りこぼしている点の改善をするべくセット変更をして行きました。NEWタイヤだとロールが大きく少しオーバー気味ということだったので、フロントのスタビをハード方向に振って妹尾選手でスタートしました。納まりは良くなっているとのことで、この日から合流した佐々木選手にバトンタッチ。タイムは1分45秒1。フロントが残ってしまって侵入でオーバーが出るとのことで、フロントのロール剛性を落とす方向でセットし、その後ダンパーの減衰力を前後とも色々と調整して試してみましたが、あまり思うようなフィーリングにはならずに終わりました。タイムとしてはクラス3番手だったのでそこまで悪くはないのかなという感じではありました。スーパー耐久 GR86 HMR

午後のセッションでは侵入のオーバー対策として車高を調整して臨みました。タイヤは午前のセッションで昨日入れたNEWタイヤのライフは終わったので、もてぎ決勝で使った中古タイヤでスタートしました。タイムは1分45秒1とそこそこ走っているタイヤにも関わらず悪くないタイムだったので、そのままNEWタイヤに履き替えて佐々木選手でアタックしてもらいました。タイムは1分45秒1。NEWタイヤに履き替えても全くタイムアップしませんでした。昨日の感じだとNEW履いたら1.5秒はタイムアップしていたので、43秒5~6くらいは出る予定でした。ドライバーからはNEWタイヤでも中古タイヤでもフィーリングが変わらないとのこと。その後ダンパーの減衰を色々と調整して佐々木選手からは乗り易くなったとのコメントがあったものの、その後KENBOW選手、妹尾選手と乗ってもらうとバランスが悪くて乗り辛いとのことで、昨日までの良かったフィーリングが全く無くなってしまっていました。金曜日にこの状態で終わってしまうと予選に向けてできることは木曜日のセットに戻すことのみ。この日はセットを戻して終わりました。

10月26日土曜日の予選

この日は午前中に30分のフリープラクティスが用意されていて、ここでは木曜日の状態にセットが戻っているかどうかのチェック走行という感じでした。木曜日のセット状態を知っている妹尾選手に乗ってもらってチェック走行。セットは戻っているとのことで、佐々木選手、KENBOW選手にも予選用にガソリンを軽くした状態で身体を慣らしてもらいました。スーパー耐久 GR86 HMR スーパー耐久 GR86 HMR

午後からスタートした予選は、KENBOW選手が1分45秒401でクラス7位、Bドライバー予選では佐々木選手が1分43秒870でクラス5位。合算タイムではクラス最後尾の7位からスタートとなりました。予選のタイムを見ると、木曜日に見えていたタイム通りの結果という感じで、妹尾選手が出していた44秒3から0.5秒速いタイムを佐々木選手がマークしましたが、これはドライバーのスキルの差で、木曜日に佐々木選手が乗っていたらこの予選と同タイムだったことでしょう。ここから0.5秒上げたく、予選では43秒3を目指していましたが木曜日のセットのままなので仕方ありません。43秒3が出ていたらBドラ予選では2番手。2が出ていたらトップでした。
持ち込みから予選までにタイムを上げられなかったのは、ドライバー・エンジニアのセットアップスキル不足です。持ち込みが良かっただけに本当に悔しい予選結果でした。

10月27日日曜日の決勝

岡山のレースはグループ分けされての2レース制でした。ST4クラスはグループ2で午前中のレース。朝8時30分スタート11時30分チェッカーというとても朝の早いレースでした。昨日の予選では思うような結果になりませんでしたが、予選中にそれまでにやってきた方向とは逆のセットを試してみようということで、佐々木選手の予選中にセット変更をしていました。スーパー耐久 GR86 HMRこれが良い方向とのことだったので、決勝での巻き返しをチームとしては期待していました。

グリッドではいつも通りにS耐TVのスタート進行が始まり、我々のHMR youtubeチャンネル用の動画撮影も行いました。スーパー耐久 GR86 HMRそして8時半になり3時間の決勝レースがスタート。スタートドライバーは地元の妹尾選手!スーパー耐久 GR86 HMR走り慣れた岡国で暴れまわってもらうつもりでスタートドライバーに抜擢しましたが、まさかの超絶体調不良という状況に・・・。熱と腹痛で薬を飲んでグリッドに向かう状況で、スティントを最後まで走り切れるのかも心配なほどでした。

そんな状況の中スタート。クラス最後尾から果敢に攻めていく妹尾選手ですが、#60のG’MOTION GR86と#18 Wedssport GR86が#884シェイドレーシングGR86を抜いて前に出ていく中、うちのマシンは#884を抜くことが出来ずにずっと後ろについてしまうことになりました。スーパー耐久 GR86 HMR明らかにペースが遅くてラップで1秒はロスしている状況でしたが、エンジンどノーマルのうちのマシンではストレートエンドで抜くことが出来ずとてももどかしい状況が1時間ほど続きました。

1時間経過したくらいにコース上の落下物改修でFCYが導入され、この解除のタイミングを使ってうまくパスすることが出来ましたが、その頃にはもうタイヤを使い切っていてペースは上がらず、#884はAドライバーの乗車規定時間の1時間でピットイン。スーパー耐久 GR86 HMR前方の車両達も続々とピットインしていき、一時はクラス2番手まで上昇。こちらはSC待ちという戦略しかもう取れないため、妹尾選手で可能な限りまで引っ張り、FCYが導入されそうなタイミングを見計らってピットインさせました。スーパー耐久 GR86 HMRこれで少し得はしましたが、それまでのギャップがあまりにも大きく、AドライバーのKENBOW選手がピットアウトした時には、#884は20秒ほど前方に行ってしまっていました。スーパー耐久 GR86 HMR

その後はAドライバー規定の1時間を無事走行終えてピットイン。スプラッシュと左側のタイヤ2本交換とドライバー交代だけして佐々木選手がコースインしました。スーパー耐久 GR86 HMRペース良く走り出しましたが、すぐにクラス2番手3番手の車両が前に入った関係でそれ以上のペースを上げることができずに11時30分にクラス最下位でチェッカーとなりました。この後半の佐々木選手がドライブしている際に、上位車両の真後ろでずっと走行していてペースはこちらの方が速いことが確認できたことがこの日の収穫でした。
決勝のマシンセットは決して悪くはなく、1スティント時に#884を抜けなかったのが全ての敗因だったと思います。スーパー耐久 GR86 HMR

私としては#884に詰まって抜けなくなった時点ですぐにピットインさせて後半のスプラッシュを早めに持って来て、佐々木選手をロングで走ってもらう戦略に切り替えるべきでしたが、地元の妹尾選手で応援に多くの方が駆けつけている中でスタートして20分で交代という訳にも行かないなとロングスティントを頑張ってもらいましたが、レースの状況や妹尾選手の体調を考えるとそうするべきだったかなとも思っています。この点もまた悩ましいところでした。

最終戦の富士に向けて

次戦はいよいよ最終戦の富士です。この富士には自社製作のエンジンを導入するつもりで準備してきましたが、お店の業務が忙しすぎて全く手がづかずでした。そのためあまりアップデートパーツは投入出来ませんが、ホームコースでもある富士なのでなんとかこれまでで一番良い結果で終わりたいと思っています。最終戦も引き続き応援をよろしくお願いします。スーパー耐久 GR86 HMR

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