更新日時:2022/12/03
HMR（エイチエムアール）の柏崎です。今回は専用レカロシート 純正ビルシュタイン装着ロードスター(NCEC)2.0 RS RHTの納車前点検整備を行いました。作業担当はメカニックの堀口です。
まずはエンジンルームから見ていきます。きれいな状態です。
パワステホースから確認します。問題ありませんでした。ゴム製品は経年劣化により硬くなったり、ひび割れたりしてオイル漏れを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。
つづいてインテークホースを点検します。問題ありませんでした。インテークホースが割れてしまうとエアクリーナーを通さない空気を吸い込んでしまいます。エンジン内に異物が入るとエンジン不調の原因となります。定期的な点検を行いたい箇所です。
クーラントホースを確認します。ヒビや割れ、漏れもなく問題ありませんでした。クーラントホースが劣化するとクーラント液が漏れ出す可能性があります。最悪はエンジンを冷却できずにオーバーヒートに繋がります。
次はバッテリーテスターでバッテリーの健全性を確認します。結果良好で劣化具合も問題ありませんでした。バッテリーは新品でも3～5年を目安に交換をおススメいたします。
エアクリーナーを確認します。目立つ汚れや破れなどはなく問題ありませんでした。エアクリーナーが汚れているとエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的な点検を行いたい箇所です。
つづいてスパークプラグ点検します。電極や焼け色に問題ありませんでした。電極が摩耗したり汚れているとエンジン不調の原因となりますので定期的な点検をおススメいたします。
次は車両をリフトアップします。タイヤを上下左右に動かしてボールジョイントおよびハブベアリングの状態を見ていきます。動きに問題ありませんでした。走行中に異音やガタつきが感じられた時はお早めに当店へご相談ください。
タイヤを取り外します。ブレーキの状態を見ていきます。ローターにヒートクラックや段付きはなく問題ありません。
つづいてフロントキャリパーを外してピストンの状態を見ていきます。大きな錆や引きずりはなく問題ありませんでした。ブレーキが固着するとブレーキが効いたままの状態となりブレーキやクラッチを痛めてしまいます。
リアキャリパーも問題ありませんでした。
取り外したブレーキパッドの状態を確認します。変摩耗や割れなく問題ありませんでした。残量はおおよそフロント7mm・リア6mmでした。新品のブレーキパッドは約10mmあり、残りが2～3mmになったら交換をおススメいたします。
こちらはリアのブレーキパッドです。
つづいてブーツ＆ブッシュの状態を確認します。ブーツ＆ブッシュ切れや破れなく問題ありませんでした。ブーツが切れていると中に封入されているグリスが漏れてボールジョイントがスムーズに動かなくなります。ブッシュが劣化すると、サスペンションが正常な動作をしなくなり乗り心地が悪化します。定期的な点検を行いたいです。
足廻りは純正ビルシュタインダンパーを装着しています。ダンパーにオイル漏れなどは見受けられませんでした。
外したタイヤの溝残量を確認します。溝はおおよそフロント5.5mm・リア5.5mmでした。溝の深さが1.6mm以下になると車検に通過しなくなります。
タイヤの空気圧を見ていきます。空気は自然に抜けていくので空気圧は月に一度程度は確認することをおススメいたします。空気圧が適正値でないとタイヤの偏摩耗を起こしたり燃費が低下します。
つづいて下廻りを確認します。大きなサビもなく目立つスリキズや突き上げた跡も無くキレイな状態でした。
HMRでは納車前整備でエンジンオイル・オイルフィルター・ブレーキフルード・ミッションオイル(ミッション車のみ)・デフオイル・ラジエタークーラント液(スーパーLLCは量調整)を新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・洗浄・冷却・防錆の役割があります。劣化したエンジンオイルは性能を発揮できずエンジンを痛める原因になります。また走行しなくてもオイルは酸化し劣化していきます。走行5,000kmまたは半年での交換をおススメします。それではエンジンオイルを抜いていきます。
ミッションオイルを抜いていきます。厳しい状態にさらされるトランスミッションギアを保護するオイルです。保護性能が劣化したオイルを使用するとギアを痛めてしまいます。ミッションオイルはエンジンオイル交換2回に1回のサイクルで交換することをおススメいたします。
デフオイルを抜いていきます。ミッションオイル同様にギアを保護するオイルです。エンジンオイル交換2回に1回のサイクルで交換することをおススメいたします。
新しいデフオイルWAKO’S MG90 75w‐90を入れていきます。
新しいミッションオイルWAKO’S MT-75を入れていきます。
新しいオイルフィルターを取り付けて、エンジンオイルWAKO’S PROSTAGE-S 0ｗ-30を入れていきます。
新しいブレーキフルードに入れ替えします。ブレーキフルードはDOT4となります。
サンフレアの有効期限が切れていたので交換します。サンフレアは有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。
写真を撮り忘れたのですが拭き取りの悪かったワイパーラバー・キーレスバッテリーを交換いたしました。以上で作業完了です。I様、この度はロードスター(NCEC)ご契約ありがとうございました。人馬一体で走る楽しさを追求したロードスターのドライブを楽しんでください。
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