更新日時:2023/06/15
HMR(エイチエムアール)の柏崎です。今回はオーリンズ車高調 社外マフラー LSD装着ロードスター(NCEC)の納車前点検整備を行いました。作業担当はメカニックの堀口です。
まずはエンジンルームから見ていきます。
バッテリーテスターで劣化具合を健全性で確認します。テスト結果は良好でした。充電が不足しているので充電しておきます。エンジンルーム内のホース類を見てみます。インテークホースに亀裂があるとエアクリーナーを通さない空気を吸い込んでしまい、空燃比が狂ってエンジン不調となります。また、異物を吸い込むとエンジンを壊してしまいます。定期的な点検をしましょう。エアコンパイプにも、曲がりや傷はなく問題ありませんでした。つづいてエアクリーナーを見てみます。エアクリーナーが汚れているとエンジン本来の性能を発揮できなくなります。破損していると異物を吸い込んでエンジンが不調を起こしたり、最悪壊れてしまいます。こちらもよく確認しましょう。ブレーキマスターシリンダー廻りを見ていきます。フルードが漏れて液量が不足するとブレーキが効かなくなります。ブレーキフルードの液量は必ずチェックしましょう。漏れや破損なく問題ありませんでした。補機ベルト廻りとテンショナーを見ていきます。ベルトの張り具合や劣化、プーリーから異音がないかを確認しましたが問題ありません。ベルトが切れると発電やクーラントの循環ができなくなり走行不能になります。定期的に点検しましょう。スパークプラグを見ていきます。電極が摩耗したり汚れているとエンジン不調の原因となります。エンジンの調子が悪い時にまず疑う場所の一つです。点検の結果、問題ありませんでした。つづいて、リフトアップしてタイヤを上下左右に動かしてボールジョイント、ハブベアリングの状態を見ていきます。走行中に異音やがたつきがあったら早めにご相談ください。点検の結果異常ありませんでした。タイヤを外してブーツ・ブッシュの状態を見ていきます。ブーツが切れていると、中に封入されているグリスが漏れてボールジョイントがスムーズに動かなくなります。ブッシュが劣化すると、サスペンションが正常な動作をしなくなり不安定な乗り心地、挙動となります。リアロアアームのブーツにヒビが入っていました。後で交換します。写真は撮り忘れてありません。つづいて、ブレーキ廻りを見るため、ブレーキパッドを取り外し、キャリパー、ピストン・シールの状態を確認していきます。シールに切れはなく、問題ありませんでした。ブレーキパッドを見ていきます。新品パッドの厚みは10mmあり、2~3mm程度になると要交換となります。フロント6mm、リア5.5mmでした。まだ問題なく走れます。外したタイヤの溝の深さを見ていきます。溝の深さが1.6mmを下回ると要交換となります。フロント7mm、リア5mmでした。まだまだ問題なく使えますが、スタッドレスタイヤなのでドライグリップ、ウェットグリップは過信できません。夏タイヤをご用意いただくと良いでしょう。タイヤの空気圧を見ていきます。不足しているタイヤに空気を充填します。空気は徐々に抜けていきます。空気圧が不足したまま走行すると、タイヤがホイールから外れたり、バーストする危険があります。ガソリンスタンドなどで簡単に入れられますので、月に一度程度は確認しましょう。さらにリフトアップしていき、下廻りを見ていきます。問題となる腐食や破損部分はありません。点検は終了です。
HMRでは納車前整備でエンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード、ミッションオイル、デフオイル、ラジエタークーラント液を新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑、洗浄、冷却、防錆の役割があります。劣化したエンジンオイルは性能を発揮できずエンジンを痛める原因になります。走行5,000kmのサイクル、また大気に触れることでもエンジンオイルは劣化しますので、半年期間での交換をおススメします。エンジンオイルを抜いていきます。汚れたオイルが出てきました。洗浄効果が出ている証拠ですね。ミッションオイルを抜いていきます。厳しい状態にさらされるトランスミッションギアを保護するオイルです。保護性能が劣化したオイルを使用すると、ギアを痛めてしまいます。エンジンオイル交換2回に一度はミッションオイルも交換すると良いでしょう。デフオイルを抜いていきます。ミッションオイル同様、デフギアを保護するオイルです。エンジンオイル交換2回に一度は交換をおススメします。新しいデフオイルCUSCO LSD 80W-90を入れていきます。社外のLSDが装着されていましたので専用オイルを選びます。新しいミッションオイルMT-75を入れていきます。新しいオイルフィルターを取り付けて、エンジンオイルWAKO’S PROSTAGE-S 0w-30を入れていきます。新しいブレーキフルードに入れ替えします。ブレーキフルードはDOT4を入れます。次は部品を交換していきます。写真を撮り忘れてしまいました。リモコンキーのバッテリーを新しいものに交換しました。気が付かないうちに電池が切れて使えない、、、とならないように気を付けたいですね。開閉しないカーナビモニターを動作するものに交換、ワイパーラバーを新しいものに交換、トランク内のカバークリップが欠品していましたので新しいものを取付、シフトパターンが欠損していましたので新しいステッカーを貼付しました。以上で油脂類・部品交換は終了。これで作業完了です。S様、この度はロードスター(NCEC)ご契約ありがとうございました。人馬一体で走る楽しさを追求したロードスターのドライブを楽しんでください。