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MINI(ミニ)クーパーJCW(R56)は、よりヤンチャになって、より誰もが楽しめる1台に進化した

HOT HATCH HMR(ホットハッチエイチエムアール)の栗原です。2007年から発売開始された2代目ニュー・ミニ。この2代目になってからここで紹介するハッチバックだけではなく、オープンスタイルの「コンバーチブル」、ワゴンスタイルの「クラブマン」、クロスカントリースタイルの「クロスオーバー」と一気にラインナップが拡充しました。そういった”ミニ・ファミリー”の中でも最もヤンチャなモデルも2代目になってよりヤンチャさに磨きがかかっています。それが、かつてF1やラリーの世界で席巻した「クーパー」を創った、ジョン・クーパーの名前を与えられた「JCW(ジョン・クーパー・ワークス)」というハードコアなグレードになります。今回は、2代目ミニクーパーJCWの魅力をお伝えしていきます。

サブ・ブランドとなってカタログモデルとなった!

まず簡単に初代JCW(ジョン・クーパー・ワークス)のおさらいしていきます。2003年にクーパー/クーパーSのエンジン各部をアップグレードしパワーアップする、純正チューニングキットとして販売開始されました。BMW MINI JCW(R53)カタログその後、足回りからアクセサリー類までラインナップを拡充し、2006年には、ミニのワンメイクレース「MINIチャレンジ」で得たノウハウも活用し、最高出力218psのハイパワーユニット、リアシート・レス、18インチホイールなどの特別装備を盛り込んだ、ハードコア・コンプリートカーである「MINIクーパーS withジョン・クーパー・ワークスGPキット」を世界限定2000台、日本国内では160台限定で販売されました。2007年に2代目ミニが登場してから約1年半後の2008年9月に2代目にジョン・クーパー・ワークスが追加されることとなりました。そしてこの2代目から、MINI John Cooper Worksの製品は、MINIブランドのサブ・ブランドという位置づけで、全国のMINI正規ディーラーで販売されることになったのでいつでも買えるホットハッチとなりました。

コンプリートモデルだけではなく、チューニングキットも同時発売

2代目ミニ全モデル共通の最大のトピックは、BMWとPSA(プジョー・シトロエン・グループ)との共同開発で誕生した新設計の直列4気筒 1.6Lエンジン”プリンスエンジン”です。それはJCWも同様です。JCWに搭載されているエンジンは、上級グレードのクーパーSの直噴ツインスクロールターボエンジンをベースに過給圧を0.8barから1.3barに引き上げ、圧縮比も10.5から10.0と若干下げ、インタークーラーの大型化、排気系の耐熱対策を主に行ったことで最高出力が211ps(155kW)/6000rpm、最大トルクが260Nm/1850〜5600rpmと、クーパーSから36psアップ、20Nmアップを実現しています。またアクセル全開時のみ動作するオーバーブースト制御も採用されており、280Nm/2000rpmとなっています。このユニットに組み合わされるミッションもゲトラグ製6速MTを改良したもの採用しています。その他、専用エキゾーストシステム、専用デザインの17インチアロイ・ホイール、JCWロゴ入りの大型ブレーキシステム、リアスポイラー、エクステリアの各部に「John Cooper Works」のオーナメントが取り付けられています。 同年の11月にはクーパーSのAT/MT両モデルに装着できる「ジョン・クーパー・ワークスチューニングキット」も発売され、こちらは吸排気系のパーツを交換することで約10%のパワーアップを実現しました。

翌年の2月にはJCWの多くのオーナーが装着している人気のアクセサリー「John Cooper Worksエアロ・ダイナミック・パッケージ」が標準装備された小変更がありました。

バルブトロニック採用とオートマチック・トランスミッションモデルが追加され、より多くのミニ・ファンにJCWを楽しんでもらえる様に

2012年10月には、JCWにも後期モデルとなるビックマイナーチェンジが行われました。大きな変更点としてエンジンが全ラインナップでクーパーのみに採用されていた可変バルブ機構「バルブトロニック」と「高精度ダイレクト・イグニッション(直噴)」技術を採用し、性能そのままに環境性能を向上させています。更に6速ATを新たに追加したことで、市街地での移動からワインディングまであらゆる場所でJCWのホットな走りを楽しめるようになっています。近年では、2ペダルミッションの性能向上もあってクラッチレスモデルが標準となりつつありますのでこの追加はとても歓迎されたと思います。

最速のMINI「MINI John Cooper Works GP」

2012年の12月には、JCWをよりパワーアップかつエアロや足回りにもさらなる改良を加えたハードコアモデルである「ミニ・ジョン・クーパー・ワークスGPを全世界で2000台、日本国内では200台限定販売されました。ボディカラーも専用色となるサンダー・グレーという落ち着いた色ながら静かな迫力を醸し出すカラーリングとなっています。ルーフにはシルバー、ミラー・キャップにはチリ・レッドを採用したり、スポーティーさを演出しています。演出だけではなく、リアには大型のカーボン・ウィング、リアバンパーには大型のディフューザーを装備し、スポーツ走行など高速走行時にダウンフォースを発生させることで車両の挙動を安定させています。また、GP専用の17インチ・ホイールに215/40のスポーツタイヤが装着されています。インテリアでは、軽量化(車両重量は1160kg)と車両剛性向上のため、リアシートは外され、代わりにタワーバーが装着されてスパルタンな印象を出していますが、各部に革が使われてプレミアム感も演出しています。 制御系にも手が加えられており、クルマが姿勢を崩した際に介入するスタビリティコントロールシステムによってエンジンパワーを絞らないようにプログラミングされているので熟練したドライバーであればよりアグレッシブな走りが可能となります。

開発にはニュルブルクリンク北コースでテストを重ね、ベストラップは8分23秒を記録、0-100km/h加速は、6.3秒、最高速は242km/hというヤンチャな1台となりました。

  • 専用装備一覧
    ・ボディ・カラー: サンダー・グレー・メタリック・​​ 3スポーク・スポーツ・レザー・ステアリング・ホイール(レッド・ステッチ入り)・ブラック・リフレクター
    ・バイキセノン・ヘッドライト
    ・ホワイト・ターン・シグナル・ライト
    ・プライバシー・ガラス
    ・フロア・マット
    ・オンボード・コンピューター
    ・ライト・パッケージ
    ・オートマチック・エア・コンディショナー
    ・フォグ・ライト
    ・スポーツ・ボタン
    ・MINIブースト・ラジオCD
    ・専用RECAROシート(レッド・ステッチ入、シートヒーター シート高さ調整付)
    ・ 17インチGP専用ホイール(7.5J x 17 215/40 R17)スポーツ・タイヤ
    ・ 専用サスペンション
    ・ストラット・ブレース
    ・スポーツ・ブレーキ・システム
    ・エアロダイナミック・パッケージ(フロント・エプロン、リア・エプロン、サイド・スカート)
    ・リアディフューザー
    ・ カーボン製ウイング付リアスポイラー
    ・DTC(GPモード含)

2代目になってより懐の深いクルマに

ジョン・クーパー・ワークスも2代目となって、熟成が進み、またここで紹介しているハッチバック以外にもラインナップが拡充したことで誰もが乗れるスポーツホットハッチとなりました。新車当時はミニとしてみるとやや高価と感じる人が多かったと思います。現在では200万円前後で販売されている車体が多いです。自動車大国であるイギリスとドイツがタッグを組んで生み出したより”ホットな”ホットハッチ、ジョン・クーパー・ワークスを今手に入れたいと思いましたらぜひ当店HOT HATCH HMR(ホットハッチエイチエムアール)までご相談ください。