HMR HONDA（エイチエムアールホンダ）のイシケンです。最近はFD2型のシビックタイプRが人気でよく売れますね。EK9は高くなってしまいましたし、NAエンジンのVTECで一番お手頃で長く乗れて楽しめると言えばFD2ですね。今回点検整備したFD2は後期モデルで、無限エアロにWORKのブロンズホイールを装着したとてもスタイリッシュな1台です。
作業はメカニックのイトウです。
シビックタイプR(FD2)納車前点検
エンジンルーム内から点検していきます。
こちらはブレーキフルード、クラッチフルードタンクです。ここからフルード漏れが発生することもあるのでチェックします。
続いてベルトやプーリー回りです。ベルトの劣化はなくプーリーからの異音もしていませんでした。劣化するとベルトにささくれがでてきたり最悪は切れてエンジン停止ということもあります。また、プーリーはガタが発生するとカタカタと異音がします。
こちらはエアクリーナーボックスからスロットルボディへとつながるインテークホースです。このホースに亀裂が入ることがあり、その亀裂がないかのチェックです。特に問題ありませんでした。
バッテリーの端子の緩みがないかどうかのチェックと合わせて、バッテリーの充電状況や劣化状況をテスターで測定します。問題ある場合は新品に交換しますが良好な状態でした。
エアクリーナーはかなり綺麗な状態でしたね。前オーナーが定期的に交換していたのでしょう。
続いてプラグのチェックです。適度な焼けで特に問題ありませんでした。プラグは定期的にリフレッシュすることでエンジンの始動性、アクセルレスポンスや、高回転でのパンチが良くなります。メーカー指定の距離まで交換しないよりは、車検毎くらいで交換しているといいでしょう。
続いてブレーキ回りのチェックです。パッドを取り外してキャリパーのシールチェックです。劣化するとフルードが滲んでくることもありますが、この車は特に問題ありませんでした。
パッドの残量もまだ残ってパッドの残量も問題ありませんでした。こちらはフロントパッドです。フロントパッドは半分くらい減ってきているかなという感じです。
リアはほぼ新品くらい残っています。
リアのキャリパーピストンも問題なしです。
続いてタイヤの残量チェックです。目視で測定するのではなくチェッカーを使って残数を確認します。タイヤの溝もたっぷりと残っていました。
下回りのチェックに入ります。
下回りでは各部ブッシュやブーツ類の劣化をチェックするのと、オイル漏れがないかどうかを確認します。
ブッシュ、ブーツ類は特にすぐ交換が必要な状態はなく良好でした。
スタビリンクのブーツは少し劣化気味かなという感じですが、まだヒビが大きくなっている感じはありません。
シビックタイプR(FD2)油脂類交換
一通りの点検が終わったので油脂類の交換に入ります。まずはエンジンオイルを抜きます。
続いてミッションオイルです。どちらのオイルもそこまでの劣化はなく状態良好です。
ミッションオイルはホンダ純正のMTF3を入れます。サーキット走行しないならギアオイルは純正が一番です。
エンジンオイルはワコーズのプロステージSという100%化学合成油のオイルを使用します。オイルフィルターも同時に交換しています。
最後にブレーキフルードを交換して油脂類の交換は終了です。
点検時に劣化の確認ができたワイパーゴム、エアコンフィルターの交換を行い、左側の電動格納ミラーが故障していたのでこちらも修理しました。以上で納車前の点検整備は終了です。T様、ご納車まで楽しみにお待ちください。
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