HMR HONDA（エイチエムアールホンダ）のムラシタです。今回はシビックタイプR(EK9)の納車前整備を行いました。こちらの車はD2の車高調とKOYOラジエターが装着され、ボンネットピンも装着した見た目にもレーシーな1台です。作業はメカニックのモリヤマが担当しました。 
シビックタイプR(EK9)納車前整備
まずはエンジンルームの点検からしていきます。スプールバルブの状態をチェックします。こちらは、VTEC用の油圧の切り替えを行うところで、年数と共にパッキンが劣化してオイル漏れが起きやすいのでしっかりと確認します！漏れもなく大丈夫ですね。
次にエアクリーナの点検です。こちらの車はHKSのスーパーパワーフローが装着されてました。このタイプのフィルターは破れ等が出ていないか確認しておきます。
ラジエターの点検です。アッパータンクに割れがないか、ホースから漏れがないかをチェックします。ラジエターから漏れが発生するとオーバーヒートの原因になるので、しっかりチェックします。
続いてブレーキマスター、クラッチマスターの漏れがないかの点検とバッテリーの点検です。端子が緩んでいないか、バッテリーがしっかり固定されているかをチェックします。
次に車両をリフトアップしてハブベアリング、ステアリングラックの点検をします。ハブベアリングに異常があると、異音や振動などの症状が出てしまうので、しっかりチェックします。さらに下回りの点検をします。各部のブーツ類やブッシュの点検をします。リヤのスタビリンクのブーツに切れが見られたので、後ほど部品を取り交換します。そして下回りの点検が終わったら、エンジオイルの交換をしていきます。オイルはだいぶ汚れが出てますね！交換時期だったようです。
続いてフィルターも交換します。
トランスミッションオイルと冷却水を交換をしていきます。オイルはおなじみのHONDA純正MTF-Ⅲを使用します。
次にブレーキの点検をします。ここではブレーキパッドの残量の他、ピストンブーツの劣化やキャリパーピストン、スライドピンの動きをチェックします。ブーツの破けもなく、スライドピンの動きも良好です。
ブレーキパッドも残量が残っているので問題なしです。
リアブレーキも点検します。こちらも残量もあり良好ですね。
下回りの作業が終わったら、車両を下げて新しい冷却水を入れます。
ブレーキフルードの交換&エア抜きをし、新しいエンジオイルを入れて基本の点検作業は終了です。
シビックタイプR(EK9)スタビリンク交換
下廻りの点検時にリヤのスタビリンクのブーツに切れが見られた部分を交換します。
外したものは、ブーツが切れてますね。このままの状態で放置してしまうと、ボールジョイントの部分が固着したり、抜けてしまい走行時の安定性が悪くなってしまったりするので放置したりせずに、交換しましょう！
後は、新しいスタビリンクを取り付けて作業終了です。
シビックタイプR(EK9)クラッチレリーズシリンダの交換
続いてクラッチレリーズからのフルード漏れの修理です。今回はクラッチのレリーズシリンダを本体ごと交換します。
外したシリンダ内にはがフルード漏れだけでなくサビも出てしまってます。新品に交換してリフレッシュします♪
以上で納車点検のすべての作業は終了です。S様ご成約ありがとうございました！
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