HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)の栗原です。今回は後期型ノーマルコンディション ケンウッドナビ バックカメラを装備したアコードユーロR(CL7)の納車前点検整備を行いました。作業はメカニックはワタナベです。
アコードユーロR(CL7)納車前点検
バッテリーの健全性を点検しましたが特に問題なく良好な状態でした。 健全性が低くなるとしっかり充電されなくなったり、本来の電力を発揮出来無くなり走行に支障をきたす場合があります。バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。インテークホースの点検を行いました。特に問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化で蛇腹部分に亀裂が入ると、そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 エアフィルターの点検を行います。汚れてきていますので半年を目安に交換したいですね。目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的にケースを開けて目視で確認してみましょう。 次に冷却系廻りを点検していきます。ホースに漏れはありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 続いてブレーキマスターシリンダを点検していきます。ブレーキマスターシリンダーからフルード漏れが見つかりましたので後ほどオーバーホールを行います。続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態でした。 ブレーキ廻りの点検をしていきます。まずブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。 キャリパーシールが劣化することでピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。それをそのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されてしまい、ブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。おおよそフロント5mm・リア4mmでした。 足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。 チェックをしたところ、左右のタイロッドエンドブーツおよびフロントナックルボールジョイントブーツが切れていましたので後ほど交換させていただきました。写真のようにブーツのヒビからグリスが押し出されてしまっています。
アコードユーロR(CL7)の油脂類交換
HMR HONDAでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッションオイル、クーラント液など(お車のコンディションによって交換項目が変わる場合もあります)を新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。エンジンオイルは使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。オイルフィルターも交換していきます。交換のタイミングはオイル交換2回ごとが目安です。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。 クーラント液を抜いていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。 ラジエタークーラント液も入れていきます。 スペアタイヤを含む各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 サンフレアは有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。 エアコンフィルターを交換していきます。エアコンフィルターは取り込んだ外気に含まれるチリやゴミを受け止めてくれます。交換せずに使用を続けていくとエアコンの性能が発揮できないだけでなく、車内の不快な匂いの原因に繋がってしまいます。 広げてみると埃やチリが結構溜まっていました。右が交換品になります。 リモコンキーの電池を交換していきます。
アコードユーロR(CL7)の部品交換作業
まず足廻りのタイロッドエンドブーツとフロントナックルボールジョイントブーツを交換していきます。ブーツが切れグリスが漏れてしまい形もひしゃげてしまっていますね。 年式的にこういったブッシュ・ブーツ類は経年劣化していることが多いですので購入時に全てリフレッシュしてしまうのもアリです。次にフルード漏れが発生していたブレーキマスターシリンダーをオーバーホールしていきます。ブレーキマスターシリンダーは経年劣化による漏れが発生しやすいので定期的な点検をおススメします。 最後に新しいブレーキフルードを入れてエア抜きを行いました。ブレーキフルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは車検毎をおススメしております。 以上で作業は終了となります。Y様、この度はアコードユーロRご契約いただきありがとうございました。自然吸気VTECをお楽しみください。
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