HMR HONDA（エイチエムアールホンダ）のサコウです。シルバーストーンメタリックのS2000(AP1)の納車前点検を行いました。純正オプションBBS鍛造16AWに新品ガラス幌・黒革シートを装備して、弊社にて社外ガラススクリーン幌に交換させていただきました。作業はメカニックのムラシタです。
S2000(AP1)車検点検整備
まずエンジンルームからオイルやフルード漏れなどがないか順番に点検していきます。
まずは水廻りから確認していきます。ラジエター本体やラジエターホースに亀裂やクーラントのにじみなど目立つ劣化はありませんでした。ラジエターやホースからクーラント液が漏れるとオーバーヒートの原因となります。定期的な点検をおススメいたします。
エアフロパイプを確認しましたが、大きな劣化や破れなどはありませんでした。破れてしまうと外部からのエアを吸ってしまいエンジン不調の原因となるので要注意です。
エアクリーナーを確認していきます。エアクリーナーに目立つ汚れはないですが、今後定期的な点検をおこない汚れが目立つ様になれば交換をおススメいたします。
補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタがないか見ていきます。点検しましたが問題ありません。ベルトが切れてしまうとエアコンが効かなくなったり、充電不足になり最悪エンジンが停止することもあります。定期的な点検をおススメいたします。
ブレーキマスターシリンダーを確認していきます。フルード自体の量や色に問題ありませんね。S2000に多いフルード漏れもなく良好です。
スプールバルブとヘッドカバーパッキンにオイル漏れがないか確認します。オイル漏れはないのですがにじみが少しあったので、今後定期的な点検を行いにじみが大きくなったら交換をおススメいたします。
バッテリーチェッカーにてバッテリー本体の健全性を確認しました。エンジンはスムーズにかかるのですが要交換の判断となりました。あとで新品に交換いたします。
点火プラグを確認しましたが端子の減りと焼け具合に問題ないです。定期的にチェックをして交換時期が来たら交換をおススメさせていただいております。
下廻りを順番に見ていきます。目立つ大きなサビや腐食は見受けられません。
足廻りの点検をおこないます。ブーツ類やブッシュ類の破れなど車検に通らないような箇所はありませんでしたが、スタビリンクブーツのヒビが大きいのであとで交換いたします。
ショックアブソーバーを点検しましたがオイル漏れなどは見受けられません。定期的な点検をおススメいたします。
S2000(AP1)車検点検整備
続いてエンジンオイルを抜いていきます。オイルの色は少し汚れていますね。エンジンオイルは3,000㎞または3ヶ月のサイクルで交換することをおススメします。AP1前期はエンジン内部の構造上少しエンジンオイルが減ります。次回オイル交換時にオイルレベルゲージを確認してどれぐらい減っているか見ておくといいですね。
ラジエタークーラント液も抜いていきます。
エンジンオイルとラジエター液を抜いている間にブレーキ廻りの点検をおこなっていきます。ブレーキローターの端にサビが出てきています。使用上は問題のないレベルですが次回ブレーキパッド交換時に同時交換をおススメいたします。
ブレーキキャリパーシールの状態とピストンの動きを確認しましたが問題ありませんでした。ブレーキパッドに変摩耗なども無くフロント6mm リア7mmとブレーキパッドの残量は十分にありました。
ミッションオイルを交換していきます。出てきたミッションオイルの色や粘度も問題ありませんでした。
ミッションオイルを注入していきます。リアデフオイルの交換写真を撮影し忘れたのですが、ミッションオイルおよびリアデフオイルともにホンダ純正のMTF-Ⅲを使用しています。
エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルにはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用します。
つづいてブレーキフルードを交換しながらエア抜きも同時におこないます。ブレーキフルードはスポーツ走行も対応可能なDOT4を使用しています。こちらも使用状況によりますが車検毎の交換をおススメいたします。
ハブベアリングにガタがないかタイヤを縦横方向に揺らして確認しましたが問題ありませんでした。ハブベアリングにガタが出てくると走行中に異音やひどくなるとボディに振動出る原因となります。定期的な点検をおススメいたします。
空気圧を4輪すべて適正圧に調整しています。空気圧の調整はガソリンスタンドで自分でも簡単にできるので、1ヶ月に1回はおこなうことをおススメいたします。
つづいてスペアタイヤも同じく空気圧を適正圧に調整しています。いざ使用するときに使えないことがないように定期的な点検をおススメいたします。
発炎筒の使用期限が切れていたので交換させていただきました。使用期限が切れていても車載されていれば車検は通るのですが、いざ使用した時に使えないと意味がありません。HMRでは使用期限の切れた発炎筒は交換させていただいております。
室内灯が点かないので室内灯を分解修理いたしました。スイッチの接点部分がサビてしまい接触不良をおこしていたたので、接点部分のサビを落として点灯することを確認してから組付けさせていただきました。
バッテリーチェッカーで要交換の判断がでていたのでバッテリーを新品に交換させていただきました。バッテリーは使用状況によりますが新しく交換してから3～5年を目安に交換することをおススメいたします。
スタビライザーリンクのブーツがフロント・リア左右ともにヒビが大きかったので、今回はスタビライザーリンクごと新品に交換させていただきました。
左が新品、右が外したフロントスタビライザーリンクとなります。ブーツが今にも切れそうですね。
左が新品、右が外したリアスタビライザーリンクとなります。こちらもかなり痛んできていますね。そのまま交換していきます
写真を撮りは忘れていますがブレーキランプの不灯修理とステアセンターの修正も行わさせていただきました。このほかに社外ガラススクリーン幌へ交換作業をいたしましたが、別途ブログにて紹介させていただきます。M様、この度はS2000のご契約ありがとうございました。後ろから押されるようなVTECの加速をぜひ楽しんでください。
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