HMR HONDA(エイチエムアール ホンダ)のイシケンです。筑波サーキットコース2000で、車検対応状態で1分3秒台に入れたいと製作中のデモカーS2000 2号機。今回はクラッチ交換です。もともとATSのカーボンクラッチが装着されていたのですが、フィーリングがどうにも合わなく交換することにしました。装着するのはJ’sracingのハイパーシングルクラッチキットです。エクセディ製のメタルクラッチですね。ATSのクラッチはプッシュ式のレリーズシリンダーなので、純正と同じプル式に戻します。J’sracingから強化レリーズシリンダーが発売されていて、これを装着するとメタルクラッチでも街乗りが扱いやすくなるので、今回はこれを装着します。そして、レリーズベアリングはSPOON製、ベアリングガイドはCSOのWPC加工済みの商品を装着します。クラッチ交換でエンジンマウントを外すので、純正のエンジンマウントに交換することにしました。今は強化マウントが装着されていて、室内に入ってくる振動が大きいのでそれが不快で嫌なんですよね。街乗り快適に乗れる仕様で作りたいので純正に戻すことにしました。では、作業を始めます。作業はメカニックのムラマツです。
S2000(AP2)エンジン周りから下回りの部品外し
内装のシフトノブ周りをバラし、エンジンルーム内のパーツをばらしたら下回りの作業に入ります。エンジンルーム内では、スターターモーターのボルトを緩めるためにエアクリーナーボックスやオルタネーターなども取り外します。そして、エキマニも外す必要があるので、エンジンルーム側でエキマニのボルトを緩めて下から取り外せるようにしておきます。これでようやく下周り作業に入る感じです。エキマニをこんな感じで下から抜きます。 触媒も外したらプロペラシャフトを外していきます。プロペラシャフトのボルトはなめやすいのでかなり注意しながら緩めないといけません。プロペラシャフトが外せました続いてレリーズシリンダーを外します。プッシュ式に変わっているので純正のS2000では見ない形状ですね。こんな感じでレリーズシリンダーが外れました。フロントのサブフレームを緩めてエンジンを少し下にずらします。この際にエンジンマウントは外します。いよいよミッションを下ろす準備ができてきました。ミッションをとめているボルトを緩めていきます。ミッションの後ろからはかなり長いエクステンションバーを使って緩めていきます。 ミッションとハウジングが分離しました。ゆっくりと降ろしていきます。 ハウジング内は汚れ少なく、まだクラッチ交換してから時間が経過していないのが見て取れます。
S2000(AP2)クラッチ交換
ここからはクラッチ交換に入ります。現在はATSクラッチが装着されています。取り外してみました。 カーボンクラッチです。そしてまだ全然クラッチは残っています。アタリがついてきたかなというレベルです。フライホイールも交換になるので外していきます。 フライホイールを外してクランクのリア側が見えてきました。 このクランクオイルシールリアは後ほど交換します。 こちらはJ’sracingのクラッチ(上)とATSクラッチ(左)、純正クラッチ(右)です。それぞれ重さを比較しましたが、ダントツにATSクラッチが軽く、その次にJ’aracingという順番です。やはりATSクラッチはカーボンなので軽いのもありますが、カバーやフライホイール含めてトータルで軽かったです。クラッチの比較はこのくらいにして、クラッチ装着前にクランクオイルシールリアを交換します。 このタイミングでこのオイルシールを交換しておかないと、後々ここからオイル漏れが発生した場合はまたクラッチを降ろさないといけないので手間です。取り外す専用工具を使っているので、外れたらこんな感じでグニュグニュになります。 新品を取り付けました。いよいよクラッチの取付です。メタルクラッチの新品です。アタリがつくまでは操作がシビアなんですよね~フライホイールセットの製品です。もともとATSのフライホイールが入っていたので、フィーリングはそんなに変わらないでしょう。カバーやベアリングなど装着していきます。 こちらのベアリングガイドも重要な交換部品です。今回はCSOさんのWPC加工済みガイドを装着しましたが、純正でもいいのでクラッチ交換の際は必須でベアリングガイドも交換しましょう。ペダルのフィーリングが悪い時はほぼここが原因です。フライホイールを取り付けていきます。 センター出しをしてクラッチを取り付けます。 こんな感じでクラッチ交換が完了しました。ミッションを装着したら見えなくなりますが、エクセディカラーの紫がとてもかっこいいです。 この後ミッションを戻して、J’sracingの強化レリーズシリンダーを装着して終了しました。これまでのATSクラッチと比較するととても扱いやすくなり、街乗りは快適になりました。アタリがつくまでは少し操作はシビアですが、それでもメタルクラッチということを考えるととても操作性がいいです。
今回の様子はyoutubeチャンネルで詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
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