HMR HONDA(エイチエムアールホンダ)のイシケンです。デモカーS2000で1年以上悩まされ続けている左に引っ張られる症状について、ついにその原因が特定できました。詳しい症状はこちらのブログをご確認ください。一般的に考えられることはほぼすべてやったのですがそれでも症状が改善することがありませんでした。ただ、先日たまたまスタッフを助手席に乗せることがあって、その時だけ左に引っ張られる症状が少し改善したのです。これで考えられる原因はコーナーウェイトのバランスが狂っていることによって、ステアリングが左に引っ張られるのではないかと。
調べるとハイレートのバネを入れるとコーナーウェイトズレによる直進安定性はシビアに出てくるようで、確かにこの症状が発生したのが昨年の夏に前後20kgのバネを装着した以降でした。これはかなり核心をついているのではと思い、早速コーナーウェイト測定をしてもらうことにしました。当社にはコーナーウェイト測定の機械がないので自社ではできず、ご近所のKSPエンジニアリングさんに依頼しました。長年の経験からのノウハウも豊富なショップなので、安心して相談できます。
S2000(AP1)コーナーウェイト測定
KSPさんに現在出ている症状とこれまでやってきた対策を伝え、測定に入ってもらいました。ドライバーが乗り込んで測定しないと意味がないので、私が乗り込んで測定しました。測定結果はこんな感じでした。コーナーウェイトは対角線上に車重バランス現れるので、右フロントと左リアが重い状態でした。ドライバーが乗り込んでの測定では、フロント左右差125kg(右前重い)、リア左右差90㎏(左リア重い)にもなっていました。これが正直か異常なのか純正ノーマルを測定したことがないのでどうかはわかりませんが、左右差が大きいことは確かです。これを改善して左に引っ張られる症状がおさまるかはKSPの方もわからないとのことでしたが、調整してもらうことにしました。この時点での車高測定では、前後とも左右差4mmでした。4mmもズレているはずではなかったので、ここも調整していきましょうとなりました。
コーナーウェイトがある程度均等になるように車高を調整して合わせて行くのですが、コーナーウェイトを重視して合わせると今度は車高がバラバラになる可能性もあり、その点はKSPのメカニックの方が長年の経験からいいバランスで合わせてくれました。調整後はこんな感じです。これはドライバーが乗っていない状態での比較です。左右差がかなり埋まってきていますが、これにドライバーが乗るとプラス25kgくらいが右前に乗り、リア右に比重大きく、左リアもそれなりに増えるという感じです。フロントの左右はドライバー込みで左右差44kg(右前重い)ほど、リアは左右差11kg(左リア重い)という感じになりました。もとの数値からはかなり改善した上に、車高のズレは2mmほどにおさめてもらえました。
これで試乗したら左に引っ張られる症状は完璧に消えました。S2000の気持ちいいハンドリングが戻ってきました。1年半悩まされてきましたがようやく解決することができました。前後20kgのバネレートだとたった数ミリの車高の違いによるウェイトバランスの影響がこんなにもハンドリングにでるのだなと実感しました。数ミリ単位でしっかりと調整しないといけないですね。コーナーウェイトの重要性がわかったので、当社でも測定できるように早速コーナーウェイト測定器を手配しました。いろいろなデモカーで調整してどのようなバランスになるかなどノウハウをためてからお客様にも提供できるようにしたいと思います。
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