HMR HONDA（エイチエムアールホンダ）のメカニック かつ、アコード大好きムラマツです。今回は販売させて頂いたアコードユーロRの納車前点検と、追加で車高調の取付をオーダー頂きましたので紹介致します。白ボディに白ホイールがなんともスポーティなアコードですね。
アコード ユーロR（CL7）納車前点検
ますは、納車前点検を進めていきます。納車前点検では、２４ヵ月点検を実施しています。まずは、エンジンルームからです。
スパークプラグはイリジウムプラグを純正で採用しています。本来は走行距離で点検省略も出来るのですが、中古車なのでどのような使い方をしていたのか分かりません。社外のプラグに変わっていたり、一度も交換していなくて摩耗限度を超えている物もありますので、HMRではしっかりと外して確認をしています。このプラグは問題はなさそうですね。
補機ベルトの状態もチェックします。摩耗や劣化が進むとキュルキュルと異音の元になります。
エアインテークホースの亀裂もチェックします。エンジンの揺れに対応する為、ジャバラ状のホースになってますが、経年劣化でホースに亀裂が入ってしまう事があります。そうするとエアクリーナーを通さない空気を吸ってしまったり、エアフローセンサー付きのクルマでは空気量に誤差が出てしまい不調の原因にもなりますね。アコードに限らず重要なチェックポイントです。
エンジンルームの点検が終わったら、リフトアップしてオイル関係の交換・下廻りチェックを行います。エンジンオイルは少々汚れが多い感じですね。
オイルフィルターも交換します。
MTF(トランスミッションフルード）を交換します。こちらも少々汚れが多い感じですね、、、鉄粉はないので中は大丈夫そうです。
新品のオイルを注入します。ノーマルデフなのでホンダ純正オイルを使います。
ブレーキも分解してパッドの残量や、キャリパーピストンの動きを確認していきます。パッド残量もキャリパーもまだまだ問題なしでした。
ドライブシャフトや、サスペンションアームのジョイントブーツの状態もチェックします。もちろん切れていれば車検NGですので、事前に交換してからご納車します。
ブレーキフルードも交換します。
エンジンオイルを注入して一通りの点検作業は終了です。エンジンオイルはワコーズのプロステージＳを使用しました。もちろん100％化学合成油です♪
アコード ユーロR(CL7）TEIN車高調の取付
続いて追加オーダー頂いた、TEINの車高調を取り付けます。今回は、TEIN ストリートベイシスZをご用意させて頂きました。 ストリートメインのネジ式車高調ですね。ピカピカの緑がまぶしいですね！
まずは、リアから作業していきます。シートの座面と、シートサイドを取り外すと、、、、
リアトレイの影に隠れて、サスペンションのアッパー部分が見えてきます。見えているのに手が入りずらいもどかしいスペース感です、、、
サスペンションアームを緩めて、邪魔になるアームは外してサスペンションを取り外すスペースを確保します。
各ボルトを外して、ノーマルサスペンションが外れました！
TEINストリートベイシスZにはアッパーマウントは付属していないので、取り外した純正から移植します。
スプリングコンプレッサーを使用して、スプリングを縮めてトップナットを緩めます。スプリングコンプレッサーをしっかりとスプリングにかけていないと、工具が外れてスプリングが大爆発しますので要注意です！
サスペンションを分解しました。ダンパー自体はオイルもれなく、バンプラバー（茶色い部分）もしっかりしていました。バンプラバーの多くはウレタン製なので劣化するとボロボロになって最後は砕け散ってしまいます。そうするとサスペンションがフルストークした際にショックとアッパーがぶつかってしまいます。ガツンガツン底突きする時はバンプラバーが劣化して粉砕している時が多いですね。
話は逸れましたが、アッパーマウント組み込んでリアサスペンションの準備は完了です。
準備が出来たら車両に組付けていきます。アーム類を緩めて１Ｇ状態の負荷をかけて締め付けていきます。そうしないとブッシュがよれて組付けてられてしまい車高にも影響が出ます。
リア側完成です！
続いてフロント側の作業を進めていきます。
フロント側はエンジンルームと、車体の下側だけで作業が出来るのでリアより簡単ですね。サクッと取り外し完了です。
フロント側もリア同様にバラバラに分解して、アッパーマウントを移植します。
左右とも組付けが終了しました。後は車体に組付けるだけです。
外したのと逆の手順で組付けて完成です。なかなか存在感のあるカラーですね！
組付けが終わったら、4輪の車高を合わせてアライメントの点検・調整をします。車高下げると当然ノーマルからズレが出てしまいます。アコードなどのダブウィッシュボーン採用車では、リア側が過度なトーインがつく事があり編摩耗の原因にもなりますから、車高調を取り付けた後はマストでアライメントの点検をしたいですね。
恒例のイケヤフォーミュラさんのアライメントゲージで測定していきます。糸張り式ですが、しっかりとした数値が取れる優れモノです♪
4輪ともチェックして作業終了です！
完成後のビフォーアフターです。写真を撮る向きが逆になってしまいました、、、
ノーマルでは腰高感が強く、スポーティに見えないのですが程よくローダウンされてスタイリッシュになりました！！もちろん車検対応の車高に調整させて頂きました。
ダブルウィッシュボーン式のサスペンションですと、ローダウンする事でキャンバーがついてしまうので、ホイールが奥に引っ込んでしまいます。スペーサーなどで少し外側に出してあげるとよりスタイリッシュになりそうですね♪ 車高調の取付とホイール交換をしてツライチにしたい方は必ず、ローダウンしてからホイールサイズ・インセットを選んで下さいね。上述のようにローダウンするとキャンバーが付くので、先にホイールサイズを決めてしまうと、せっかく選んだホイールが奥に引っ込んでしまいます。ローダウンしてフェンダーとの隙間を図ってからホイールのサイズ・インセットを決めるのがお勧めです。HMRでは車高調などのアフターパーツの取付も出来ますのでお気軽にご相談ください。Ｙ様ご購入ありがとうございました。アコードライフ楽しんで下さいね。
アコードユーロＲの買取相場はこちら
アコードユーロＲの中古車一覧はこちら
HMR HONDA店舗情報
TEL：042-568-1388 FAX：042-568-1389
contact@hm-r.co.jp
〒190-1222
東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎東松原11-5
