HMR(エイチエムアール)のイシケンです。新型のシビックタイプR(FK8型)の販売開始されましたね!ホンダ専門ブランドのHMR HONDA Sportsとしては、とても嬉しいことです。新型シビックタイプRは既に納車が2018年の7月以降という話も聞こえてくるほどオーダーが多いようですね。まだ実車に乗れていないですが、青山にあるHONDAウェルカムプラザに展示してある車両をチェックしてきたので、スペックや仕様を詳細にご紹介します。シビックタイプRメーカーサイトの情報と合わせてホンダ好きのイシケン視点でまとめてみました。
- 1 新型シビックタイプR(FK8)は最新のエアロダイナミクスを追求
- 2 新型シビックタイプR(FK8)専用2.0L VTEC TURBOエンジンとその燃費
- 3 新型シビックタイプR(FK8)の走行性能を支える6速ミッションと最新デバイス
- 4 新型シビックタイプR(FK8)の強靭なシャーシ
- 5 新型シビックタイプR(FK8)の洗練されたスポーティーな内装
- 6 新型シビックタイプR(FK8)の安全性能
- 7 新型シビックタイプR(FK8)の新車価格
- 8 新型シビックタイプR(FK8)の純正オプションアクセサリー
- 9 新型シビックタイプR(FK8)の試乗インプレッション動画
- 10 シビックタイプRの買取相場はこちら
- 11 シビックタイプRの中古車一覧はこちら
- 12 スポーツカーの買取・査定
- 13 HMR HONDA店舗情報
新型シビックタイプR(FK8)は最新のエアロダイナミクスを追求
新型シビックタイプRを初めて目にした時から「ガンダム」だなと感じたのは私だけではないでしょう。そんなゴツゴツしたエクステリアをしている新型シビックタイプRは、最新のエアロダイナミクスが踏襲されているようです。メーカーのサイトによると空気抵抗を抑えてマイナスリフトを追求したエアロフォルムとのこと。CFD(流体解析)や風洞実験、ニュルブルクリンク(ドイツの高低差が激しく、車に厳しいサーキット)での度重なるテストによって検証・吟味されたエアロパーツのようです。フロントバンパーは正面の開口部が意外と小さい印象です。インタークーラーのコアが小さいので、その大きさに合わせてという感じだと思います。昔だとこのパワーでこのインタークーラーのコアサイズは考えられなかったですが、時代の進化なのでしょうね。グリル部分からはエアコンコンデンサーやラジエターへ空気が流れるようになっているのかと思います。そして、インパクトが強いのがサイドの開口部。と思いきや開いていなかった。。。なんちゃってダクトですが、きっと中から取り外せる仕様になっているんだろうなぁ。と期待したいところです。フォグランプの横のダクトはちゃんと開いていました。ここから抜ける空気をブレーキの冷却やフェンダーから綺麗に排出することでダウンフォースに活かしているのだと思います。ドアミラーも空気の流れを意識した形状です。サイドスカートはさりげなくも先進的な形状ですね。特にリアドア下の形状にかっこよさを感じます。少し厚みがあって前方からきた空気がサイドスカートを通ってここで跳ねあげられるイメージですね。リアタイヤの乱流に邪魔されないように上に空気を逃しているのかなぁって素人ながらに考えてしまう形状です。リアのオーバーフェンダーはタイプRらしさを引き出していて、よりパワフルで威圧感のあるエクステリアにしていると感じます。そしてここもよく見るとオーバーフェンダーの途中までサイドスカートから跳ね上がった空気を逃さないように窪みが作られている形状ですね。続いてリアです。リアバンパーもフロント同様に空気が抜ける開口部が大きく取られていのかと思いきや、、、リアもなんちゃってだった。。。開いていない。。。リアバンパーサイドのダクトはバンパー内に空気がたまらないようにするためのもので、ここを大きくとって抜けを良くしているのだと思っていましたが、そうではないようですね。ただ、インパクトはフロント同様に十分です。ディフューザーも付いてスポーツカーのオーラが出ています。リア周り全体はこんな感じです。 ルーフからリアウィングにかけての形状も、空力を計算しつくされたのであろう形状ですね。ルーフにはボルテックス ジェネレータが付いているので、ルーフの空気を整えて綺麗にリアウィングに当たるように計算されているのだと思います。また、リアウィングサイドの出っ張りはただのデザインではなく、ここでもダウンフォースを発生させているような気がしてしまいます。エクステリア全体の印象は、ゴツゴツとした力強いイメージでしたね。EK9やEP3など、昔のシビックタイプRからするとかなり強面になった印象です。これはこれでかっこよかったです。ただ、個人的にはリアのテールレンズがかっこ悪い。 先代のFK2もリアはかっこ悪い印象で、リアウィングがないとノッペリしてただのハッチバック車でした。シビックなので仕方ないですが。タイプRの存在を意識して作ったFK8ならここをもっとかっこ良くして欲しかった。。。
新型シビックタイプR(FK8)のカラーリング
全4色のカラーリングが設定されています。もちろんチャンピオンシップホワイトも設定されていますね!!
新型シビックタイプR(FK8)専用2.0L VTEC TURBOエンジンとその燃費
先代のFK2型シビックと同様に2リッターVTECターボエンジンのK20Cをさらにチューンナップされたエンジン。燃費はJC08モードで12.8km/Lなので、先代のFK2よりか0.2km/L悪いだけですね。ただ気になるのが燃料タンクの容量です。46Lしか入らない。実燃費で言うとリッター10kmは切るでしょうから、燃料タンクは60Lくらいあってもいいと思うのですが、先代のFK2も50Lでしたし、少しでも車重を軽くしたいのですかね。車重は1,390kgなのでFK2よりか10kg増で収まっています。
最高出力320PS、最大トルク40.8kgf・mを発揮!する新型シビックタイプR(FK8)エンジンK20C
新型シビックタイプRの最高出力は320PSに達し、最大トルクは40.8kgf・mとなっています。FFでこの馬力とトルクは尋常ではないですね。先代のFK2の馬力が310PSでしたから、そこから10PSアップです。最大トルクはFK2と同じです。トルクカーブを見ると、最大トルクは2,500rpmくらいから出ているので、2Lでも低速からグイグイ引っ張ってくれそうですね。その代わりピークパワーは6,500rpmで頭打ちなので、これまでのK20AエンジンまでのVTECとは違って中低速メインで使う感じなのでしょう。
ちなみに、ピストンは軽量アルミ製だそうです。その他にもエンジン内部に軽量パーツを盛り込み、レスポンスをアップさせているようです。
そしてこの3本出しのマフラーがとても気になります。カタログによると、高出力に対応する2本の大流量メインパイプとエキゾーストノートを演出するためのセンターテールパイプに別れているようです。音の演出までこだわるのが最近の純正スポーツマフラーですよね。簡単に社外品のマフラーに交換できなくなりそう。。。
新型シビックタイプR(FK8)の走行性能を支える6速ミッションと最新デバイス
1速〜6速がクロスレスオ設定され、ファイナルギア比をローレシオ化している新型シビックタイプR。エンジントルクと合わせて鋭い加速性能を引き出してくれそうです。フライホイールも専用の軽量シングルマスが採用されています。シフトストロークは40mmと記載があるので、S2000の36mmと比較するとロングですね(笑)
レブマッチシステムと3つのドライブモードで走りを支える
シフトダウン時の回転数を自動で合わせてレブマッチシステムを搭載している新型シビックタイプR。個人的にはタイプRなんだからヒール&トゥでいいよって思ってしまいますが、500万近い価格の車ということを考えたら運転操作もジェントルにスムーズに決めたいということなのでしょうか。HONDA車としては初めての採用だそうです。たぶん使ったらこれに慣れてしまって快適なのでしょうね。
FK2から採用された+RモードはFK8でも採用されています。そして、新たに「COMFORT」モードが追加されました。「+R」モードはサーキットでタイムを競うためのモードで、エンジントルク特性、ダンパー減衰力設定、EPSのステアフィールやVSAのTCS介入タイミングなどが切り替わり、よりレスポンシブなセッティングに変更されます。ベースが「SPORT」モードとなり、「COMFORT」モードでは快適な乗り心地とのことなので、ダンパー減衰力設定がソフトに切り替わるなど、乗り心地重視のセッティングに変更されるのでしょうね。
新型シビックタイプR(FK8)の強靭なシャーシ
開発段階からタイプRを見据えてプラットフォーム開発が進められてきたそうで、先代モデルと比較してねじり剛性でプラス約38%も向上しているそうです。それでいながらボディはマイナス約16kgの軽量化を果たしているようです。ここで言うボディはホワイトボディのことだと思います。詳細はこちらをご参照ください。この新たなプラットフォームでは、低重心化にも力を入れて開発されたそうで、座った時の着座位置も低く設定されているそうです。まだ座っていないのでわからないですが、86やBRZのように純正でヒップポイントが低いのでしょう。これはスポーツカーとしてドライバーをやる気にさせてくれますよね。また、ホイールベース/トレッドも先代よりか拡大しています。FK2のホイールベースは2,600mに対してFK8は2,700m。トレッドはFK2が1605/1530に対して、FK8は1600/1595とフロントは少し狭めて、リアを拡大していますね。
リアにマルチリンクサスペンションを採用!!
FN2シビックタイプRからFK2までリアはトーションビーム形式のサスペンションでした。走りには向いていないトーションビームでしたが、新型シビックタイプRではマルチリンクを採用してきました。ここに今回のシビックタイプRの本気度を感じますね!スタビライザーバネレートはベース車比で2.4倍としたほか、アームやブッシュ類もタイプR専用に剛性アップされているそうです。フロントはデュアルアクシス・ストラット・サスペンションです。要はストラット形式なのですが、FF車で馬力を上げた時に発生するトルクステアを低減する設計となっているようです。これはFK2の時と同じアプローチですね。また、アーム部はアルミ製となっているようです。
路面の状況に応じて減衰力を電子制御するアダプティブダンパーシステム
FK2から採用されたアダプティブダンパーシステムはFK8でも採用。各ダンパーがドライバー操作や車両状態を検知して独立して減衰力調整を行います。伸び・縮み共に1/500秒単位で制御するそうです。タイプRにもこんな最新のデバイスが搭載されてしまったんだなと少し悲しくも思いますが。。。EK9の時代が恋しいです。
デュアルピニオンアシストEPSでCOMFORTモードではスムーズなハンドリング
ステアリングギアボックスに可変ステアリングギアレシオをタイプR専用に採用。ドライブモードごとにアシスト特性を変更しているようです。COMFORTモードではスムーズに、+Rモードではダイレクトなステアフィールを実現しているそうです。スムーズと言うのは、下の図から判断するに、入力トルクが増えるに連れてギアボックスが反応する速度をゆっくりにしているのだと思います。わかりやすく言うと遊びが少し多めなのかなと。+Rモードになると入力トルクが増えても少ない切れ角でノーズの向きが変わるのではないかと思います。
走りを支えてくれるBrembo社製キャリパーと20インチ高剛性タイヤ&ホイール
EP3型のシビックタイプRから採用されているBrembo(ブレンボ)社製のブレーキキャリパーですが、FK8でも採用されています。キャリパー色もレッドです。モノブロックアルミ対向4ポッドキャリパーに350mmドリルド&ピラーフィンディスク。リアは305mmのディスクブレーキとなっています。タイヤはシビックにもついに20インチの時代がやってきました。やっぱりEK9(15インチ)が懐かしい。。。このハイパワーと剛性の高いボディをしっかりと路面に伝えるためには必要なサイズなのでしょうね。見た目のインパクトは十分です。 タイヤサイズは、前後245/30ZR/20です。
新型シビックタイプR(FK8)の洗練されたスポーティーな内装
内装はタイプRらしくレッド&ブラックとなっています。この設定以外はないようなので、内装が少し派手で黒ベースがいいと言っても変えることはできないみたいですね。シートもタイプR専用品です。肩の部分は自由度があるシートに思えますが、太ももや脇腹あたりの張り出しでサポートするイメージでしょう。座面には高濃度のウレタンを使っているそうです。シートバックプロテクターはカーボンになっていました。リアシートは広さ十分でした。大人4人が普通に座れるスペースは確保されています。
純正ステアリングはD型シェイプ。と言っても明らかなD型ではないですが。イタリア製のスムーズレザーを使用したタイプR専用設計のステアリングホイールです。ステアリングボタンの形状もスポーティでかっこいい!!右側にクルーズコントロールスイッチ。左側はオーディオ関連の操作や携帯電話の通話ボタン操作のスイッチです。そして、インテリア全体にレッドステッチが入ってとてもスポーティです。 フロアマットもかっこいい!!
メーターはドライバーを楽しませてくれる演出が仕込まれています。
新型シビックタイプR(FK8)の室内空間
リアシートは6:4分割可倒式シートになっています。ラゲッジスペースはスポーツカーとして考えたら十分ですね。ファミリーユースにも十分使えます。
HONDAウェルカムプラザ青山で動画を撮影してきましたのでこちらもどうぞ!
新型シビックタイプR(FK8)の安全性能
新型シビックタイプRの安全装備は必要最低限な印象です。予防安全装備としてはホンダセンシングは搭載されず、VSA(Vehicle Stability Assist)とヒルスタートアシスト機能のみ。衝突安全装備は、ポップアップフードシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステムとなっています。
新型シビックタイプR(FK8)の新車価格
全国メーカー希望小売価格(消費税込み)
〈FF〉4,500,360円
(消費税抜き 4,167,000円)
駆動方式 | FF |
---|---|
エンジン | 2.0L VTEC TURBO |
トランスミッション | 6MT |
JC08モード燃費※2 | 12.8km/L |
リサイクル料金※3 | 10,200円は別途 |
新型シビックタイプR(FK8)の純正オプションアクセサリー
純正オプションで装着できるエクステリとインテリアパーツの中でも、きっとニーズが大きそうなパーツを抜粋してご紹介します。
新型シビックタイプRの詳しい純正オプションは、HONDA Accessのページをご参照ください。
新型シビックタイプR(FK8)の試乗インプレッション動画
さて、ここまで新型シビックタイプRをご紹介してきましたが、実際の走りはどうなのよ?というところは動画が色々とアップロードされているので、動画でご確認ください。発売は9月28日です。今から楽しみですね!!
■【速攻試乗!】ホンダ新型シビック・タイプRに乗った HONDA NEW Civic Type-R
■Spoon Sports Dai Yoshihara 2017 Honda Civic Type-R FK8 First Impression
■新型「シビック TYPE R」ニュルブルクリンクアタック Vol.1 新型「シビック TYPE R」vs 先代モデル 走行テスト解説動画
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■新型「シビック TYPE R」ニュルブルクリンクアタック Vol.3 ドキュメント動画「Drive Forever」
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